★keitonみーはーライブるぽ【番外編PART2】頭脳警察スタジオレコーディング潜入記★
2010年8月8日(SUN)東京都内某Sスタジオ 「スタジオA」 にて
頭脳警察 レコーディング (13:00~22:00)
今回は11月下旬リリース予定の「頭脳警察BOX」に収録されることになった「新録音」アルバム作成の為のスタジオレコーディングです。
このレコーディングは、新曲ではなく、既存曲を今現在のメンバーで、ダビングなしの一発録り、「スタジオライブ的」に録ってしまおう…という内容のものでした。
頭脳警察RECメンバー
PANTA
TOSHI
菊池琢己(g)
FUKUSHIN(b)
松本直樹(dr)
中山努(kb)
★尚、この記事に掲載のスタジオフォトは、レコーディングスタジオの公式サイトより拝借させていただきました<m(__)m>
今回の頭脳警察レコーディングが行われた場所は、このスタジオの中でも、一番大きな「スタジオA」、ここにはコントロールルーム以外に6つのブースがそなわっており、
私たちは、今回、このスタジオAのコントロールルームに「潜入」させていただきました。
基本的に、スタジオ内外への出入りは終日、自由でした。
ここで、レコーディングの最初から最後までの、9時間あまりを、どっぷりと、頭脳警察メンバーと共に・・・・・。
PANTAは、コントロールルーム内部、右側のA5ブースで、私どもの目の前を何度も行きかいしてました(汗)
トシさんは、A3ブースでした。
コントロールルーム正面中央にあるモニター画面から、ブース内部の様子が、モニタされてました。
PAをコントロールするのは、スタジオ専属エンジニアのみなさん数人。みなさんとても若かったです!
あとIJRの高橋代表と、阪口氏。そしてテイチクレコードの方(でしたでしょうか?)2名。
そんな関係者の面々に加わった、私どもZNN会員3名。
これが、この日のスタジオレコーディング参加者総勢でした。
--------------------------------------------------
前回投稿記事の「リハーサル」は「初台ドアーズ」にて、と言うことで、場所的にはいつものおなじみの場所でしたが、今回は「レコーディングスタジオ」への潜入とあって、このリハのとき以上に緊張しました。
たとえば、プロのホンモノの、レコーディング現場であるスタジオを単に「見学」出来る、というだけでも、そのアーチストの熱烈なるファンにとっては、もう、大変もの凄いことなのに、今回はそのスタジオで、実際のレコーディングが行われている現場を最初から最後まで、ずっと丸一日一部始終を、見守らせていただけるという素晴らしい機会に恵まれました。
・・・・・頭脳警察・・・というかPANTAを知って、ファンになって21年め・・・
まさか、まさか・・・こんな日が訪れようとは・・・・・・・
こんなことはまさに一生に一度
今、改めてこの日のことを、振り返りながら書き始めていますが・・・
夢のようです
あまりにも凄いことで・・・
なんだか不思議な気分です
先日のこの日のレコーディングの為の「公開リハーサル」・・・あの日の方が「楽しい」ことは楽しかった気はします。場所も行き慣れた初台ドアーズで、頭脳警察メンバーもリハなので、合間合間に下におりてきて休憩をとったり、打ち合わせしたり、一緒に食事したり・・という「ディープ」な場面も多々ありましたが、演奏は、ステージ上です。このブログのこのときの記事にも書きましたが、このリハのときは、ちょうどなんだか、特別なライブに特別に限定で招かれたみたいな・・・限定5席のみのスペシャルプライベートライブ??
リハーサルといえども、ベテラン揃いの頭脳警察バンドメンバーたちは、実に優秀で。特に、大きな修正や大幅なやり直しという感じもそんなにありませんでした。
PANTAが合間合間に気をつかってくださり、話しかけてくださったりもあり(詳細はすでに前回のリハ記事で書いてますね)とにかく、すごく楽しかった、本当にあっと言う間に感じられた一日でした。
しかし、今回のスタジオレコーディングは、やっぱり「リハ」とは、また違います!!
今度は、なにしろ「本番」の真剣勝負(あ。リハが真剣に行われていない?という意味では勿論ありませんですよ・・・当たり前ですが、念のため)
一発録りで、それが「アルバム」音源となりリリースされるのですから。
けど、あいかわらず優しい気配りのPANTAは、「スタジオA」入りする前にスタジオの外側の部屋にいて、そこに私どもを同席させてくださいました。
この場で、先日のリハの翌日から旅だっていた上海での土産話とか、気さくにいろいろとお話を聞かせていただけたりもしました。いや~もう、本当に良い人です・・・・。
そしていよいよレコーディング。
スタジオ内のソファーに座らせてもらい、緊張して息を呑みました・・・
メンバーも各自が、各ブースにポジション。
コントロールルームの音は、どんな感じになるのかと言いますと、目の前のミキサー卓(?)で、エンジニアの人が、調整していて、いろんな音になってルーム内に届きます。
途中でストップがかかったり、リテイクしたりと、緊張の連続・・・息をのんで見守る私たち。
とりあえず一曲とおしで終了すると、メンバー全員がブースから出てきて、コントロールルームに入室、全員でいままさに演奏された音のチェックをします。
このときのサウンドはさすがに、もう~~素晴らしい音となって仕上がっています。
素晴らしい~~と、私はそれを聞いて嬉しいやら、感心するやらで、聞いているわけですが、メンバーたちは、ここがああだの、あそこはこうだの・・・って言ってくるわけです・・・。
素人の私的には・・ただただ、ええええ?こっ、これがダメなの?!?どうして?何故?
・・・・・てなものです・・・
もう、研ぎ澄まされたプロミュージシャンの「耳」と「感性」の世界です・・・・
うーーーん・・・・おそろしや~~~ゾゾーーーーー・・・・
うう・・・しかし、さっきと、どこがどう違うノダロウ・・・みたいな・・・爆
素人耳には、そんな感じで「?」「?」と言うことが、いろいろありました(笑)
細かいところの修正が何度もなされた曲もあれば、かなりスムーズにキマッた曲もありで、いろいろでした。
一曲一曲これは、も~う・・・かなりの労力というか、モチベーションが要求されます。
「プロアーチストの正規レコーディング現場」・・・・・これはほんとに、もう、タイヘンな場面に潜入してしまったものだ・・・・・・・・・
すごいな・・・プロのミュージシャンって・・・レコーディング現場って・・・
一曲一曲終えるごとに、コントロールルームに入ってくるメンバーと同じ部屋、同じソファにずっとREC関係者と同じように、関係者みたいに居座る私たち・・・・本当にこんなところに、こんなふうに居ていいものなの??という、緊張感・・・・・こんな状況で、夜までず~~っと・・・・だから、いまだ、振り返ると「夢」だったんじゃないのかな?という感じがしてます。
緊張もそうですが、とにかく真剣勝負な一曲一曲のREC演奏・・・・・
仕上がって聴こえてくるコントロールルームスピーカーからの、その素晴らしい高音質なる音・・・・
感動・・・
凄いと思ったのは、頭脳警察メンバーは、全員がベテランたちなので、誰に言われて修正を・・というよりも、自己申告で、あの部分が、気になったので、その部分聞かせてください・・・とか、そこをもう一度やらしてください・・・みたいな感じで言ってきているところです。
バンマス的に全体の流れの中で指揮をとるのがリハのとき同様に、ギター菊池琢己氏。
そして高橋代表、PANTAなどが意見したりです。
しかし、見ていてやっぱり一番に、もっのすごーーく大変に感じたのはボーカルのPANTAです。
途中、咳込んじゃったとか、何か雑音が入った(ギターに何か当たった?)だの、歌詞がつまった?とか、発音が・・・などなど・・・・・いろいろと、あれこれと・・・・
それで、何度も何度も歌いなおしをするのです(そう、テレビのNG番組なんかで女優俳優さんが台詞を間違えて、何度もやりなおす場面とかありますね・・・・あんな感じとまさしく一緒です)
それが、目の前で展開されているのです。
こっ、これは・・・・本当に、ものすごく・・・・大変です。
ただ、側で座って、見て(聞いて)いるというだけの私たちでしたが・・・・
見ているだけなのに、かなり疲れました。
だからもう、やっている本人たちはどんなに大変かということです・・・・。
これは、もちろろん、普段のライブを、生でステージを見上げて聞く、ということにしても、それは同じことではあるのですが・・・・不思議なもので、ステージ演奏を生で観る場合は、こちらは観客で、離れた客席から「鑑賞」しているわけです。ここまで、ステージ上の人物たちに対して、アーチストが疲れていても、オーディエンス側が同じように「疲れる」ということは、あまりありませんね?(演奏を聴いて、興奮して、喜びすぎて、疲れると言うことはあっても・・)
今回は、何が違うかというと、やはりその「距離」の差でしょうか?
演奏はブースの中とはいえども、同じ個室内で、まさに演奏し終えるたびに、メンバーたちははいってきて、そして私たちの隣に同じソファーに座ります。
そして、すぐさま、すぐそばで、ここはどうだの、そこはやっぱりああだのと、打ち合わせます。
こちら素人には、それはもう異次元の世界の会話となっているのですが、それでも、ただそこにいるだけなのに、それでも、長時間一緒にその場にいるので、だんだん、なんとなく、自分たちも一緒にレコーディングに加わっているみたいな錯覚というか?知らず知らずに?
きっと、たぶん、そのせいで、一緒になって大変に疲れていたのだと言う気がします・・・・・。
とにかく、凄い現場に立ち会えてしまったものだと、今振り返ってもつくづく感じています。
リハのときは、何度も同じ曲が聴けて、ファンとしては、それがむしろ結構「楽しく」感じられたのでしたが。
今回のレコーディングでは、その感覚がだいぶ違いました。(そんな「余裕」?はレコーディング潜入のこの日はなかったですね・・はっきり言って)
晴れてOK!!が出たときは、ヤッタね!!!みたいな。
私自身も、かなりホッとしたし、嬉しかったです。
なんにもしてないのに、まるで自分もミュージシャンで演奏に加わっている人になっているみたいな錯覚?というのか?なんというのか(笑)本当に不思議な感覚でした。自分も演奏している?だなんて、実に調子の良い「妄想」が加わってましたけど。
夜もふけてきて、ようやく食事となり(全員で出前です。私どもも一緒に出前の食事をいたしました)
その後、最後の最後の曲
これがまた、ものすごい緊張感の・・・・
素晴らしい!!!カッコイイ!!!一発録り!!
わーーーーすごいなーーーーー
これはキマッタね!!!
・・・・と思いきや・・・
メンバーブースから出てきて
「やり直しだな・・・」
ええええーーーーーーーーっ!!!!!!!?
えええええっ、何?聞き返しさえしないの??!?(どーして?みたいな・・爆)
もう、本当に、プロの世界をかいま見ましたよ。
(しかし、私はいつもながら、なんて、ブタに真珠、馬の耳に念仏なんだろう・・・と、ちょっと、自分で自分の耳の悪さが悔しかったりしてましたね・・・こういう場に居ると・・・ますます・・苦笑・・・・うーん、くやしい・・・)
しかし、もう、最後は、すっばらしくキマリました★
思わず拍手~~~!!!!ですよ。本当に。もう。
とにかく これぞプロフェッショナル!!!!
頭脳警察、凄いです。最高です。
素晴らしい仕上がりのアルバムが、三ヶ月後・・・・届きます。楽しみです。
しかし・・・・リハの日には聞けていた、「あの曲」が、早々にカットされていて。あ、なんだ残念・・と思ったのでしたが・・・。
その後、まさか、よもやの、あの曲までもが、カットとなってしまったことだけが、私は悔しかったです。
えーーーーーーー!!!
そっ、それをカットするなんてええええええええ~(う、ウソでしょ??)
とか、背後で、ごちゃごちゃと、感嘆符!!!のオーラ?を発していたのは私です(苦笑)
「●●●」を入れないなんて・・・・入れてくださ~~い!!!!!と嘆願しちゃいました。
が・・・・曲数は、あらかじめ、枠として定められていたようで・・・残念
けど、申し訳なさそうに、最後まで、「●●●を入れられなくて、ゴメン・・・」と、私に繰り返し何度も言ってくださったPANTAさん・・・どうも、こちらこそ、わがまま言って、騒いでしまい、申し訳ありませんでした。
それにしても、まだまだ、書き足りない出来事も多々あるのですが・・・。
このくらいにさせていただきます。
あまりにも、強烈過ぎる一日!!
この日のことは、一生忘れないでしょう!!
間違いなく
こんなことが、実現できてしまったことが、いまだ信じられません
21年間の歳月が・・・
その間、ずっと、好きでいれて、何度でも感謝し続けてまいりました
そして、今、究極の実際のスタジオレコーディング現場にまで、まるで関係者みたいに終日立ち会えて・・・
もうなんだかここまで来ると
思い残すことはないような・・・
不思議な気持ちです
最後は やっぱり
ありがとう
って、このひとことを・・・
PANTAさん、TOSHIさん、琢己さん、直樹さん、努さん、Fukushinさん
最高です
本当にどうもありがとうございました。
お疲れさまでした。
今まで、リリースされたレコードを・・・いや、「レコード」の頃は、ステレオの前にじっと座って、それはもう聴くことだけに集中して、レコードプレイヤーに針を落として、A面終えたら、そっと指紋をつけないようにそっと丁寧に裏返して・・・
そんなふうに、丁寧に一枚のレコードを大切に大事に聞いていました。
CD時代になり、そして今は、ミュージックプレイヤーで、メモリーカードとか、ダウンロードでコンパクトに曲が聞ける時代・・・いつでもどこでも、どんなふうにでも、聴ける時代・・・
デジタルリマスターとか・・・技術のどんどん発達して、音も高音質で
だけど、あの頃よりもあまりにも手軽すぎて、便利すぎて、私は音楽を、あの頃のように、ステレオの前に座って、他のことは何もしないで、ただただ聴くことだけをしていたような、そんな聴き方はしなくなりました。(というか、環境的にも出来なくなりました)
だけど、こんなふうに、プロのレコーディング現場に立ち会って、その一日をかいま見て、終日、ずっと見守り続けたとき、完成されたCDたち・・・・・もっと丁寧に、もっと面と向かって、音だけを、あの頃のように、じっくりと聴いてあげなければ・・・・・・もったいないよ・・・本当に・・・
そんなふうに思いました