NACHT MUSIK FOR

since2004~PANTA、頭脳警察をメインに音楽のこと。開設から来年2023年で19年目になります。

【後編】2011.7.2頭脳警察ワンマンライブ・みーはーライブるぽ

2011年07月14日 | PANTA・頭脳警察【みーはーライブるぽ】
pnt11.jpg
★上記photoは今回のライブのものではありません。(80年代のpanta)


2011.7.2頭脳警察ワンマンライブ@初台ドアーズ
頭脳警察
PANTA&TOSHI
菊池琢己(g)
FUKUSHIN(b)
小柳Cherry昌法(d)
三国義貴 (k)



お待たせしました。しばし更新を、滞らせてしまいましたが、「7.2頭脳警察みーはーライブるぽ」、【後編】のアンコール編です。

【アンコール1】
21.サラブレッド
パンタと言う人は、体調や状態が悪いときでも、悪いなりに、むしろ後からだんだんエンジンがかかる?というか、コンディションが良くないなりに、逆にがんばりが効く?というか。自分の体調もそうですが、観客が少ないとか、そういう状況も含めて、なんというか、逆境に強い?強靭な方ではないかと・・・・ずっといろんなライブを見てきて、そういうのは思います。前から・・。くじけないというか、天邪鬼というのか・・・。そんな感じはずっとしてます。

アンコールに入ったら、なかなか勢いがありました。
ライブが始まったばかりの頃は、どうしようかと思ったようなところはあったのでしたが・・・・。

22.七月のムスターファ
 
M21.といい、このM22.といい勢いがあって、非常にカッコ良かったと思います。
会場はもう大盛り上がりでしたね!!


MC
ほんとうに、今日はありがとう。
言葉数が足らなくてすみません・・・曲のタイトルがなんにも・・・申し訳ない・・・

そういえば確かに曲のタイトルとかの紹介は、今回パンタの口から何もなかったです。
過去のライブでもパンタの場合は、ライブの中で演奏曲タイトルの紹介は「なるべくしたい」と思っている人のようで、後からまとめて、ここまでの曲は、最初のが何々で・・・みたいに丁寧に紹介する、という事例をよく聞いてきています。だから、後からこの日もご自身でも「気にはなっていた」ようですね・・・。
 
 全体的にMCは必要最低限という感じで、少なかったです。
それが、やっぱり「坐骨神経痛」で右足を痛めていて、椅子に座ってのライブという、コンディション、体調の悪さを物語っていたかのようでした。

 しかし本編を終えた、アンコールのこんな場で、そのことを思い出しわざわざ本当に申し訳なさそうに、「すみません」「申し訳ない」と話すパンタ・・・・こういうところにその誠実な「お人柄」が現れるのです・・・・・
23.さようなら世界夫人よ
・・・・この日のこの曲は、とってもとっても、素晴らしかったです。
三国キーボードには新鮮さがあり、味わい深く、全体的なアレンジも雰囲気があってすごく気持ちよかった。

そして、この、アンコール1のラストということで、パンタはまた、がんばって椅子から立ち上がって歌ってくれていました。
そうしたら、こちらからの「視界」がいままでの座っているパンタとは全然違ってて、顔がよく見えて、しかも(妄想ですが)こちらを真っ直ぐ見てくれたように映って。
・・・・・・そうなると、なんとなく、自分と目が合ったような「錯覚」にまで陥って。

そして立ち上がってくれた位置からは、いままでサングラスで見えなかった「目」も照明に照らされて、透けてよく見えて。

真正面だったから・・・

その大好きな「素顔」と真っ直ぐに向き合えて、しかも曲はというと、自分が89年にパンタを知り、好きになったきっかけの曲、「さようなら世界夫人よ」で・・・。


ここで、この最後にきて、実はこの日のライブの中で初めて、鳥肌というか、胸がきゅんとしていました。
じーーん・・・・・と息がつまって。

それまでは、この日のライブ、なんだか、ずっと・・・・どうも、そこまでにはなれないで、全体的にはなんとなく淡々と聴いてしまっていた感じでした。ここに至るまでに、ちゃんとそれぞれに、大好きな曲も多く聴けていたことはいたのでしたけど・・・。

このとき歌っているパンタの表情が、とっても・・・・晴れやかというか、優しくて。おだやかな感じで(あ、これは、セットリスト速報のときの記事にも書きましたね・・繰り返しになりますが)

神々しいというか、なんか「神様」みたいな・・・・太って丸みをおびた顔の輪郭のせいか(あ失礼!)なんか観音様みたいに自分の目には映っていたような気がします・・・・・きっと・・・あのとき

もう知らず知らずに、こっちは涙目になってて、なんというか、この瞬間って実はいろんな思いがこみ上げていました。

そう  いろんなこと   
ここまで来てしまったんだなあ・・・・みたいな、そんな、こんな・・・・いろんなこと

実際は、そんなふうに一曲を聴いている間の短い時間のはずだったけど・・・
なんだか、とても長い間の・・・いろんな感情が頭を駆け巡っていたような気がします・・・・

異次元空間にひきずりこまれていたのでしょうか・・・・ここにきてようやく


とにかく、なにしろ涙目で、うるうるしちゃって、仕方なかった
今まで、もう、何度も何度も聞いた、この曲「世界夫人」でしたけど。

一時期は、もう毎回毎回、聴き過ぎてて食傷気味になってしまっていたなんていう時代もありました

だけど、この日のこの曲は、また、全然なんというか「別物」みたいに聞えたというか、すごく感動していました。

それは
今までの数々のライブにおいての感動の仕方とは、また、違った、涙目の感動というか


人は生きている、生き続けていて、歳をとっていって・・・・その時代、その時代で、人間と共に「音楽」も息をし続けているから、同じ曲でも、違って聞えるのですねえ・・・・きっと


そんな感慨に浸って、どきどきしていたら、この曲を終えるやいなや、トシが、自分のコンガのセットを、すべてステージ下にひっくりかえしていた 片方一台だけじゃなくて、ぜーーんぶを・・・・・ドーーン

それが直前に居た、カメラマンに激突しかけてて、

思わずそのすぐ後方にいた私も「わーー危ない~~~」と、小さく声をあげていましたよ~
いや、びっくりしました

本当に、カメラマンが怪我しそうでヒヤッとしました・・・・

カメラマン氏怖かったでしょうねえ・・・・お怪我とかなくて良かったです


しかし、トシさんのこの行動・・・・

ちょっと、どう受け止めてよいものだったのか?
いまだ、よくわかりません

パンタのコンディションの悪さに苛立っていたのか?
それとも、私同様(なんて言い方はおこがましいですが)この「世界夫人」には、トシさんもパンタの隣で演奏していて、今までとは違った特別な?別の「何か」を感じたからなのか?
それとも、深い理由はなくて、アンコールのラスト曲だったので、勢いあまってひっくり返したくなったのか?


アンコール

アンコール

まだまだアンコール・・・・・・拍手~~~



【アンコール2】

バディ、今度、クギで固定しちゃってくれる?(苦笑)
前の人、気をつけてね!!

そのトシがコンガひっくり返したことに対して、2度目のアンコールで戻ってくるやいなや、パンタの発言。

私、その「前の人」だったので、パンタに直接?(また妄想・笑)「気をつけてね」と言われたようで、ちょっとなんか嬉しい・・・・(^^)(笑)
そんなふうに笑っていたら・・・・



次に、なんとあの曲が!!!!!

お~~~~~~★


24.R★E★D

この曲は、昔から、歌詞の内容が、そのときそのとき、その時代、その状況で、いろいろ変えられて歌われます。
今迄、私も幾通りもの「R★E★D」をライブで聴いてきました。

しかし、むむむ。

「こういうの」は、私は初めて聞きました(^^;  (苦笑)

♪美談で飾られるくらいなら~
女に犯された罪で」 新聞の片隅に恥をさらしてた方が まだ ましさ!!!

                    ・・・・・・・・原曲は「「女を犯した罪で」です・・・・はい。(^^;



そして、それから
やっぱり

♪ 福 島 か ら も S O S 
鼓膜が破れそうだよ~~
レボリューション エボリューション デボリューション!!!

♪パレスチナから SOS 
カシミールから  SOS
バクダッドから SOS
もう 神 な ど い ら な い ~


あと、アフガンにまでUSA・・・「電波は盗まれてく~」など・・・・アルバム原曲とは、あちこち、かなり歌詞の違う、でも、USAのそのあたりなどは、もうライブでは何度も歌われてお馴染になってもいる、文字通り「オリジナルライブバージョン」でした。

この曲も、80年代後半に作られた曲ですが、色褪せず、あいかわらず力があります。素晴らしかったです。
「福島」からも・・・については、そのような「リクエスト」があったとのことでした。

この「R★E★D」は、パンタソロ名義曲ですが、本当は、去年の夏、私が潜入観覧させてもらえた頭脳警察ボックス収録用スタジオライブアルバムレコーディング時、実はもう直前まで新譜収録候補とされていた曲でした。
このレコーディング前の、ドアーズでの一日がかりのリハのときにも、何度か練習されていました。

そんなこともありますし、もうこの曲は、事実上、「七月のムスターファ」と同じような扱い?というか。
ある意味、「頭脳警察楽曲」に加えられているという認識でも良いような曲です。

それまで、いろいろと、この日のライブのパンタの状態について、書いてきましたが、このライブ、アンコールは、本当に素晴らしいものだったと思いました。
さすがです。
やっぱりいくらコンディションが悪い日であったとしても、ただでは終わらない頭脳警察・PANTA

終盤、アンコールの展開と、演奏、パンタのパフォーマンスについては文句なしです。
トシさんの、コンガひっくり返しのやんちゃぶりも含めて・・・。



25.歓喜の歌

アンコールオーラス!!!!!!!

もう文句なしのたたみかけ。
最後の最後にこれをやられたら

三国さんのキーボードでイントロが流れ わーーーーーっ!と私はもうその瞬間から、大感激でした。

「全曲ライブ」のときはキーボードなし編成だっので、それが不満だったので、なんとこの日、大好きなこれが聞けてすごく嬉しかったです。感無量。もう思わず直立不動。この曲は、もう固まって聴いてしまいました。

頭脳警察のアルバムの中では、私はこの曲がタイトルの『歓喜の歌』が一番大好きで。ずっとそれは言い続けてきていて。
4年?5年前くらいになりますか?響のリクエストライブでも、是非とも聴きたいと願ってリクエストしていた曲だったりもしていましたし。とにかく、もう・・・そうとうに自分の中では思い入れがあって。


そういえば、この日のライブも「リクエスト」を募ったライブでしたが、今回は私自身は、この曲はあえてリクエストはしていませんでしたが、この曲については、なにしろすでに「別格の思い」で大好きなので、常に聴きたいという思いはあって。

だから、ものすごく嬉しかったし、今回自分がリクエストしていた「狂った一頁」とかが聞けなくても、この曲のおかげで、なんだか自分がリクエストした曲を最後の最後に演奏してもらえたような錯覚に陥っていました。
それくらい、この曲は、自分の中で、常にこっそり「リクエスト」しています・・・・・

だから、今回、事実上は自分で出したリクエストには応えてもらえなかったなーの残念な思いみたいなのが、それまでは、やっぱりあることはあったのでしたが、この曲のおかげで、そういうのは、なんだか帳消し気分になれたような気がしました。 いいように「ご都合主義」に出来ています(笑)


この曲のとき、途中から、またもやトシさんが、今度は、手元のリズム楽器を直前にほおり投げました。
あと、タンバリンも。ああ、そうそう、スリーピースでドラムを叩いたときにも、その後でスティックも投げていましたっけ。

この日は、足を痛めて、あちこち身動きできない着席状態のパンタを尻目に、トシさんは、終始あれこれ、やんちゃぶりを発揮していました。
【前編】に書いて、画像をつけた、あのセットリスト用紙で折った「紙飛行機」も、この日のトシさんのやんちゃぶりの、象徴というか、断片ですね。


名曲「歓喜の歌」の素晴らしい演奏を終えて、

最後には、メンバー全員でステージ前方中央に並んで挨拶をしてくれて

そしてこの日のライブ、全編終了しました




それでも、しばらく鳴り止まない拍手
帰ろうとしない観客たち

感動のオーラス。
本当に感動的な素晴らしい「歓喜の歌」でした

ありがとう頭脳警察 




総合的には、今までの投稿のセットリスト記事、ライブるぽの【前編】【中編】に綴ってきましたように、個人的にはいろいろと、思うところの多いライブではありましたが・・・。
もう、そもそも、私自身も、パンタのライブ見るのが100回に到達して。
改めて思うと、実に「口やかましい」オーディエンスになってしまったようです。

いままでに、数々の素晴らしいライブを聴かせてもらってきました。
あれから20数年も過ぎて、あの頃やその頃と同じカッコよさを求めることは無理があるに決まってました。
その後、頭が冷えてから、この日のライブ全体を振り返ると、その聴き終えた当初のいろんな思いも、このアーチストに思い入れ、愛情、期待を込めすぎていたばかり故のものだったとも、自分で自分のことを、そんなふうに振り返ります。

やっぱり、コンディションは良くなかったものの、「良い」ライブではあったのだと思います。
なにしろ、セットリストが素晴らしかったですね。
特に、今回の記事に綴った、これらの「アンコール曲」たち。

従って、どんな日のライブでも、どれもが「素晴らしい素晴らしい」とばかりも、書けなくなってしまった、アーチスト側が歳をとったのと相応に歳をとってしまった自分ではありますが、やっぱり、私、まだまだパンタを、好きなんだなあ・・・・ってそれは思っています。



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すでに、記事にしていますが、このライブの翌週の、7/9の土曜日には、パンタは単独で、SKiファミリー夏期合宿スペシャルのゲストで伊香保温泉に同行し、橋本美香さんと共にトータル21曲。
 この日の演奏内容を知り、パンタにはもう、あんまり「パブリックイメージ」と言うか多くのファンのご期待に無理に応えなくても、自然体で年齢相応と言うか、とにかく自分の歌いたいように歌い続けてくれれば良いのではないか?などと思ったりもしていました…
もう、とっくに「そういう時期」に来ているのではないか?と。

しかし、そのすぐ翌日の7/10には、ロフトのライブのゲストで、また「頭脳警察」に戻り、3人警察で、いわゆる過激なる戦闘モード警察曲を一気にぶっ飛ばしていたのでした。

この多面性。前日と翌日でこの変貌ぶり。

だけど、こういうところが、またPANTAというアーチストの魅力なのですね・・・・

まだまだ、このアーチストの魅力は尽きないようです

結局まだまだ、ついていかなければ
ついて行かせてもらいますよ パンタさん

今後の新たなるステップにも期待を込めて

・・・・・もう・・・・いろいろと口うるさいファンでいて、大変にゴメンナサイ・・・・・

元気な姿をまた見せてください
また、私は次は9月に、遭いに行きます

この後のスケジュール・・・・青森・福島・・・・・猛暑の夏・・・
どうぞ 気をつけて


【終了】

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