●PANTAの未発表曲分析シリーズ!! 【属性A】について
A・詩集『ナイフ』からのタイトルのみで、全く演奏履歴の確認されていないもの・・・
として、とりあげてみました。
さて、今回のこちらの投稿では、自分の知識の範囲内(詩集『ナイフ』(画像参照)を参考文献として)にて、感想と解説をしてみます。
私のこのブログの既出の投稿PANTA新譜『CACA(カカ)』候補曲リスト(未完成) 【編集中】
にあげた曲の中で、「属性A」に当たるものは、以下の12曲です。
6.ダリの横顔 -----------------------A
7.幻想の四次元 ---------------------A
8.宇宙塵のカツラ --------------------A
9.OOh!アフロディータ 貴方の妖しい誘惑が--A
10.ソンムの原に ------------------------A
11.KING ROSE -------------------------A
12.蘇る砂浜 ---------------------------A
13.夕陽のマラガ ---------------------A(?)
14.鯱───シャチ─── ---------------A
15.赤目堂の秘密 ----------------------A
16.天国には帰れない -------------------A
17.潜入者 ----------------------------A
これらの曲目は、全て1989年2月10日発行、JICC出版 PANTA詩集『ナイフ』(画像参照)に掲載されていたものを、抜粋してみました。
当時の段階では、この他にも、「未発表状態の曲」があり、本誌の中の解説に、上記の他に「未発表曲」とされて掲載されていたものは、
あ.「アゲハチョウを見た」
い.「バクテリア」
う.「朝を呼ぶ男」
え.「J」
お.「Melting Pot」
か.「GEARD」
き.「FUGUE」
く.「マーラーズ・パーラーⅡ」
などがありました。
その後、この詩集発行から幾年月を経て、ライブアルバムに収録された曲は、
あ.「アゲハチョウを見た」
■収録ライブアルバム『NAKED』
●収録ライブビデオ『NAKED LIVE AT NISSIN POWER STATION 25 FEBRUARY 1993』
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い.「バクテリア」
■収録ライブアルバム『NAKED Ⅱ』
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え.「J」
■収録ライブアルバム『NAKED』
『2002 NAKED TOUR LIVE AT DOORS 15-16 JUNE 2002』
●収録ライブビデオ『NAKED LIVE AT NISSIN POWER STATION 25 FEBRUARY 1993』
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く.「マーラーズ・パーラーⅡ」
■収録ライブアルバム『NAKED』
●収録ライブビデオ『NAKED LIVE AT NISSIN POWER STATION 25 FEBRUARY 1993』
です。そして・・・・・
う.「朝を呼ぶ男」
お.「Melting Pot」
か.「GEARD」
き.「FUGUE」
は、現段階においては、
【属性B】(過去のライブで、「バンド演奏」されたもののレコーディングされていないもの)に属しています。
私のブログの最初に「カカ」の話題を取り上げた記事でも、真っ先にとりあげさせていただておりました、このへんの曲は、是非とも『カカ』には、必須での収録発表が望まれます!!
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★ダリの横顔
詩集『ナイフ』の解説にもありますが、「ダリ」はスペインの画家 [Salvador Dali]
『顔をあげて呟くとダリの絵が笑う
俺を無力にさせるように
谷間の滝が忠誠の鐘を鳴らしてる
俺を愚劣にさせるように』
曲は、なんとなく静かなイメージがしますけど。本当のところの曲って、どんな感じの曲なのでしょう。
★幻想の四次元
「仏教的なニュアンスを孕んだサイケデリックな歌」【『ナイフ』解説文より引用】とありますように、「蓮華の花」「前世の恩索」なとという仏教的な言葉が並びます。
『苦悶を訴える異端者どもの声の波が
渦巻く回想を無常のなかに抱かせる』
これなんかも、PANTAがかなり若い時期に作られた詩なのでしょうけれど・・・・難しい「世界観」?というか「宗教観」?で、難解な表現ですよね。
しかしながら、たとえ、こういう難しい感じの正直、私のような無知(!)には、はじめは結構とっつき辛い(苦笑)「詩」だとしても、それが「PANTAの楽曲」に載せて歌われると、何故か、しだいにイメージが頭に浸透していく・・・・のだと思う!!これなんかも、きっと、そう!!(ただし、PANTAの曲でなくては!!(笑) そのへんが、「音楽」って、偉大!!だと、不思議であると、個人的には思っています。
★宇宙塵のカツラ
この詩は、魅惑的といいましょうか、読んでいて惹きこまれました。しかも、詩集『ナイフ』の解説によれば、 「弦楽四重奏で演奏したらいいんじゃないかな」(パンタ)【引用】とありまして、是非、音楽として曲として聴いてみたいものです。
『キミの時計は変わっているね
宇宙塵のカツラだね
キミの身体がふるえてきたよ
水晶の花びらだね』
『ローランサンの額の裏で僕は叫び
声を出す真似だけをするオレンジ色の呼び声は光の旅
白鳥座の信号(サイン)を運ぶよ』
★OOh!アフロディータ 貴方の妖しい誘惑が
タイトルからして、これまた魅惑の「アフロディータ」(ギリシャ神話の女神アフロディテはローマ神話では女神ウェヌス<ヴィーナス>になる、とあります)
第一楽章<追憶>に始まり、第四楽章<OOH!アフロディータ>まで、四章に分かれています。
そのうちの第三楽章に出てくる「サッフォー」とは、『ナイフ』の解説に、 「紀元前七世紀頃のギリシャの女流抒情詩人」とあり、その作品集はヘレニズム時代には9巻本で伝えられ、そのうちの第1巻はサッフォー=スタンザからなる詩を含み,有名な『アフロディテ讃歌』を含んでいる、ということでした。
サッフォーはレスボスの女(レスビアン)の悪名で語られることが多いらしく、レズビアンの象徴的存在だと思われているようなところがあるらしいとのことです。
若かりしPANTA青年の学問分野における知識の範囲は、つくづく幅広いですね。このような詩にも、どんな感じの曲がついていたのでしょうか。とても興味深いです。
★ソンムの原に
「ソンム(フランス)」は、第一次世界大戦中、イギリス軍とドイツ軍の間で膠着状態が何ヶ月も続いた場所」と『ナイフ』の解説にあります。
戦争歴史分野もPANTAの得意とするところですね。
★KING ROSE
(「ハード・ロックの歌詞だね」とPANTAは言っている)『ナイフ』より引用
以上は、『ナイフ』の目次によると、1970~1975年にかけての作品であることがわかります。
先の4作品などは、頭脳警察『誕生』あたりの作品の流れの雰囲気がありますね。ひきかえ、後の2作品は、叙情的な感じから抜けてハードな雰囲気に。
ロマンティックかつパンクなPANTAの両面(多面)性ですね♪
◆そして、次に続く、以下の3作品は、年代変わりまして、PANTA&HALの名盤『マラッカ』の頃に書かれたものであるということです。(『ナイフ』解説より)
★蘇る砂浜
「マラッカにはソフト過ぎる」と言う理由で収録されなかった、と解説にはありました。
私は、個人的には、PANTAの作品の「ソフト」な感じも、とても好きなので、残念です。
きっと、PANTA特有の美しいメロディがのっかっていたのでしょう。聴いてみたいものです。
『涙で濡れた頬に こびりついた砂を
波打ち際で流してる
そんなお前の灼けた背中が
オレを無言で追いつめる
水平線の彼方に 後ずさりする愛が見える』
★夕陽のマラガ
マラッカでは「地中海方面を全面的にカット」することになり、収録されなかったという「陽気なレゲエナンバー」 (同じく「解説」より)
だそうです。
この曲は、当時のライブで演奏されたことは、あったのでしょうか?なんとなく、ありそうな気もしますけど?(未確認・詳細不明です)
★鯱───シャチ───
この曲のタイトルに関しては、昔、PANTAが「いか天」の審査員をやっていた頃に、「シャチ」って、確か、カタカナ?の名前のバンドが出演していたんですよ。彼らに、PANTAが 「バンド名、漢字にしてみない?魚辺に、虎、カッコイイぜ!!」とか、言っていたということを、何故かよく覚えておりまして。
私としては既に、詩集『ナイフ』で、こういうタイトルの曲があるということは、インプットされていた
訳で(笑)
・・・・よっぽど、PANTAは、この「漢字」がお気に入りなのだなぁ~と思っていました。
ただ、そのPANTA審査員の言葉を受けて、バンドの彼らから返された言葉が、
「漢字、知らないから・・・」(^^ゞ(爆)
◆そして、残りの以下の、3作品は、同じくPANTA&HALの 「1980X」の頃のものとありました。
★赤目堂の秘密
この曲も、先に私が個人的思い入れでもって作ってみた『カカ』収録希望曲リストに入れたものです。
タイプとしては、「バクテリア」とか「朝を呼ぶ男」みたいなイメージの、PANTA独自の物語性を秘めている感じの不思議な詩の世界が、詩を読んでいるだけで、わくわくします。
是非、曲と共に聴かせていただきたいと、『ナイフ』を初めて手にして読んだ頃から思ってます。
『未来永劫 赤目堂
記憶の渦にベールを閉ざす
万物流転 赤目堂
古代の種が現在(いま)また宿る』
※(余談ですが)「万物流転」の四文字が、あの名曲が発表される以前に、こんなところに出現してます。
★天国には帰れない
「数年後、この歌のメロディはマーラーズ・パーラーⅡに使われることになる」 (『ナイフ』解説より)
その「マーラーズ・パーラー」も「マーラーズ・パーラーⅡ」の方も、私は、とても大好きです!!
この歌詞も、やはり「マラパラⅡ」のメロディに使われる、と言うだけあって、長くて、詩の内容にも「マラパラ」のような、裏のありそうなキーワードもちりばめられて、PANTA独自の世界が繰り広げられています。
このようなタイプの曲も、大好きです。聴いていくうちに、噛み砕く(読み砕く)うちに、しだいに広がるイメージというか・・・
それには、やはりこれも、ちゃんと曲にのせて、歌って欲しいですね!!(「マラパラ」同様、ハマりそうなんですけど☆勿体無いでーす。
♪聴かせて 新しい歌を 教えて作り方を~~♪などと、つい、思わず口づさんだりして!!)
『ヒロインの寝息が宇宙に嵐を呼ぶ時
フィルムは回り始める
決してオレは非現実的な幻なんて見ちゃいない
でもオレは息もしてるし
汗だってかいている
ましてや
オレの腕の中へ逃げ込んできたおまえを
追い返そうってわけじゃない』
★潜入者
「スパイ天国・東京」と言うテーマで書いた曲と、解説にあります。
カッコイイです。HALのアレンジで、カッコイイ、ロックが聴けそうで。
そもそも、全てにおいて、言えるのは、ここにある「詩」って、全てに「曲」も付けられている訳ですよね?
そういうのって、悔しいなぁ~(笑)って。
こんなに素晴らしい曲の数々を、「詩」だけ公開したままにしておいて・・・(^_^;)(^_^;)
ファンには「生殺し」(笑)状態ぢゃあないですか。
実に、この詩集が出版されてから、17年!!
『ナイフⅡ』という「続編」も本当は、出そうと思えば出せる筈!!
悔しいなぁ~
日本の文化遺産の損失です☆
むっき~~~~(コラ!!落ち着くんだ!!ワタシよ!!)(苦笑)
■■以上のように、ひとまず、属性「A」について終了です。
ひき続き、このシリーズは、地道に、続けていくつもりです。
あ~、そうだったのですか~!!
ありがとうございます。
確かに、「白い文字」に変えたら、出ましたね(笑)
でも、編集画面の「エディタ上」では、文字を白くしたお陰で見えません(爆)
どうしてこうなっちゃったんでしょ?
ところどころ、色を替えているうちに、変にいじってしまいましたかね?(汗)
>とりあえず読むのは選択すれば読めます(笑
すごーーい!!さすが!!(^_^;)
お騒がせ致しました。助かりました。ありがとうございます。(^^ゞ
●ねふーどさん
これまた、ご指摘ありがとうございます。これは、単純に、うっかり忘れてました(爆)
修正させていただきます。
■ありがたいことです。
つくづく、みなさまの「ご協力」の上に、成り立っております。このブログでございます。
ということで、「投稿不具合あり試験投稿中」の部分のタイトルと、ねふーどさんご指摘の部分を、内容一部、修正させていただきます。
早速の、「アドバイス」とても助かりました。
今後とも、どうぞ、よろしくお願い致しますね(^^ゞ
普通に読めないのは「(『ナイフ』解説より)」以下が黒文字に設定されてしまってる(バックと同じ^^)からですね(^^ゞ
この部分だけ再編集で色変えること出来ません???
ブランクが多いのは、本当はそこに文章があるのです。
修正を試みていますが、どうしていいのかわかりません。
gooに問い合わせしないとダメですかねえ?
せっかく書いたのに。とりあえず、このままにしておきます。(経過観察)