お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

全力夏山! 白馬岳(前編)

2014年07月22日 | 登山
ぐずぐずしていた梅雨空もようやく終わりが見えてきた。
これで夏山シーズン開幕だ。
今回の行き先は、北アルプス・白馬岳。
7月20日・21日でテント泊山行だ。
大雪渓の涼風を楽しみたい。


shinichiさんを深夜にピックアップ。
お互い眠い目をこすりながら、交代で運転。
今回は大雪渓をピストンする予定だったので、車を猿倉まで乗り入れたかったのだが、すでに満車状態とのこと。
道の途中で係員のおじさんに止められ、二股の臨時駐車場に誘導された。

ここから猿倉まではバスかタクシーになるが、運よくタクシーがつかまり、単独の方と同乗した。
猿倉までは2200円也。3人で割り勘すると、バスより安い。


登山口の猿倉荘で、登山届を提出。
遭対協のスタッフさんの注意事項を受け、荷物整理をしたら出発だ。
上高地ほどではないが、結構な数の登山客でにぎわっている。
混雑は好きではないが、夏山らしくていい。



では、ぼちぼち行きましょうか。


うっそうとした樹林帯の登山道をぐいぐいっと登ると、ほどなくして林道に出る。

あまり風情のない道がしばらく続くが、ときおり遠くに見える稜線がテンションを上げてくれる。


眼下には、大雪渓から溶けだした水を集め、谷底をごうごうと流れている。


林道が終わると、再び道は細くなり、登山道らしくなってくる。
暑くて汗だくだ。




出発からおよそ1時間ほどで白馬尻小屋に到着。


白馬尻小屋の前の広場では、大雪渓を眺めつつ、みんな思い思いに休憩をとり、水分やエネルギー補給をしたり、談笑したり。
ちなみにここの水場は無料。

大雪渓の入り口はもう少し先になる。


白馬尻小屋から15分ほどで、大雪渓の末端にたどり着く。



ここでアイゼンを装着する。
白馬大雪渓は私も初めてだったので、雪の状態がよくわからなかった。
念のために12本爪アイゼンを用意し、shinichiさんにもそう伝えた。
ここを登り慣れている人にとっては、12本なんかいらないよと言いそうだけども、結果的には足元に不安なく登下降できたので結果オーライだろう。


いざ、ゆかん! 大雪渓!



雪上は、遭対協の方々が示してくれたベンガラがルートになる。
それにそって一歩一歩登っていく。

雪渓上は、左右から落ちてくる落石だらけだ。
こんな看板も置かれている。遭対協のみなさん、ごくろうさまです。

常に上を意識して登らねばならないのだが、上を向くだけでも結構首が疲れるのである。


途中で何回か休憩をとる。
shinichiさんは、ぜんぜん元気。疲れる様子ゼロ。



ガスが立ち込めたと思えば、さっと切れて青空が広がったりして、目まぐるしく景色が変わっていく。

まだまだ、続く大雪渓。

そろそろ飽きてきた。。。


最後の急斜面を登って、大雪渓は終了。
結局、大雪渓の通過に2時間を要した。
下を見ると、けっこう登ってきたことがわかる。
ここが葱平(ねぶかっぴら)だと思ってたら、違ったみたい。
あとで調べたら、葱平はもう少し上に位置していたようだ。

いったんアイゼンを外す。

上をみるとこんな感じ。


ここから先は、夏道の急登となる。

がんがん高度を上げていく。

岳沢の重太郎新道を思わせる登りである。

ここで私が大ブレーキ。
足が鉛のように重くなってしまって、ちっとも前に進まない。
みんなに抜かれていく。
おじさんにも抜かれる。
おばさんにも抜かれる。
子供にも抜かれる。
山ガールにも抜かれた。
ああ、なんで? この疲労はなんなのだ。


やっとのことで小雪渓にたどり着いた。


shinichiさんは、天狗菱をバックに余裕シャクシャク。

ここで、もう一度アイゼンを付ける。
事前情報では、小雪渓のトラバースが一つのキモだったのだが、実際にはステップが切ってあったので、あっという間に通過できた。

通ってしまえばなんてことはないが、ここでのスリップは致命的。
雪の状態が悪ければ、難所であることには違いない。


小雪渓のトラバースが終わったら、最後の登りである。
このあたりから高山植物が咲き誇るお花畑となる。

shinichiさんは、もっとすごいお花畑を想像していたみたい。ジブリの「ハウルの動く城」に出てきたようなお花畑のイメージかな。
だとしたら、かなりの期待外れ? 今日のところはこんなんで勘弁してあげてください。


めざす小屋が見えてきたが、見えてからが結構長い。
もうへろへろ。


岩のペインティングに励まされ…、といいたいところだが、本当に体が重い。

はいはい、がんばりますって。

やっとのことで小屋に到着。
いや~、長かった。

大雪渓が終わってから、3時間もかかってしまった。
はやくテント立てて、寝っ転がりた~い。


(後編に続く)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2014 夏山序章 | トップ | 全力夏山! 白馬岳(後編) »

コメントを投稿