東京都心は、桜が開花した。
しかし、郊外へ出ればまだ寒い。
渓流の木々は冬の装いそのままだが、足下を見ると、小さく可憐な花が咲いていた。
先日、3月17,18日と多摩川支流・秋川支流に出向いていたがボウズであった。
先週からの寒の戻りで、気温・水温ともに非常にタフコンディションだった。
数回のキャスト&リトリーブで、ガイドが凍ってしまうほどである。
おまけに、17日早朝はちらちらと雪が舞っていた。
そして今日3月21日。
何とか渓魚の顔を見たくて、また早起きする。
雨が降らないので、支流・枝沢はどこへいっても水量は期待できない。
でも、本流で餌師の混雑に紛れ、遠慮しながらルアーを打ち込むのも嫌だ。
ふと頭に浮かんだのは、秋川水系養沢川。
ここは、流域に秋川国際マス釣り場と養沢毛鉤専用釣場という二つの管理釣り場がある。
管釣りがあるということは、年間通してそこそこの水量は確保できていると考えたのである。
オイル交換をして調子のいい愛車をとばし、養沢へと向かう。
3km以上も続く毛鉤専用区を抜けると養沢神社があり、そこで川は大岳沢と御岳沢に分岐する。
御岳沢にそって進み、堰堤脇の駐車スペースに車を止めた。
水量は、何とか釣りになる程度はありそうだ。
渓相はいい。
岩に付いている苔の位置から、いつもより5cmほど水位が下がっていることがわかる。
小さくてもいいから、コンディションのよい魚に出会いたい…が、ファーストヒットはこいつ。
明らかに最近放流されたと思われるヤマメ…
釣れたんだから贅沢言っちゃいけないって?
でも、次に釣れたのも成魚放流物だった
どうもこの川、成魚放流で成り立っているらしい。
しかも、魚の姿を確認できた場所は、漁協のカンバンが立っているところが多かったように感じる。つまり、そこが放流ポイント?
成魚放流をすべて否定しているわけではない。
多くの釣り人に楽しんでもらうには、ある程度成魚放流もやむを得ない。
また、本流のような河川規模なら、成魚放流であっても魚は散るし、全てが釣りきられず越年魚となる個体もいるだろう。
うまくいけば限りなくネイティブに近づき、産卵、再生産の可能性もゼロとはいえない。
しかし、御岳沢は源流域一歩手前の河川規模だ。
こんな所に成魚放流をしていたら、シーズン盛期を迎える前に、みんな魚を抜かれてしまうだろう。釣り人みんながリリースするわけではないのだ。
漁協もいろいろ考えてはいるのだろうが、魚族保護の方向性にちと疑問を感じた。
帰りに養沢神社に立ち寄った。
「美しいヤマメとご縁がありますように」と、5円を賽銭箱に入れ柏手を打った。
しかし、郊外へ出ればまだ寒い。
渓流の木々は冬の装いそのままだが、足下を見ると、小さく可憐な花が咲いていた。
先日、3月17,18日と多摩川支流・秋川支流に出向いていたがボウズであった。
先週からの寒の戻りで、気温・水温ともに非常にタフコンディションだった。
数回のキャスト&リトリーブで、ガイドが凍ってしまうほどである。
おまけに、17日早朝はちらちらと雪が舞っていた。
そして今日3月21日。
何とか渓魚の顔を見たくて、また早起きする。
雨が降らないので、支流・枝沢はどこへいっても水量は期待できない。
でも、本流で餌師の混雑に紛れ、遠慮しながらルアーを打ち込むのも嫌だ。
ふと頭に浮かんだのは、秋川水系養沢川。
ここは、流域に秋川国際マス釣り場と養沢毛鉤専用釣場という二つの管理釣り場がある。
管釣りがあるということは、年間通してそこそこの水量は確保できていると考えたのである。
オイル交換をして調子のいい愛車をとばし、養沢へと向かう。
3km以上も続く毛鉤専用区を抜けると養沢神社があり、そこで川は大岳沢と御岳沢に分岐する。
御岳沢にそって進み、堰堤脇の駐車スペースに車を止めた。
水量は、何とか釣りになる程度はありそうだ。
渓相はいい。
岩に付いている苔の位置から、いつもより5cmほど水位が下がっていることがわかる。
小さくてもいいから、コンディションのよい魚に出会いたい…が、ファーストヒットはこいつ。
明らかに最近放流されたと思われるヤマメ…
釣れたんだから贅沢言っちゃいけないって?
でも、次に釣れたのも成魚放流物だった
どうもこの川、成魚放流で成り立っているらしい。
しかも、魚の姿を確認できた場所は、漁協のカンバンが立っているところが多かったように感じる。つまり、そこが放流ポイント?
成魚放流をすべて否定しているわけではない。
多くの釣り人に楽しんでもらうには、ある程度成魚放流もやむを得ない。
また、本流のような河川規模なら、成魚放流であっても魚は散るし、全てが釣りきられず越年魚となる個体もいるだろう。
うまくいけば限りなくネイティブに近づき、産卵、再生産の可能性もゼロとはいえない。
しかし、御岳沢は源流域一歩手前の河川規模だ。
こんな所に成魚放流をしていたら、シーズン盛期を迎える前に、みんな魚を抜かれてしまうだろう。釣り人みんながリリースするわけではないのだ。
漁協もいろいろ考えてはいるのだろうが、魚族保護の方向性にちと疑問を感じた。
帰りに養沢神社に立ち寄った。
「美しいヤマメとご縁がありますように」と、5円を賽銭箱に入れ柏手を打った。
sugarさんのおっしゃるとおりだと思います。魚だけ放流してもそれを支える環境が貧弱では、結局何の改善にもなりません。
山も川もそして海のこともトータルでものを考えていく必要があるでしょうね。
以前、日光に行ったとき、鹿が増えすぎて困るという話を現地の識者に聞きました。
一時期、鹿を保護するために猟をしなかったら、爆発的に増えてしまい、エサであるクマザサをほとんど食べ尽くしてしまったそうです。すると、クマザサの中に巣を作る鳥(名前を忘れてしまいました)が激減してしまった。そして、鳥が食べるべき蛾の幼虫の数が減らず、蛾が大量発生してしまった、というのです。また、エサが不足してしまった鹿は、戦場ヶ原の草モミジも食べ尽くし、あげくの果てにブナの皮まで食べて、次々にブナが立ち枯れているそうです。なので、今では個体調整という意味合いで、年にいくらかは鹿を撃っていると聞きます。
人間の都合で短絡的な環境保護(もちろん破壊も)をすると、生態系そのものに与える影響が何倍にもなって波及していく。
じゃあ、どうすればいいのか。考えただけで眠れなくなりそうです。
でも、しっかり眠って、また山にいく。川に行く。
行っているうちに、自分に出来ることが見えてくる、はず…。
リンクの貼り付けミスでした。
>昨年ヒラメ稚魚の放流の時思ったんだけど・・・
のリンク先はココでした。(汗っ
http://blog.goo.ne.jp/suger55win/cmt/6c52118d170146c93eb66378d9ac23ad
>成魚放流
うう~ん・・・考えさせられますね・・・
極論を言えば(すみません悪気は全くないのですが)
[沢山の成魚を放流してての場所で]魚を釣ったとしても・・・
お金を払って「管釣り」(もっと極論言えば釣堀)で釣りしてるのと大差ない状態になってしまいますよね・・・。
餌釣りしている人たちが大漁だと沢山持ち帰るのも??
食料として魚を求めるのであれば、近くの「養殖場」に行けば済むことですし・・・(爆!
昨年ヒラメ稚魚の放流
http://blog.goo.ne.jp/suger55win/e/6c52118d170146c93eb66378d9ac23ad
の時思ったんだけど・・・
海であれ、川であれ・・・
これら全て人間の都合ですよね・・・
只ね・・・俺いつも思うんだけど、
ヤマメやイワナなど(フィッシュイーター)ばかりを放流し続けると?どうなんですかね?
釣りする人が獲る魚の数と、放流する魚の数とがバランスとれてればイイんでしょうけど・・・
餌となる水中昆虫が住める環境作りや、
更に言うなら「ブナの放流」(←って本もありますが)にも力を入れないと・・・
ああ~、またこんな話してると夜中まで掛りそうだ~!(大爆