お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

寒の戻り 細雪

2016年03月12日 | 釣り
暖かな先週とはうってかわって寒い週末を迎えた。
明るくなって見えた奥山は雪景色。
薄暗い中、釣り支度をしていると細雪が降ってきた。


細雪といえば、谷崎潤一郎の小説「細雪」を思い出す。
読んだのは浪人生ころだったと記憶しているが、とても美しい文体で感動したのを覚えている。
谷崎潤一郎といえば耽美派の第一人者として、ちょっとエロチックな小説が目立つし、私もそういう先入観をもっていたが、「細雪」はとても繊細で流麗な文の連続であり、非常に美しい小説である。
三島由紀夫の小説も美しいが、もっとこうなんというか、谷崎の方がしなやかでしっとりして落ち着いている印象を受けるのである。

ちょっと話がそれた。
谷崎の細雪は、もちろん今日の釣行とは全く関係ない。


気温は、0℃。
うっすら雪が積もる渓は、これぞ早春の渓といったムードがあるが、釣りには厳しい。





キャストしたら、ラインが出ていかない。
ああ、ガイドが凍っている。



この数日の気温の落差が、渓魚にも大きく影響しているようだ。
ルアーの追い方も弱々しく、一回出てきたら次はない。
見切られているというより、二回目を追う体力が無いように見えた。



岸際の緩流帯でなんとかヒット。
引きも弱く、あわれな感じ。
今日の条件でよく釣れたもんだ。これで良しとしよう。


寒の戻りで鈍くなったのは、何も渓魚だけではない。
人間も動きが鈍くなる。
うっかりヌルがついた岩に乗ってしまい、派手にすっころんだ。
転ぶまいと変に力を入れたせいで、体がねじれて転び、わき腹をひどく痛めてしまった。
それにしても、痛い、痛い、あいたたた…。
こりゃ痛みが引くまでしばらくかかりそうだ。
注意一秒、けが一生。
頭を打たなかったのは、不幸中の幸いである。
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