梅雨は明けてないけど、勝手に2023夏山スタート!
今回は、息子と二人で白馬岳へ。
大学の授業で疲労困憊している息子は、助手席でガーガー寝ているが、親父は深夜ドライブをがんばったよ。
努力の甲斐あって、4時過ぎに八方第5駐車場にギリギリセーフで停められた。
あと5分遅かったらアウトだった。
1時間ほど仮眠してから、息子をたたき起こす。
事前に予約しておいたタクシーに5時半に乗り込み登山口の猿倉へ。
猿倉までの料金は、3640円也。
猿倉で登山届を提出した。
遭対協のおっちゃんが言うには、今年の大雪渓はかなり溶けているとのこと。
すでに秋道も出ていて、例年より雪渓は短くなっているそうだ。
6時10分、登山開始。
猿倉からちょちょいと登って林道に出る。
息子のザックは、おろしたてのピカピカ。
ノースフェースのテルス35のニューモデルだ。
私が持っている昔のテルスよりスリムな形状で、細身で高身長の息子によく似合っている。
1時間で白馬尻小屋に到着。
白馬尻小屋が営業していないのは知っていたが、建物そのものが解体されていたのには驚いた。
小高い石垣の上にトイレだけが燦然と輝くのみだ。
ここで小休止して、日焼け止めをぬりぬり。
アミノバイタルをチャージして、大雪渓に備える。
猿倉で得た情報は正しかったようで、大雪渓の末端にあるはずのケルンは草むらの中。
雪渓のとりつきは、ケルンからさらに100mほど登ってからだった。
本当に短くなっている。
これも異常気象のなせる業なのか。
アイゼンを装着してから、ガスガスの大雪渓に突入だ。
息子のアイゼンは、じいじから借りてきたKAJITAXの6本爪。
ガスガスで何も見えないが、とりあえず涼しくて良い。
時折、ガスが薄くなって、絶景がちらりと見える。
そんなんで十分だ。
落石は相変わらずで、雪上には大小の岩が散在している。
ベンガラのルートは、落石のコースを避けるように引かれているので、登山者はそれに沿ってアリの行列となる。
雪渓の途中で中洲のように砂利や小岩が堆積したモレーンが現れた。
雪が溶けるのが早いというのもうなずける。
こんなの昔は一切なかった。
ちょうどいい休憩場所になっているので、ここで小休止してエネルギーチャージ。
雪渓終点までは、あと30~40分くらいかなぁと思いつつ再び登り始めると、ガスが晴れて目の前が雪渓の終点だった。
拍子抜けしてしまった。
大雪渓がこんなに短くなっているとは、ホントにびっくりだ。
ここでアイゼンを外す。
ガスが立ち込めている登山道を登り始めるとすぐに渋滞が始まった。
足元は雪渓が溶けた水がザーザー流れている。
ザレて崩れ気味なところもあり、ちょっと気持ち悪い。
一本橋を沢水が洗っている。
汚れた靴を洗うのにちょうどいい? なんてのんきなことを言っている場合じゃない。
おまけに小雪渓は完全に雪がなくなっていて、水が流れる岩場と化していた。
こりゃたまげた。
アミノバイタルの効果で急登も思ったより辛くない。
天気が悪くて涼しいのも、急登をしのげた要因だろう。
避難小屋までたどり着くと、少しほっとした。
傾斜が少し緩んで大看板が見えてくると、ようやくガスが薄くなってきた。
代わりに風が強くなり始め、薄手のフリースを着込んだ。
息子は、トイレに行きたくなったらしく、先に村営小屋まで行かせることにした。
元アスリートの彼は、あっという間に遠ざかり、視界から消えた。
それにしても以前より花が減ったような気がする。
もっとお花畑感があった気もするが、記憶違いか。
はたまた、地球温暖化で花のシーズンはもっと早くなっているのか。
可憐な花々とおなじみの「ガンバレ」表示に励まされ、えっちらおっちら上り詰めると、息子はベンチで眠りこけていた。
起こすと30分前に着いていたらしい。
若いって素晴らしい。
ちょうどお昼だったので、ここで大休止してランチタイムにした。
モンベルのリゾッタシリーズは、短時間でできて味も良い。
他のフリーズドライより少々お高めだが、時短+美味しさで納得の山メシだ。
今回は、サーモンチーズとビビンバを試してみたが、サーモンチーズの方がいいねということで二人の意見は一致した。
齢をとってくると、食事の後にすぐに動くことが難しい。
山では顕著にそれを感じるようになった。
おそらく、消化のため胃に大量の血液が送られるからだろう。
脚が重くなって、登るときにやたら疲れを感じるのだ。
20分もすれば元通りになるので、しばらく辛抱して登り続ける。
真っ白な世界をひたすら進む。
こんな日はライチョウが出てくるはずだと思った矢先にライチョウの親子を発見。
ちょっと遠めだったので、写真はあきらめてさらに進む。
ガスに煙る白馬山荘を通り過ぎ、山頂を目指す。
目指すピークは見えないが、ここまでくれば指呼の間である。
霧の向こうにうっすら山座同定標が見えてきた。
13時09分、白馬岳(2932m)頂上にたどり着いた。
スタートしてから7時間。
ヤマップのログを確認したら、休憩時間にトータル2時間を費やしているので、歩いている時間としては、ほぼほぼコースタイム通りだ。
快晴の灼熱地獄だったら、こんなうまくいかなかっただろう。
ガスガスで涼しかったことと、アミノバイタルのおかげである。
(後編へ続く)
今回は、息子と二人で白馬岳へ。
大学の授業で疲労困憊している息子は、助手席でガーガー寝ているが、親父は深夜ドライブをがんばったよ。
努力の甲斐あって、4時過ぎに八方第5駐車場にギリギリセーフで停められた。
あと5分遅かったらアウトだった。
1時間ほど仮眠してから、息子をたたき起こす。
事前に予約しておいたタクシーに5時半に乗り込み登山口の猿倉へ。
猿倉までの料金は、3640円也。
猿倉で登山届を提出した。
遭対協のおっちゃんが言うには、今年の大雪渓はかなり溶けているとのこと。
すでに秋道も出ていて、例年より雪渓は短くなっているそうだ。
6時10分、登山開始。
猿倉からちょちょいと登って林道に出る。
息子のザックは、おろしたてのピカピカ。
ノースフェースのテルス35のニューモデルだ。
私が持っている昔のテルスよりスリムな形状で、細身で高身長の息子によく似合っている。
1時間で白馬尻小屋に到着。
白馬尻小屋が営業していないのは知っていたが、建物そのものが解体されていたのには驚いた。
小高い石垣の上にトイレだけが燦然と輝くのみだ。
ここで小休止して、日焼け止めをぬりぬり。
アミノバイタルをチャージして、大雪渓に備える。
猿倉で得た情報は正しかったようで、大雪渓の末端にあるはずのケルンは草むらの中。
雪渓のとりつきは、ケルンからさらに100mほど登ってからだった。
本当に短くなっている。
これも異常気象のなせる業なのか。
アイゼンを装着してから、ガスガスの大雪渓に突入だ。
息子のアイゼンは、じいじから借りてきたKAJITAXの6本爪。
ガスガスで何も見えないが、とりあえず涼しくて良い。
時折、ガスが薄くなって、絶景がちらりと見える。
そんなんで十分だ。
落石は相変わらずで、雪上には大小の岩が散在している。
ベンガラのルートは、落石のコースを避けるように引かれているので、登山者はそれに沿ってアリの行列となる。
雪渓の途中で中洲のように砂利や小岩が堆積したモレーンが現れた。
雪が溶けるのが早いというのもうなずける。
こんなの昔は一切なかった。
ちょうどいい休憩場所になっているので、ここで小休止してエネルギーチャージ。
雪渓終点までは、あと30~40分くらいかなぁと思いつつ再び登り始めると、ガスが晴れて目の前が雪渓の終点だった。
拍子抜けしてしまった。
大雪渓がこんなに短くなっているとは、ホントにびっくりだ。
ここでアイゼンを外す。
ガスが立ち込めている登山道を登り始めるとすぐに渋滞が始まった。
足元は雪渓が溶けた水がザーザー流れている。
ザレて崩れ気味なところもあり、ちょっと気持ち悪い。
一本橋を沢水が洗っている。
汚れた靴を洗うのにちょうどいい? なんてのんきなことを言っている場合じゃない。
おまけに小雪渓は完全に雪がなくなっていて、水が流れる岩場と化していた。
こりゃたまげた。
アミノバイタルの効果で急登も思ったより辛くない。
天気が悪くて涼しいのも、急登をしのげた要因だろう。
避難小屋までたどり着くと、少しほっとした。
傾斜が少し緩んで大看板が見えてくると、ようやくガスが薄くなってきた。
代わりに風が強くなり始め、薄手のフリースを着込んだ。
息子は、トイレに行きたくなったらしく、先に村営小屋まで行かせることにした。
元アスリートの彼は、あっという間に遠ざかり、視界から消えた。
それにしても以前より花が減ったような気がする。
もっとお花畑感があった気もするが、記憶違いか。
はたまた、地球温暖化で花のシーズンはもっと早くなっているのか。
可憐な花々とおなじみの「ガンバレ」表示に励まされ、えっちらおっちら上り詰めると、息子はベンチで眠りこけていた。
起こすと30分前に着いていたらしい。
若いって素晴らしい。
ちょうどお昼だったので、ここで大休止してランチタイムにした。
モンベルのリゾッタシリーズは、短時間でできて味も良い。
他のフリーズドライより少々お高めだが、時短+美味しさで納得の山メシだ。
今回は、サーモンチーズとビビンバを試してみたが、サーモンチーズの方がいいねということで二人の意見は一致した。
齢をとってくると、食事の後にすぐに動くことが難しい。
山では顕著にそれを感じるようになった。
おそらく、消化のため胃に大量の血液が送られるからだろう。
脚が重くなって、登るときにやたら疲れを感じるのだ。
20分もすれば元通りになるので、しばらく辛抱して登り続ける。
真っ白な世界をひたすら進む。
こんな日はライチョウが出てくるはずだと思った矢先にライチョウの親子を発見。
ちょっと遠めだったので、写真はあきらめてさらに進む。
ガスに煙る白馬山荘を通り過ぎ、山頂を目指す。
目指すピークは見えないが、ここまでくれば指呼の間である。
霧の向こうにうっすら山座同定標が見えてきた。
13時09分、白馬岳(2932m)頂上にたどり着いた。
スタートしてから7時間。
ヤマップのログを確認したら、休憩時間にトータル2時間を費やしているので、歩いている時間としては、ほぼほぼコースタイム通りだ。
快晴の灼熱地獄だったら、こんなうまくいかなかっただろう。
ガスガスで涼しかったことと、アミノバイタルのおかげである。
(後編へ続く)
ガスガスの雰囲気もまた乙なものでございます。
この写真のお陰で、50年も前に山を始めて間もないころ、誰もが憧れる大雪渓を歩いた記憶がおぼろげながら蘇りました。
ありがとうございました!
こんにちは!
息子は雪渓を歩くのが初めてだったので、少し不安があったようでしたが、歩き始めたらすぐに楽しさが上回った様子でした。
親子で大雪渓を登る日がやってくるなんて、ちょっと感慨深かったです。