昨日の朝
カミさんからメールが届いた
俺は仕事をしていた
…
『もうすけさん死んじゃった』
…
カミさんの実家のワンコだ
犬が苦手な俺が
大好きな犬だ
18歳だったって。
とっても長生きしてくれた。
目も見えなくなって
耳も聞こえなくなって
歩けなくなって
どんどん弱っていくのを
お正月や、お盆に行くたびに感じていた
夏を乗り切ってホッとして
安心したなぁって思っていたけど
季節が冬に向かって行くって言う大きな変動に
もう体力が付いていかなかったんだね
…
メールを貰って
倉庫で涙が出そうになるのをこらえた
カミさんは、休みだったので
先に会いに行ってきて
仕事から帰って来た俺とまた一緒に実家へ。
明日（今日）火葬すると言う事が決まったようだったので
焼かれちゃう前に会いたかった。
リビングの隅の方でお昼寝用の布団に寝て
もうすけさんが待っていてくれた
垂れてて可愛い耳が、何故かピンと両方とも立っていて
窪んだ目が少し開いていた
痩せて、ガリガリに痩せて
あばら骨が浮き上がってた
頑張ったな。
頑張って生きたな。
お疲れさんだったね。
ありがとうね。
お義父さんが一生懸命に介護をして
オムツを換えたり、お尻を洗ったり、水を飲ませたり、
最後の方は餌を溶かして注射器で食べさせてたって。
お義父さんのお蔭でいっぱい長生きできたね。
愛されたね。
良かったね。
耳がピンと立っている事も
目がちょっと開いている事も
お義母さんもカミさんも気にしていたけど
きっとずっと
音も光もない世界で暮らしてきたから
家族の声を聞きたかったんだろうな
家族の顔を見たかったんだろうな
って思う。
とっても頭がいい犬で
お義母さんが
『今日（ウチのカミさん）来るってよ！』
ってもうすけさんに言うと
もうすけさんは茶の間の窓の所に行って
ずっとカミさんが来るのを待っているワンコだった
『じゃあね、帰るよ』って言うと
寂しいのか絶対に見送りをしなかった。
…
前にも書いたけれど
カミさんの実家に初めてお邪魔して
結婚の話をしに行ったときだ
バツの付いた男と結婚すると言うので
お義父さんは根掘り葉掘り俺から話を聞こうとして待っていたそうだ
茶の間に通されて緊張しながら座っている俺の隣で
俺の顔をジッと心配そうにみたり
身体をくっつけたりして
俺から離れなくて。
『話にならないから別の部屋に連れて行け』
ってお義父さんが言ったのだけれど
『一緒にいてもいいじゃない』と、お義母さん。
結局、もうすけさんのお蔭で
笑いが起こって、和やかな雰囲気になった。
根掘り葉掘り聞かれる事も無かった。
俺は、もうすけさんに助けられたのだった。
…
その時のもうすけさんの第一印象が強烈で
俺はコレが犬なのかと思ったほどだった
太い丸太をドンッと切って
しっぽと耳をつけたような
そんな太った犬だった。
犬が苦手な俺だけど、全然怖くなかった。
何度かブログに書いたから
覚えていてくれてた人もいるかもしれない
…
そういう人がいたら
もうすけさんをちょっとでも
心の中に置いててあげてください
可愛い写真を載せておきます。
写真が嫌いで
カメラを向けるとそっぽを向くんだけど
不思議と俺が撮ろうとするとカメラ目線
可愛い。
おデブなのも俺と同じ
仲間。
犬に見えなかったな…第一印象。
いっぱい頑張ったから
いっぱい休んでね
お疲れさんでした。
また会おうね。
俺もいつかそっちに行ったら
散歩して遊ぼう。
もうすけさん。
だいすきよ。
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