Take It Easy ~パパールの雑記帳 別館~

身近な自然を感性で切り撮ります

烏城灯源郷 撮影のコツ~ワークフローの紹介

2014年08月30日 | 烏城灯源郷
今月は夜景の写真教室が出来ませんでした
そこで、初心者向けにウェブ上の夜景アドバイス(笑)
SNSで評判の良かった和傘と岡山城の写真を素材とします
手持ちは無理なので、必ず三脚を使いましょう

撮って出しのJPEG画像
(G6+M.ZD 9-18mm F4.0-5.6)


【撮影編】

1.撮影イメージと構図の決定
暗闇に浮かび上がる和傘の背景に岡山城を配置する
和傘は数カ所に置いてありましたが、上記のイメージに合うのは1箇所だけ
傘とお城をバランス良く配置するには通常のキットレンズの広角端(28mm相当)では画角が狭いですね
手持ちの超広角レンズM.ZD 9-18mmの広角端(18mm相当)で撮影

※烏城灯源郷を撮影している方から「お城がうまく入らない!」という悲鳴を時々聞きます(笑)
キャンドルや和傘とお城をフレーミングするのに28mm相当のレンズは厳しいことが多いですね
超広角レンズ、最低でも24mm相当の広角レンズがあれば、構図に幅ができます

2.ピント合わせ
「夜景を撮ったらほとんどピンぼけだった」という初心者が多いでしょう
ピント合わせのポイント
・AFを使わずマニュアルで合わせる
・ライブビューを使って被写体の部分を5~10倍に拡大表示
拡大表示した状態でピントリングを回してピントを合わせます

この作例では緑の和傘の先端付近を拡大してピントを合わせました

3.撮影モード
基本的に絞り優先
(特殊な場合はマニュアル露出を使いますが、今年の幻想庭園と烏城灯源郷はすべて絞り優先で撮りました)

絞り値は
・風景として全体にピントを合わせたい時はF8かF11
・ボケを活かしたい時は開放(最小のF値)

4.露出補正
夜景撮影では露出補正が重要です
まず補正なしで撮り、再生した画像を見て補正しましょう

今回の作例では和傘の色が肝ですね
特に赤い和傘は飛びやすいので、「-1.0」の露出補正を行いました

5.その他
・ISO感度は100か200(拡張ISO感度は使用しないこと)
・ホワイトバランスは好みによりますが、太陽光をお勧め
・長秒時ノイズ低減は、オンかオート
・レリーズやリモコンがあれば使用 なければセルフタイマー2秒
・水準器やデジタル水準器があれば使用 なければライブビューでグリッド(罫線)を表示

今回の作例の撮影条件は
絞り優先 F8 露出補正 -1 EV
ISO 200 ホワイトバランス太陽光
セルフタイマー2秒で撮影

【RAW現像編】

現像はAdobe Photoshop Lightroom 5の基本補正だけを使います

1.赤い和傘が色飛びしないように暗めに撮ったので周囲を明るくします
・少しプラスの露出補正 +0.21
・明るい部分(ハイライト)に影響を与えないように、シャドウをプラス補正 +74



2.黒を締めるため黒レベルを少しマイナス補正
基本補正パネル


現像画像


○ホワイトバランスの違い
上の写真はすべて「太陽光」です
ホワイトバランス・オートにすると


好みの別れるところですね
私は暖かみのある色調の太陽光を選択しました

なお、RAWで撮ればホワイトバランスは現像時に変更できます
撮影時に判断できない時は、RAWで撮りましょう

○水平の補正
作例の撮影時デジタル水準器を使ったのですが、お城が少し傾いていますね(笑)
水平を出した画像です

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