僕の家には今、2体の阿修羅のフィギュアがある。1体は柘植の一刀彫で後ろの四臂は差し込んである。青年の阿修羅だ。もう一体は興福寺の八部衆の中の子供っぽい阿修羅を模したポリストーン製だ。しかし、なんとも愛敬があり見ていて心が落ち着く。
一説に光明皇后が母橘三千代の菩提のために造営した西金堂を実際建立したとされる仏師将軍万福が僧同人の指示で八部衆を製作したらしい。阿修羅は八部衆の中の一体で、帝釈天に敵対した戦闘の神として知られている。梵語のアスラ(Asura)の音写は「生命(asu)を与える(ra)者」となっており、今の僕には何とも心強い存在だ。
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