睡眠障害の原因の1つは、排泄障害にもありました。
やはり、夜中にトイレに起きます。毎日、23時までには確実に眠りに入っています。寝付きの悪さは、一切ないのです。ところが、日付変更線を越えたあたりで、目が覚めてしまいます。その時に、強い尿意を感じ、トイレに立つことが繰り返されていました。そのトイレに立つことも、動かない身体を少しずつずらしてベッドの端に座り「よっこらしょ」と立ち上がるのですから、ものすごく時間がかかります。時間経過とともに増す尿意と闘いながら、なんとか間に合わせるという毎日が続いていたのです。目が覚めて時計を見たときに、短針が12と1の間だったときの落胆。そこから再度眠りに入ろうとしても、強い尿意との闘いで神経は高まり、それとともに横になったときの身体の痛みで寝ることをあきらめてしまうことも多々ありました。
日中も、特定の場面(特に水回り)で襲ってくる尿意、15分おきに襲ってくる尿意に苛まれながら、いつかは泌尿器科にお世話にならなくてはならないと思っていました。主治医からも「尿意については泌尿器科を受診してください」と指示を受け、11月29日に、初めて泌尿器科を受診することにしました。
泌尿器科では、ここ数年のPSAの結果も持参し、強い尿意と残尿感に併せて腰痛のことも伝えました。それもあって、問診とともに、エコーで腎臓の状態も検査してもらいました。それらの結果から、予想通り「過活動膀胱」の診断がでました。事前にパーキンソン病でメネシットを服用していることも伝えてあったのですが、念のため抗コリン剤は処方しないようにお願いしました。
処方された薬はペタニス※1というものでした。夜間排尿の回数については格段の変化はみられませんが、切迫感はなく、落ち着いてトイレに行けるので戻ったときにも睡眠に入りやすいという状態です。何より、日中のトイレの間隔が広がったことと、切迫感が緩和してきたところがQOLを高めてくれています。泌尿器科は少し敷居が高かったのですが、受診してよかったと思っています。
※1 ペタニス錠50mg https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/25/2590014F2028.html