日の入りの時刻が遅くなってきていることは実感できる。というのも、退職して収入が激減し、光熱費を節約するために夏場は湯船に湯をためることなく、シャワーだけで済ますようになった。いつ頃からか、プロ野球中継をプレイボールからゲームセットまで観たいので、夕食前にシャワーを済ますようになり、それが習慣付いてしまったために、冬季も夕食前に入浴するようになり、12月には、お湯張りボタンを押す頃には暗くなっていたのに、今はお湯張りが完了してもまだ明るいところから日が長くなってきていることが感じ取れる。実際には、冬至前にはもう既に日の入りの時刻は早くなっており、冬至には日の出の時刻がまだ遅くなるので、この日が日中の時間が最も短い日となるのである。実際には、冬至以降も日の出の時刻は遅くなり、私の住んでいる地方は、1月6日・7日頃にもっとっも遅い日の出を迎えるのである。
日の入りは、多くの人々が活動している時間帯に訪れる。逆に、日の出の時間帯に動いている人は少数派ということになる。♪朝一番早いのはパン屋のおじさん♪に始まり、豆腐屋さんや牛乳配達、新聞配達に従事している方々、公共交通機関の運転に携わる人々、現場の作業員等々。意外と早朝勤務の人は多い。そういった人たちは、日の出の時刻が少しずつ早まっていくことを実感なさっているのかもしれない。しかし、より多くの人々は、まだまだ夢の途中、夜明けを実感することは少ない。
睡眠障害を持っている私にとって、日の出の時間が早まってくることは大歓迎である。人々がより活動的に動き始める時間が、私の起床時間に近づいてくるのである。人ばかりではない。小鳥のさえずり、草花の開花、夜露のきらめき…。命が踊り出すようなあの季節に、少しずつではあるが近づいていることができるこの頃。