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a green hand

外に出てみると

秋だな〜。
空気が澄み、ふく風のなんと優しいことか…。



    秋桜ではなく秋明菊

母もいつのまにか庭に出ている。




家の庭だけでは物足りなさそうなので酸素を着けてご近所を散歩することにした。
Tさんの庭に寄るとTさんはこれから10年かけて「新しい庭」を作るという場所の草刈りをしていた。

お父様が夏辺りから認知症状が出て、Tさんは夢を語るもどこか気が沈んでいた。
優しいTさんは母を気遣い、庭に来てくれた事に丁寧に言葉をかけてくれた。

うれしい人だ。
いつも礼儀正しい。

母とゆっくり歩いていると今度はMちゃんが遠くに見えた。
Mちゃんも私に気づくと小さく手を振って、私は大きく両手を振って応えた。

「元気だった?」いつものMちゃんからの挨拶である。

「うーん、今は元気」と応えるのが定番である。



一緒に我が家の庭に来て、たくさんのお喋り。

母は気づくと自分で酸素を外し、室内でくつろいでいた。
私っていい加減な介護しかできないw


木馬の話をし、ナスタチュームを見てもらい、Mちゃんから貰った植物の生長をみてもらい…。

秋に命をかけて咲いたマリーアントワネットの一輪のバラとクリムソン色のダリアの花を差し上げた。

帰り道、ご主人が採取したミニトマトが家にたくさんあるからというので頂きに行く。

途中、ご主人の畑にあまりにも生き生きとしてきれいな葉っぱを発見。(さすがアーチストの野菜は芸術的)
これってモロヘイヤ?と聞くと「ツルムラサキ」だという。

ツルムラサキって貧血に良さそう……でも私は好きじゃ無いな〜と内心思いつつ畑でミニトマトを待つ。

たくさんのきれいなミニトマトを頂き、帰ってきた。

数分してMちゃんのご主人が「ツルムラサキ食べますか?」と聞きにきてくれた。
答えにつまった私はいつのまにか「食べてみます」と答えていた。

じゃあ、採ってきますというので、家で待たずに再び頂きに上がる。

早速茹でてみた。
母の好物だったらしい。
感謝しながら私も美しい作品を頂いた。

出不精の私だが一歩家から出ると優しい人たちとの物語が出来上がるのがうれしい。
母のおかげだな〜。




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