いろいろと頭の中をよぎることがあり「起きよう」と布団から抜け出す。
全く静かなリビングで紅茶を入れた。
こんな真夜中(私にとって)は久しぶりのこと。
貧血治療の注射のせいか頭が重い。
市民検診を6月に受けた。
いつもなら受けないのだが自分の身体が弱っていると感じたので受けてみた。
かかりつけが無いので慎重に選んだのが町の診療所。
住民のお金を募り建てられた診療所である。
看護師さんやそこに集まる患者さんたちのやりとりには大病院には無い気さくさに満ちていた。
看取りや地域の訪問看護に力が入っているようだ。
基本検診の血液検査だけしてもらえれば私としては十分である。
が、心電図、尿検査、血圧、身長と体重の測定が含まれる。
私の最も苦手なのは血圧測定である。
血圧の値が家庭での測定より30以上も高くなることだ。
ストレスに弱い私は、テキメンである。
市民検診の翌日に診療所から電話があった。
血色素の状態が驚くほど悪かったため急を要するとの判断だったらしい。
医師から、がん検診をすすめられた。
今までの数少ない検診のデータを持参し、鉄欠乏性貧血だと思うのでと話すと再採血になり、翌日には結果が出た。
案の定鉄分不足であった。
基準値の枠が45-170の血清鉄が必要なところがたったの5。
これではナマケモノとしての生活しかできないし、今、ナマケモノになっている場合では無い。
飲み薬をすすめられたが、以前にも副作用で続かなかったこともあり1週間に一度鉄剤の静脈注射をすることにした。
医師としては飲み薬を処方したいようすであった。
1クール10回が過ぎても基準値内に届かず2クール目に入って昨日で5回目。
15回、通ったことになる。
昨日は採血と鉄分補充の静脈注射をしてきた。
6月に 血清鉄 5 血色素7
7月に 10 7.9
8月に 13 9.3
そろそろ血色素の基準値内(11.2〜15.2)に入る予感がする。
そしたら終了である。
昨日は自分で運転をして通院、といっても5分もかからない場所にある診療所である。
「診療所」という言葉の響きが好き。