一月前ぐらいに、絵本の読み聞かせの指導をと学習センターから依頼された。
断わりきれず、また蟻地獄のような日々を送らなければと大変くさっていた。
常に心の中は束縛されず、自由でいたい私なのでこういうことになるのは大変ご迷惑な話である。
本屋通いに走り、机の上は絵本の山、「こんなに絵本を買ってしまって・・」と夫が呆れ顔。
いつものことである。
と言っても3年に2度ぐらいなもの?
今回は二度と頼まれないようにと決心したことがあった。
今まで遠慮していたことをはっきり言うことにしようと。
テーマは「飼いならす」
星の王子さまとキツネの会話である。
「暇つぶし」ということばもいれて資料を作った。
するとそれを見た、母と夫が難色を示し、それはまずいんじゃないのと。
動物じゃないんだからそういう言葉を使ってはと。
でもこれは一番今の親さんたちに言いたいことだったので譲らず決行。
しかし、問題発言になったら大変と、その辺の言葉の説明はしつこいぐらいにした。
お父さんが主というのでまあちょっとぐらいの言葉の悪さは許してもらえるだろうとタカを括った。
お父さん3人にお母さん4人子どもが数人が集まった。
お父さん3人とも奥さん付きである。
お父さんに「この講座はいやいやながらですか?」と聞いてみた。
すると最初はあまり・・だったけど最近は面白くなってきましたという答え。
今日が最終講座の5回目であるという。
2~3歳というその講座に絵本の読み聞かせなど必要ないとすらっと出てしまった。
思っていたことである。
そういうところにでてくる人は大変真面目であり、多分に早教育の傾向にある。
興味を示さない時期に無理やり押し付けて絵本嫌いにするのは、反対だからである。
行く直前まで、買った絵本を持っていくかで迷った。
でも、星の王子さまの「自分のものにしたものしか人はわからない」の言葉通り、それは写真に収め、
数冊だけをもち、絵本は持たなかったと伝えた。
中に星の王子さを読んだ人がいたので聞いてみた。
すんなり入っていけましたかと。
難しいという。
私も受け入れてもらえなかったので「キツネと王子さま」のところから読んで見ましたと伝えた。
もう一度読んでみようというつぶやきが聞こえてきた。
「飼いならす」とはどちらか一方が相手を支配するのではなくお互いの絆を強くし、
かけがえのない相手になることだと強調した。
それには「暇つぶし」という、相手に「時間」をたっぷりかけ、仲良くすること。
それには「しんぼう」と「きまり」ということが大事だと繰り返した。
それと、言いたかった中毒性のあるものから子どもを守って欲しいとテレビやゲームを批判したかった。
が、これは時間があまりなかったことをいいことにプリントを読んでくださいと逃げた。
自己紹介が一番楽しかった。
参加者に、自分の名前と子どもの名前、好きな季節、好きな色、もしひと月だけどこかに住むとしたら
どこに住みたいかを聞いた。
あるお父さんは、寒い地域での仕事が多かったので、「春になる」というのが特に好きだという。
フキノトウやつくしが生え、陽の光が・・となかなかの詩人。
あるお父さんはここの町は静かでのんびりしてるので、賑やかな所に行って住んでみたい。
そして、もう一人のお父さんはモナコ。
その奥さんは、モルジブ、海に沈まないうちに住んでみたいという。
湯治場がいいといったお父さんもいた。
冷え性なのであたたかいところならどこでもいいというお母さんもいた。
沖縄とか、いろいろ楽しそうに話してくれたが、子どもの「こころ」を忘れずにいるのはどちらかというと
お父さんなのかなという思いを強くした。
「暇つぶし」の場面を撮り貯めていた、ハルとハルト君の写真をパソコンで見てもらった。
約一時間あまりが過ぎて役割が終わった。
蟻地獄から抜け出せたのがうれしかった。
担当の先生にまた来年もと言われ、お金を出してでもやりたくありませんからそういうことは言わないでくださいとお断りした。
ものを言えば、凄く嫌な気分になることを知っていたので気のおけない友に講話が終わったらすぐに温泉に行こうとたのんでいた。
待ち合わせの時間は1時と言っておいたのに友は勘違いからか11時に待っていたという。
すぐに駆けつけた。
今はすっきりした気分である。
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