しばらく話して切ろうとすると「ママ、救急車で運ばれて、また仕事クビになった」という。
一番いいたかったことなのかそれは分からない。
「ハル君も大変ね、大丈夫?」
「うん大丈夫」
「ママは入院してるのどうなの」
「入院してないよ、すごく元気」と笑っている。
ママとは代わらないで電話を切る。
数日すぎた今日、なんとなく気になって「元気か~」とメールしてみた。
仕事場で過呼吸で救急車で運ばれ、いきなり首になりましたと。
一人で家にいるこの時間が安心できますとあったので、数回メールをやりとりする。
「ハルは何歳になっても可愛くて見てて飽きません。なんで可愛いのといつも言ってます」
「そういう言葉を聞くと、なんで私は子どもたちにそういう言葉がかけられなかったんだろうと残念でたまりません。たくさん言ってあげてください。大好きだよって。」
するとこのような返信。
「大丈夫ですよ!初めてお邪魔したときに、たくさんの写真をみせてもらってそれだけでもたくさんの愛情を感じてお姉ちゃんやK君がうらやましくおもいましたよ!だからあんなに優しい人になったんですよ。k君以上の人は今まで会ったことがありません」
こんな曇った日に、どうしてるかと今までにないことをした私だったが、逆に大変慰められてしまい、涙が止まらなくなってしまった。
秋なのかなあやっぱり。
ハルからの電話の最後に「ハル君大好きだよ」と言ったら「なに?」と聞き返され
「みんなハルくんのこと大好きだからね」という言葉に置き換えてしまった。
「うん」とハルは素直に言い、じゃあ切るよ、一二の三と言ってハルは電話を切った。
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