妹のお墓に菊の花をあげたことはない。
若くしてあちらの世界に逝ってしまった妹だから
妹を良く知る人は妹の好きだったトルコキキョウなどを墓前に手向ける。
今年の春は、バラのようにも見えるラナンキュラスを接骨院の帰りに妹のお墓へ
と買った。
店の人が開きすぎたラナンキュラスを気にしたのかこちらにもありますよと
言って差し出してくれたものがあった。
アネモネである。
アネモネも私は大好きな花であり・・「アネモネ・・ね」というとその人は
え?という表情でいた。
お彼岸で急に頼まれた店員さんなのか、若くきれいな人である。
ラナンキュラス5本とアネモネの白と青を1本ずつを入れた。
その店員さんは「わ~きれいですね・・」と小声でつぶやく。
その中のピンクのラナンキュラスを1本、玄関にさすと私の気持ちが晴れてきた。
今日は接骨院で治療中に、夫に昨日のお店に行ってもらい買ってきてもらうことにした。
白があったら10本全部白にしてねとお願いし、無かったら青を混ぜてと細かく注文した。
ラナンキュラスのピンクも1本だけあったらというと、そんな難しい名前・・・と、不満そう。
「玄関に飾ってあるでしょう?私がこの花ってバラのようでしょうって言ったあの花よ」と・・私。
「そんな花じゃなく肉を買ってカレーにすればいいのに・・」とブツブツと夫さま。
大昔を思い出した。
給料日近くにお金がなくなると花を買っていたころを。
そんなときに夫は「花なんて喰えないのに」といいつつも笑い合っていた。
庭で花を育てるようになってからというもの、お店で切花を買うことは少なくなった。
春の兆しを感じたお彼岸にラナンキュラスとアネモネからエネルギーが注がれるのを
実感した。
一眼レフの重いカメラを右手で持ち、花を撮ろうという気持ちが生まれた。
つくづく美しいものの力だと思った今日である。
夫様はアネモネを白と青で10本を買ってきてくれた。
そして難しい私からの注文のラナンキュラスのピンクを1本を買ったら残りを
おまけしてくれたという。
昨日の店員さんだったらしく「昨日のお花に詳しい方ですね」と言っていたという。
アネモネとラナンキュラス・・茎と葉はそっくりだけど花は大分違うと思うのだけど・・と
思いながらもお花に詳しくない可愛い店員さんのその言葉を嬉しがっていた。
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