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a green hand

ローマ字入力

ハルが退屈で、パソコンをしたがっている。
それで、ローマ字入力を教えてみようかと思うと食いついてきた。

学校にローマ字のカードがあるという。
それで、小さい時にハルがパパとお風呂で覚えたアルファベットを思い出した。

AIUEOを教えた。
簡単にできたがそれをキーボードで10回叩かせた。

そして次にア行、カ行、サ行、という風にアルファベットの頭だけ書いてあげた。
その組み合わせによって平仮名に変換されるのはうれしそうだ。

飽きずにがんばっている。

すっかり一連のきまりに気づいたハルは、飽きると
好奇心からキーボードでの組み合わせが始まった。

また、濁音に関心が及び、ちょっと頭を使う面倒さを感じながらも発見につながる
この遊びは面白そうである。

こういう所が時間のたっぷりある子ども時代はうれしい。
試行錯誤でできる文字に歓び、きちんとメモして置くことも忘れていない几帳面さ。

その後にしたことが、カードのオークションサイトを見ているので驚いてしまった。
教えたことが良かったか?と心配に。
でもパパがそういうところでは買わない方がいいんだよ、お金を払っても品物が
来なかったりするからと諭していた。

その後、自分の興味のある動画を検索したり、自在にローマ字入力のメモを片手に文字を入力
している。

まだまだ、子どもにパソコンは必要ないので、孫の成長に歓び、すぐにパソコンを
与えるなどという事は絶対にしないつもりである。

夜になり、避難生活をする人の世話をしている夫が精神的にクタクタになって帰ってくる。
酔ってだらしなくなっている姿に、ハルはニコニコと優しい対応である。
息子も私もその酔っぱらいの姿には嫌気がさしているのに全然平気で、
とにかくうれしいほどの優しさである。ママの血が〉入っているという気がする。

11時までお付き合いしてやがてリビングに私とともに寝ている日々である。
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