秋晴れの午後、Aさんご夫妻と車で出かける。
きっかけは、Aさんのお宅に飾ってあった神秘的な沼の写真である。
光のあたり具合により、絵でいうなら現代絵画のような、さっと見ただけでは
?と疑問の残る作品だった。
あまりの光の美しさにその場所に立ってみたいと私が感想を述べたことがきっかけである。
写真の題材を探してどこまでも出かけてしまうご主人さまは運転もすばらしくうまい。
山道をスイスイだが奥様の方はなんやかやと運転に対するご忠告が多い。
でも全然気にしないご主人様の大らかさには頭が下がる思いだ。
細い山道を上り着いた所は、睡蓮の沼、葦という植物だろうか遠くに生い茂っている。
ご主人様の作品にあった睡蓮の葉が青く光り、山の紅葉の赤が所々に沼から
浮き出ているような夕日にその日に、出会うことは無かったがその場所に立ち、イメージはできた。
その沼を見たあとに男沼に行った。
どういうわけか、水がぐっと減っていて、珍しい沼が現れていた。
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