市役所は初めてだったが、毎週行っている英語の教室からすぐ近くに位置していた。
とても古い建物であり、人がウジャウジャしていた。
現在東側に立派な大きな新庁舎を建築中である。
守衛が数人いて駐車場の整理をしていた。
よそ見をしていた守衛に「どこからはいって来たの」と言われた。
どこから入るかは大事なことらしい。
案内で職員課を聞き、行ってみる。
なんと狭くギュウギュウ詰めの事務所だろう。
その狭さには心から驚いた。
戸口に近い人が奥の方に向って「課長、なんとかなんとかです」と私の書類を差出し、私から全然姿の見えない課長に向って話している。
窓際の課長さんがぐるっと回ってようやく姿を現した。
小柄な女性の方であった。
持参した必要書類をチェックしてくれた。
住所の振り仮名が落ちていた。
内心<夫のチェックはなんだろう・・と夫に不満をもつ私>
それと、退職後10年間、国民年金に加入し、年金を納めた証明が必要とのことである。
初耳に混乱する。<再び夫に不満>
社会保険事務所に行き、証明をもらって再び、市役所へ。
社会保険事務所への体験もした。
帰り際、「6月に振り込まれます」と気持ちよく応対してくれた。
おや、4月ではなかったか・・。
夫は4月と言ったけど?<同じ市役所の職員だろうに勉強不足だぞ>
今さらなにを・・気の進まなかった年金請求だったではないか、6月でも4月でもそんなに気にすることはないだろうと自分に言い聞かせながらも「叔母さんに6月までは生きていてもらわなければ・・」とまだまだピンピンしている叔母を気にしている。
市町村合併で昨年7月から、支所勤務になった夫だが、多少暇ではあるようだが、市役所のあの環境の中で2年を過ごすよりずっと健康的だとつくづく役所を訪問して感じてきた。
夫が仕事から帰り、開口一番「どうだった?書類は完璧だったろう」と聞いてきたので、振り仮名を見落としていたことを話すと「それ以外は完璧だったろう」
再び、社会保険事務所の証明のことを言うと、更に「そのほかは完璧だったろう?」
「ええっ!それ以外は完璧?という言葉はおかしいと思わない?」と笑う。
その後は、お酒を召しながら私が年金をもらうことをどうしてそんなに喜べるのか不思議なくらい「喜びの言葉」を夫は繰り返している。
これが私でなく、夫なら私は夫のように素直に喜べるのだろうか。
今のこの世の中、年金も払えない人が大勢いるというのに・・。
天真爛漫に喜ぶにはどうも時期が悪すぎる。
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