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a green hand

エリーゼのために 

昨日、高校の友人とでピアノ教師のHさんのところを訪ねた。
広い土地が目の前に広がり、大きな家に一人暮らし・・。
昨年両親が亡くなったのだ。

長い事、東京や仙台でピアノを教え、最後には両親を看るために
田舎へと戻ってきたのだが・・。

だいぶ慣れたと言っていたが、月や星の光が強すぎて怖いという。
東京の月や星は柔らかく優しいが田舎のそれは・・。
初めて聞く、田舎の星の感想だ。

     

こんなに繊細な感覚を持つ人なんだと思う。

さて、H先生に「エリーゼのために」を見てもらった。
やはり、あちこち注意されてみて、やはり先生というものは
いた方がいいと感じる。
自己学習には限界がある。

若い時、お花を習っていたが、今になっても思い出すのは
先生という人の凄さだ。
お花のちょっとした向き、枝の向き、切り方ひとつにお花が生きて
くる先生の直しというものをずいぶん経験したものだ。

その道のプロという人は、ちょっとした「直し」で人に入り込む
ことができるのだ。

雪の道が怖いので、2時間半ぐらいの滞在だったが、楽しかった。

最後に、Tさんに何か弾いてと言われ、Hさんは、ドビュッシーの
「月の光」というのを弾いてくれた。
きっとHさんの月の光は都会の優しい月なんだと思いながら聴いてきた。

ピアノに向かっているHさんは、幸せそうだ。
それを聴くTさんも・・。
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