企画展は大阪市立美術館コレクションの「美をつくし」
新緑のグラデーションが美しい福島の今。
美術館へと誘うケヤキ並木道、美術館裏に見える信夫山の新緑も青い空と相まってことの外美しい。
景色までもが「美をつくし」の一環である。
若い頃には、西洋絵画が珍しく日本絵画には古臭さを感じて見向きもしなかった。
年齢を重ねるごとに、日本の絵画が固有のものだと思えるようになった。
どこの国にもない日本固有の美術にようやく目覚めた。w
そして昨日、私は美術館に3時間もいたことになり、お腹を空かせて家に戻った。
今まで、何気なく見ていた日本絵画をじっくりと隅々まで見た。
じっくり見ようとしたわけではなく、それぞれの作品が私を捉えて離さなかった。
「風」という作品があった。
その絵には柳の木が1本描いてあった。
日本画家の名前は山口華楊。
知らない人。
多分漢字から女性かもしれないと思った。(検索すると男性である)
大きな作品で圧倒された。
柳の全部の葉が動いている。
検索後、ますます好きになった。
柳の一枚一枚がまさに「美」をつくし
「晩秋」これは上村松園だから女性だ。
ハサミと切絵とノリ と刷毛。
青の着物を身につけた女性が障子を補修?している。
障子の白と青の着物と細やかな日本の小物がいつまでも印象に残った。
一つ一つ書いていくとキリがない。
昨日は一日中いい日だった。
夫と母に感謝した。