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a green hand

決まりがあるということ。

私はつくづく決まりのない人間だなと思う。

それは、夫と比較してみても歴然としている。
寝る時間、起きる時間、お風呂に入る時間、することなすことすべてにおいてバラバラである。

夫の朝は判で押したようにきまりがある。
寝る前の儀式もある。

私はといえば、自分が頼りだ。
それはお天気だったり、体の調子だったり、その日の過ごし方、1週間の過ごし方によって異なるという具合である。

今日は気圧のせいか頭が重いだったり、夜ふかしをしたので朝、起きられないだとか、いつでもめんどくさい理由が必ずある。
そのくせ相手には簡単な決まりどおりに動いてくれる人が分りやすくて好ましいなどと思っているのだから。

「星の王子様」のキツネが同じ時間に同じことをすることがどんなにいいかということを書いているが、あれはキツネにとって良かっただけではないかと思う。浅い読み取りかもしれないが私にはそう思える。
犯罪者にとっても、そういう人間は一番扱いやすいにちがいない。

私のように、いつ何をするか見当もつかないようでは相手は困るはずである。

いつもの道を通る、うさぎがいて帰りも同じ道を帰るようなら、待ち伏せしてすぐに捕まえることもできる。

私は、車を運転しても行きと帰りの道順が違っていたりする。
友だちに話すと、それはうさぎと同じだと言われた。

そうか、弱者は生きるためにいろいろと工夫するものだとその時に思ったがこうして考えてみると
犯罪者にふさわしいのは決まりのない私の方ではないかとさえ思えてきた。

小さなことを着実に積み重ねられる人が羨ましいし、そういう人間は信頼が置ける気がする。
夫は、若い頃によく私を称してスリルとサスペンスに満ちているといったが、そうだろうなと最近になり思えてきた。

今では、単にだらしのない人としか思えなくなったかもしれない。
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