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a green hand

富士電機スーパーコンサート 最高~

プログラムを買った時に、オヤ?と思った。
私の中での一番、パリ管弦楽団でのパーヴォヤルヴィ指揮も富士電機スーパーコンサートだったのだ。
こういう気づきが当日までないというところが典型的な未熟者である。

2013のことである。
あの管弦楽団の音に感動して以来それを超えるものに出会わなかった。
全くの個人的な好みかもしれない。

それが今回のコンサートではとてもうれしい幸せな気分に…。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲2番ト長調のピアニストもこの世のものとは思えぬ驚きをくれた。
北京出身のユジャ・ワン28歳。

ピアノが奏でているのかユジャ・ワンがピアノなのかわからないほど凄すぎるのだ。
今までこのようなピアニストに出会ったことがない。

いや、私が歳をとったということかもしれない。
プログラムの一部にこんな言葉を見つけた。

聴くものが、人生を重ねる時、音は初めて音楽になる。

唸ってしまった。
今回のコンサートまさに私は天上の音楽のように聴こえたからだ。
それは、リムスキーコルサコフの交響組曲「シェエラザード」で何度もその情景が浮かんだ。
同じ日の午後、三菱一号館でプラド美術館展をジックリ見すぎた?せいとも言える。

それぞれの楽器の色が聴いた事のない深く柔らかく強く美しいのだ。
もちろん、初めて聴く交響組曲である。

共感を示してくれる相手がいないのが本当に残念なほどの感動ぶりであった。

だが待てよ、人と一緒に聴いていないのがこの富士電機スーパーコンサートであることを思うと一人だから良かったとも言える。

コインの表裏だな~。

それにしても、ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団は誰が指揮しても根っ子は変わらないと言うのだから固有の管弦楽団である。

それがすごいことだと思う。
パリ管弦楽団は、パーヴォヤルヴィに惹かれて聴きに行った。

今回は、指揮者が若くカッコ良さそうとは思ったが目的はコンセルトヘボウであった。
通の方々には呆れられるコメントであるが本心であり、classic界も若く、姿カタチの良い指揮者を望むようになっているとまで言われている。

ピアニストも指揮者もアンコールをたくさんしてくれてうれしかった。
こういう所は若くエネルギーに満ちていないと無理かもしれない。

ピアニストにはスタンディングオベーションである。

中央の二階席で総立ちになるその姿にも感動した。

私の今回の席、2階ステージ左3列中央というそれぞれの楽器の音と団員も客席もよく見える席、半年前の先行予約開始後に求めた安い席なだけあり、B席でも大満足の一度は経験してみたい席であった。
気づけばC席、いつもの未熟者の勘違い

左側は背中で入場であるがピアニストの背中とピアノを抱くような姿が観ることができ、柔らかなハープの音は真下から聴こえてくる。
双眼鏡を持って行ったが必要なしであった。

9:00で終わるはずのコンサートは10:00近くまで楽しませてくれた。
ホテルに戻ったのは11:00近かった。
グッスリ眠れた。
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