セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

『タイムホロウ -奪われた過去を求めて-』 ファーストインプレッション

2008年03月21日 10時39分05秒 | 【旧】購入・レビュー話

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一昨日発売でしたが、雨が酷くて買いにいけなかった…。(自転車でないと厳しいくらい遠いところにあるので)

でも、昨日は雨の降っていないタイミングですかさず外出し、予約していた『タイムホロウ -奪われた過去を求めて-』を購入してきました。
さて、そんな新作アドベンチャーを1時間半ほどプレイしてみてのファーストインプレッションです。


●過去を修正して、現在を、未来を変える…
今作のアドベンチャーの大きなポイントは、過去を変えることで現在を変えることができるということです。現在で、起きてしまった出来事や事件、事故などを起きないようにするために、「ホロウペン」というアイテムで「過去」に干渉し、その部分に手を加えることで「起きていた」ことを「起きなかったことに」するというものです。
…しかし、過去を変えることによって同時に「起きなかったこと」が「起きてしまう」こともある。そんな過去を変えることの重要さを感じることができる、そんな意味深なストーリー展開になりそうです。


●実は、思ったより正統なアドベンチャー
過去を変えるとか何とか言ってますが、実は基本的には、わりとオーソドックスなアドベンチャーだったりします。人と話して情報を集めたりする…それによって話が進む…オーソドックスですね。
違うのは、主に以下の2つです。

・フラッシュバック
プレイヤーも含め、何者かによって「過去が変えられた」ことにより、それまでに体験しなかったはずの記憶が突然埋め込まれることがあります。それが「フラッシュバック」というものです。
過去を変えたことによって生まれるフラッシュバックは、過去を変えたことによって変わっている記憶のことを言います。生まれたその瞬間には何のことか分からないことが多かったりしますが、変化した現状を調べていくことで、そのフラッシュバックがいつ、どこで体験したものなのかが分かってきて、それによってストーリーが進行していくという感じです。

・ディギング
「ホロウペン」を使用して、過去を修正する行為のことを言います。この行為は、特定の状況、及び特定の場所へ行った時などの条件が揃うと、ホロウペンが光りだしてディギングが行えます。つまり、どこでもできるわけではないということです。
ちなみに、ディギング中は、周りの全ての時間が停止しています。

過去を見たい部分を丸く囲むと、その部分の過去が見えるようになります。その過去に対して、調べたりアイテムを使用したりして、過去を変えることが出来ます。
しかし、やたらみったらとできるわけではありません。囲うポイントを間違えたり、情報が不十分だったりなどで囲った部分を元に戻すと、ディギング使用回数を示すメーターが減ってしまいます。メーターがなくなるとゲームオーバーです。
(あるアイテムを見つけると、回復することもできるらしい…?)
思う通りに過去を修正できたら、ディギング成功!それによってフラッシュバックも獲得します。


●「過去」が絡み合う魅力
言うならば、アドベンチャーとしての探索の幅が広がったという感じで、この「過去を修正する」というのはなかなか面白い発想だと思っていましたし、実際プレイしてみて、今までにない思考を求められてきます。
ただ、今後のストーリーの完成度にもよるところがありますが、あくまでストーリ進行の一因にしか過ぎないという事実もある(自由に過去を修正できるわけではなさそうな)ので、思ったほど驚きを感じない人も多いかも知れません。


アドベンチャーゲームとして遊びやすいか?というと、個人的にはまあ可も不可もあり、といったところでしょうか?若干、可のほうが大きいですが。
基本的な操作はタッチペンで全て快適に行える反面、「移動する」と「今いる場所から出る」の操作方法が違うため、その違いにいまいちピント来ない感じがあったり。いや、何となく分かってはいるんですけど、それならもう少し快適に行き先を選べる方法はなかったのかな?とも思ったりしました。
あと、わりと何気ないポイントを調べていないだけで物語が先に進まないという、若干理不尽なポイントもあったりしたので、もうちょっとストーリーを引っ張る何かがあっても良かったかもしれません。(今するべきことは何か?みたいな)何せ過去を変えるとか現在が変わるとかで情報がコロコロ変わるので、たま~に混乱することがありそうなんですよね。

しかし、演出面やストーリー面では、バランスよくデモムービーが入ったりして、非常に先が気になる魅力を見せつけています。
上記の気になる点を考慮しても、アドベンチャーゲームとしては充分良作だと思いますよ。
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