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セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PS3「PlyaStation Move」を一通り触ってみて…

2010年11月10日 10時03分37秒 | 【旧】購入・レビュー話



さて。「PlayStation Move」を購入して、半月ほど経ちました。
スポーツチャンピオン』は何気に20時間くらいはプレイしていますし、『ビートスケッチ!』や「もっとあそ棒。体験ディスク」に収録されている体験版なども一通り触りました。
そこで、全体の説明と感想を私なりにまとめてみます。

※以下、「PlayStation Move」は「Move」と略します。


●まずは基本的なこと
Moveは、PS3専用のカメラレンズ「PlayStation Eye」(以下「Eye」と略します)がないと動作しません。
大抵のかたは「スターターパック」を購入されているかと思いますが、すでにEyeをお持ちならコントローラだけ購入してもOKです。

これに基づき、ゲーム中も基本的にはMoveがEyeの視点範囲内にいないと、認識してくれません。プレイする時にテレビとの距離が近いと、Eyeの視点範囲が狭まるので、それなりに離れてプレイすることをオススメします。
公式での推奨は、1~3mとなっています。ゲームによっても推奨距離は微妙に違うらしいですが、あんまり気にしなくてもいいでしょう。私の場合は、テレビから約1.5mといったところですが、問題なく動作しています。


●ボタンの説明
モーションコントローラに付いているボタンは、以下の通りです。

◆Moveボタン
コントローラ前面の中央にある、大きなボタンです。MoveのロゴであるN字型のマークが目印です。
基本、このボタンが選択するボタンや、メインに使用するボタンになります。

◆Tボタン
コントローラ背面にあるボタンです。このボタンもよく使われますし、「キャンセル」のボタンとして主に用いられます。
トリガー式なので、押した感じは通常のボタンのように「ポチッ」という感覚ではなく、「ググッ」と押す感覚です。PS3のL2・R2ボタンみたいなものです。

◆PSボタン
通常のコントローラにもあるボタンで、Moveボタンの下に配置されています。他のボタンは多少「出っ張った形」になっていますが、このボタンは「へこんだ形」になっています。おそらく誤って押さないためでしょうね。
ここからゲームを終了したり、ゲーム中にPS3本体メニューを開いたりします。

◆○・×・□・△ボタン
通常のコントローラでもお馴染みのボタンですが、Moveではかなり小さくなって、Moveボタンの周りに配置されています。「カチッ」という押し心地です。
通常のコントローラとは位置関係がちょっと違います。Moveでの位置関係は、通常のコントローラの位置を(4つのボタンの中心を軸に)45度右にズラした形になっています。
 ※通常のコントローラ
  ○ボタン=右 ×ボタン=下 □ボタン=右 △ボタン=上
 ※Move
  ○ボタン=右下 ×ボタン=左下 □ボタン=左上 △ボタン=右上

◆START・SELECTボタン
STARTボタンはMoveの右側面に、SELECTボタンはMoveの左側面に配置されています。
ボタンが出っ張っていないため、押すのがちょっと難しいです。その分、誤って押すこともほとんどありません。私は1回ありましたが(笑)


●プレイできるようになるまでの手順
Moveコントローラは、通常のコントローラと同じでPSボタンを押すことで、PS3本体の認証が完了します。

「PlayStation Eye」は、カメラについているUSBケーブルをPS3本体に接続し、カメラレンズの部分を右に回します。カメラレンズを回すことで、カメラ視点が「ノーマル」から「ワイド」に切り替えられ、視点範囲が広がります。
torne(トルネ)」などによってPS3本体に、USBの差込口が空いていない!という人は、USBハブを買いましょう。

そして、Eyeをテレビの上か下に置きます。どちらでもOKとなっていますが、個人的には上に置くことを推奨します。
その理由とは、カメラを下に置いた場合、人物を「斜め下」から見る形になるからです。そのため『スポーツチャンピオン』のようなゲームでは、プレイしていてなんか感覚が変に感じることがありました。上に置けば、大抵は人物を「真正面」から見る形になるため、Moveの動きをより正しく認識しやすいと思われます。
ただし例外もありまして…『Me&My Pet(ミーマイペット)』は、床にカメラを向けてプレイするため、床から50cm程度の高さ(=だいたいテレビの下)に置くことを推奨しているようです。この場合はテレビの上だと都合が悪いので、Eyeを下に置きましょう。

なお、Eyeの写している範囲をチェックしたい場合は、PS3メニューの「設定」→「周辺機器設定」→「カメラ機器設定」でいつでも確認できます。
それを見ながらEyeを動かして微調整されると良いでしょう。ちなみに、レンズの向きも上下左右に動かせます。


●キャリブレーション
ほぼ全てのゲームでは、タイトル画面に移行する前やタイトル画面後に「キャリブレーション」という動作確認を行います。

EyeにMoveを向けてボタンを押しっぱなしにすると、Move先端の球体が様々な色を放ちます。そのまま2秒ほどじっと待てば、キャリブレーション完了です。
キャリブレーション時に押すボタンはゲームによって違います。また、SELECTボタンを押すことで、いつでも「強制キャリブレーション」ができるゲームが多いようでした。

また、例外として『スポーツチャンピオン』は、上記で説明したキャリブレーションに加えて、ゲーム開始前にもちょっと変則的なキャリブレーションをおこないます。
詳しくはインプレッション記事を見ていただきたいですが、これはおそらく、プレイヤーの身長と位置関係を把握するためのものだと思われます。通常のキャリブレーションでは、あくまでMoveがあることを認識するだけですからね。

ちなみに。
Move専用タイトルのたびに紹介していますが、キャリブレーションしてもMoveの認識がおかしい場合は、PS3本体のメニュー画面から「設定」→「周辺機器設定」→「モーションコントローラ補正」で補正をしてみましょう。補正の方法はちょっと面倒ですが、確実に直ると思います。


●PS3本体メニューの操作について
「方向キーや十字ボタンがないから、Moveだけでゲームを終了したくでもできない」と思われている人が多いかと思いますが、実は、MoveだけでPS3メニューを操作することができます。

PS3メニューでは、Tボタンを押しながらMoveを動かすと、動かした方向に選択カーソルが移動します。
Moveボタン(もしくは○ボタン)で決定。キャンセルは通常と同じで×ボタンです。
これを覚えておけば、Move専用タイトルを遊びたい場合は、通常のコントローラなしで全て操作することができます。(ただし、現時点では「torne(トルネ)」には対応していないようです)


●「torne(トルネ)」との相性について
これは実際にプレイして感じたんですが、どうやらトルネの録画機能が起動している間、PlayStation Eyeの認識にたびたびラグが発生するようです。
Moveを振ったときにラグが発生すると、当然ですが動きを認識してくれないので…操作がうまくいかないことが多いです。

今後のアップデートで何とかしてくれるのかもしれませんが、今はひとまず、トルネの録画が起動している間はあまりプレイしないことを推奨します。


◆partygameの感想◆
ハイスペック機ということもあって、やはり精度は高いです。
Wiiの「Wiiモーションプラス」と比べるとどうか?はちょっと分からないですが、Move先端の球体をそのまま映して遊ぶゲームというのは、Moveのこの形ならではでしょうね。
最初、プレイしていると認識がおかしくなることがあっては「モーションコントローラ補正」で修正するということが何回かありましたが、最近は問題なく動作しています。あれは何だったんだろう…?

気になることは2つほど。
まず、基本的にはカメラの視点範囲でしか認識してくれないため、プレイ環境によっては、ダイナミックな操作でMoveが視点範囲外に出てしまうことがあります。左右は大丈夫として…問題は上下の動き。カメラは左右より上下のほうが視点範囲が狭いので、真上や真下に動かした時に「認識できません」と出てくることがありました。
もう1つは、トルネ起動中はあまり快適にプレイできないことです。こちらはまあ…そのうちアップデートで何とかしてくれると思いたいですが、「諸刃の剣」ということで放置されるかもね…。

そして、Moveにとって一番の問題は、誰が何と言おうとどうしても「Wiiの二番煎じ」にしか見えないことです。
PS3のゲームの特性上、Move専用タイトルにおいても比較的ゲームらしくしっかりしたタイプが多いので、Wiiのとはまた違う作品が多く楽しめるとは思いますが、ラインナップが違うと言おうが、制度が違うと言おうが、一般世間的には「似たもの」で終わってしまいます。
SCEとしては「新しいユーザーの獲得」ではなく「よりゲームを楽しむための道具」という考え方のほうが強いと思われるため、一般世間の認識なんてあまり意識しなくてもいいということなのかもしれませんが…まあ、何よりも今後のラインナップ次第ですかね。

二番煎じの話をしましたが、これはあくまで「外見」の話。実際プレイしてみると、わりと違いが感じられます。
一番分かりやすい比較としては『Wii Sports Resort』と『スポーツチャンピオン』ですが、個人的には、よりダイナミックに操作できる『スポーツチャンピオン』のほうが好きかもしれません。卓球については、間違いなくこちらのほうがハマっていますし。
ボタン操作もわりと使うので、そこは良くも悪くもゲームらしいPS3ならではという感じがします。私のようなヘビーゲームユーザーにはこのほうが合っているのかもしれませんが、ライトユーザーにはちょっと難しく感じるでしょうね。


以上。根底にある操作はWiiリモコンと同じですが、操作感覚とかゲーム性とかを見れば、「似ているようでわりと違う」と言ってもいいんじゃないかと思います。
まだ全然対応タイトルが少ないので、今後この1~2年でどれくらい盛り上がるか?ですかね。売っていくためにはドンドン対応タイトルを増やして欲しいですが、かといってメーカーとしては、採算がとれなければ力を入れたいとも思えないので…今後の評価に加え、成果も大事になってきそうです。

ま、私も今のところは2タイトルしか購入していませんし、しばらくは欲しい対応タイトルがないですが、来年2月の『ルーンファクトリー オーシャンズ』はそのうち購入するつもりではいます。
ま、今後のラインナップに期待しておきましょう。


関連記事:
PS3『スポーツチャンピオン』 ファーストインプレッション(2010/10/24)
PS3『BeatSketch!(ビートスケッチ)』 インプレッション(2010/10/25)
PS3『街スベリ』 体験版インプレッション(2010/10/00)
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PS3『フリフリ!サルゲッチュ』 体験版インプレッション(2010/11/03)

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