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セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

DS『RPGツクールDS』 ファーストインプレッション・2(詳細)

2010年03月13日 16時45分55秒 | 【旧】購入・レビュー話

 

ここでは、評価ではなく『RPGツクールDS』の細かい機能について説明しています。
評価は、こちらからどうぞ


●詳細・マップ編
フィールドは1種類だけ作成可能。村・街・ダンジョンなどは全てひっくるめて、30種類まで作成可能です。

細かく書くとかなりキリがないので端折りますが…1つ大きな点としては、街づくりがかなり簡略化されました。街のデータを作成すると、まず土台となる「ベース(地面のグラフィック)」を選択します。次に、そこにあらかじめ用意されている「家」をポコポコと配置していきます。…はい、完成っと(笑)
今作では、部屋の外装と内装が1つのデータとして固定されており、「家」を置くだけで中を別で作る必要はありません。また、「家」を配置した時点で扉や階段の移動も「イベント」として自動で作成されます。
なので、街づくりがけっこう面倒くさい…と感じていた人でも、サクサク作れちゃいます。もちろん逆に言えば、皆同じ形の家しか使えないということではありますが…。


●詳細・データ編
これまでのシリーズをプレイしてきた人…でなくても、細かいところを知りたいとは思います。
そこで、データとして作成できる内容、そして最も気になっているであろう「イベント周りでできること」を、ざっくり箇条書きで紹介します。

◆主人公
8人まで作成できます。
名前・初期装備とかは当然として…二つ名(勇者の子孫、元気な少女…など)と、主人公の説明文も書けます。(36文字以内)
そして、顔グラフィックの設定。種類は62種類と少ないものの、カラーパターンが4色あります。しかも、色だけではなく雰囲気とか表情とかも微妙に違うため、思ったより豊富に感じると思います。
ただし、表情を変えることはできません。怒ったり笑ったりは、イベントで表現するようにしましょ。

◆職業
16種類まで作成できます。特殊能力の設定(最大2つ可能)と、レベルアップ時の各パラメータの上昇値の設定。そして、こちらも説明文を書けます。
「主人公」を作っただけでは、完成ではありません。「職業」でパラメータなどを設定して作成した後、「主人公」で職業を設定しないと、レベルアップしても一向に強くなりません(笑)

◆特技
99種類まで作成できます。特技アイコンの設定、魔法か必殺技か?の設定。そして効果の設定をします。もちろん、ここでも説明文を書けます。そして、魔法の場合は「消費MP」を。必殺技の場合は「消費HP」を設定します。
最後に、使用時のアニメーションを64種類から選択します。64種類と言うとけっこう多いように感じますが…通常攻撃など、戦闘で使用される全てのアニメーションが1つに統一されているので、実際はそんなに選択肢はありません。
効果の種類ですが…今回、正直かなり少ないです。以下にざっと挙げます。
・固定ダメージ(多少はランダム補正がかかります)
・状態異常にする(効果の重複は不可)
・攻撃力や防御力の増減(効果の重複は不可)
・HP回復、MP回復
・状態異常回復(効果の重複は不可・ただし全回復はあり)
・戦闘不能状態回復
・HP吸収、MP吸収
・テレポート(一度行ったことのある街に移動)
・補助効果消去

◆アイテム
99種類まで作成できます。アイテムアイコンの設定、そしていつも通り説明文、アイテムの効果、使えるタイミング(戦闘中のみか移動中のみかその両方か)、価格と売却・消費の有無を設定します。今回、「20%の確率で壊れる」といったものは作成できません。
効果の種類ですが…非常に少ないです。
・HP回復
・MP回復
・状態異常回復
・状態異常にする

これだと、いわゆる「キメラのつばさ」は作れませんね。基本、イベント用アイテムを作ってあげるといいでしょう。あるいは、無意味に色々な回復アイテムを用意しても面白いかも?

◆武器
50種類まで作成できます。武器のアイコン、いつもの説明文、攻撃力、攻撃範囲、攻撃回数(1回or2回)、価格と売却の有無を設定します。さらに、戦闘でのアニメーションを「特技」と同じ64種類から選択。そして、装備可能な職業の設定を行います。
武器に追加効果(毒状態にするなど)を付けることはできません。

◆防具
50種類まで作成できます。基本は武器と同じです。(攻撃力→防御力になるくらい)こちらも追加効果(魔法に強いなど)は付けられません。
今作では、防具は「鎧」「アクセサリー」の2種類しか存在しません。そして1人につき、「鎧」はもちろん1つだけ。「アクセサリー」は2つまで装備できます。

◆モンスター
99種類まで作成できます。用意されているモンスターグラフィックの数は、64種類×4色です。(サイズはS、M、Lの3種類)「反転」でグラフィックを反転させることもできます。
いつものように説明文。そして、モンスターのパラメータを設定します。
そして、大事な行動パターンの設定です。最大で8種類設定でき、条件も色々あります…が、正直、行動パターンも条件もそんなに多くはありません。以下に挙げます。

---行動パターン---
・通常攻撃
・突進(強力なダメージ)
・通常攻撃+状態異常効果
・2回攻撃
・クリティカル
・炎を吐く(全体攻撃)
・何もしない
・防御(ダメージ半減)
・逃走
・自爆(味方全体にダメージ)
・HP回復
・瞑想(めいそう・使用してから3ターンの間、最大HPの5%が回復)
・特技

---条件---
・ランダム
・10%、20%、50%、80%
・○ターン目に使用(○=1~4)
・5ターン目以降になると高確率で使用
・現在HP1/2、1/4、瀕死(1/10)の時
・現在MP1/2、1/4の時
・毒状態の時
・他の仲間のHP1/2、1/4、瀕死の時
・他の仲間が状態異常の時

あとは、落とすアイテムの設定です。4種類設定できます。
・必ず(100%落とす)
・よく出る(25%)
・レア(5%)
・激レア(1%)

◆ユニット
モンスターを作成しただけでは完成ではありません。ここで、モンスターのユニット、いわゆるチームを作成して、初めて出現するモンスターとして使用できます。
99ユニットまで作成できます。まず、モンスターの陣形を40種類の中から選択します。けっこう豊富です。で、陣形にモンスターを当てはめて、最後にいつもの説明文です。

◆出現範囲
ユニットを組んだだけでは、モンスターは出てきません。ここで、エンカウントの設定を行って、初めてモンスターが出現します。
ユニットの配置、そして出現頻度を3種類(多い・普通・少ない)から選択します。これは、全体のバランスという意味であって、エンカウント率が変化するわけではありませんのでご注意あれ。
配置できるユニットの数や範囲は、マップの種類によって異なります。

---フィールドの場合---
出現範囲を自由に決めることができ、各範囲ごとに4種類までユニットを設定できます。

---村や街などの場合---
街全体が出現範囲となります。ユニットは最大6種類まで設定でき、また、建物の中でも出現するかどうか?を設定できます。

---ダンジョンの場合---
階層ごとに設定します。各階ごとに4種類までユニットを設定できます。

◆タイトル
オープニングとエンディングの設定ができます。
オープニングでは、タイトル名、サブタイトル、背景・装飾・BGMの設定をします。エンディングでは、スタッフロールに流す名前を設定できます。作者のほか、5種類の担当名とスタッフ名を流せます。

◆パーティ
ゲーム開始時の初期パーティの設定をします。ここで設定をしないと、テストプレイすらできません(笑)
他に、最初から持っているアイテム・お金を設定でき、初期位置も設定できます。(初期位置は、イベント作成時にも可能です)


●詳細・イベント編
では次に、イベントで可能な動作をざっくり説明します。

◆イベント自体への設定
用意されている人物グラフィックは、全部で62種類×4色です。半透明・味ぶみ・向き固定の有無も可能です。
移動は「動かない」「ランダム」「横に往復」「縦に往復」「近寄る」「逃げる」の6種類から選択します。移動する速さは5段階で設定できます。
イベント開始は「触れたとき」「調べる」「アイテム使用」「自動実行」の4種類から選択します。「自動実行」は、このイベントが配置されているエリアに入ると実行されるということです。

◆ページについて
1つのイベントには最大で8つのページ(イベント内容)を設定でき、それぞれ条件によって発生するようにできます。
別のページになる条件は最大2つまで設定でき、「○番のスイッチがONの時」「主人公キャラの有無」「特定のアイテムの有無」「所持金を○以上持っている」「所持金が○より下」から設定します。あんまり多くありません。

◆イベント内容一覧
もういっそ、全部紹介しちゃいます。

・メッセージ…メッセージを表示します。顔グラフィックを付けることもできます。顔なしの場合は19文字×3行。顔ありの場合は14文字×3行までです。
・テロップ…メッセージウインドウなしでメッセージを表示できます。タイプは「下から上へスクロール」「真ん中でフェードイン」の2タイプを設定できます。
・デカ文字…画面中央にでっかい文字をドーンと表示します。最大6文字。
---
・場所移動…別の場所へ瞬時に移動します。移動後の向きも設定します。
・主人公の移動…こちらは瞬時に移動ではなく、指定の位置まで普通に移動します。向きの変更だけも出来るほか、今回は「ジャンプ」ができるそうです。
・このイベントの移動…基本は「主人公の移動」と同じですが、こちらでは「○度回転」という設定もできます。
・他のイベントの移動…基本は「このイベントの移動」と同じです。
・イベントの引継ぎ…他のイベント内容を実行します。このイベントより下の内容は実行されませんのでご注意あれ。
・表示、状態の変更…主人公やイベントグラフィックの透明化や点滅が可能です。また、すり抜け(壁やイベントを無視しで移動できる)をONにすることもできます。
・簡単アクション…主人公やイベントグラフィックの「ジャンプ」「1回転」「揺れる」「後ずさり」「バックステップ」ができます。バックステップは、後ずさり+ジャンプです。
・フキダシアイコン…「!」「?」「ハート」「♪」「モジャモジャ」「…」「ピコーン(電球)」「ZZZ」の8種類のアイコンが使えます。
・心情アニメ…「怒」「汗」「笑」の3種類の心情アニメが設定できます。
---
・画面だけを移動…その名の通りです。
・画面のフェードイン、フェードアウト…フェードアウトで真っ黒画面に。フェードインで元の画面に。
・画面の色を変更…「明るくする」「暗くする」「赤くする」「青くする」「モノクロ」「セピア」の6種類が使用できます。また、変更にかかる時間を「瞬時」「普通」「ゆっくり」の3種類から選択します。
・フラッシュ…画面がピカッと光ります。
・シェイク…画面を揺らします。細かい設定はできません。
・天気の変更…雨や雪を降らせます。村・街の外のエリアでのみ有効です。
・アニメーション表示…「炎」「スポットライト」など29種類のアニメーションを、主人公やイベントグラフィックを対象にして表示できます。
・アイテムイラストの表示…画面中央に、アイテムのイラストを表示できます。全85種類です。
---
・お金、アイテム、武器、防具、HP、MPの増減…その名の通りです。
・状態を変更…「毒状態にする」「毒を回復する」「戦闘不能にする」「戦闘不能を回復する」の4種類に変更できます。
・全回復…HP、MP、状態異常、戦闘不能など全てが回復します。
・レベルアップさせる…その名の通りです。
・特技を覚える…これもその名の通りです。
・メンバーの入れ替え…主人公をパーティに加えたり外したりできます。
---
・ウェイト…何も起きない時間を作ります。0.1秒単位で設定できます。また、ウェイト中のアニメーション(足ぶみなど)の有無も設定できます。
・BGMの演奏…BGMを流します。テンポを50~150%に変更することもできます。
・効果音を鳴らす…その名の通りです。こちらもテンポを変えられます。なお、今回は「鳴り終わるまで次のイベントが実行されない」という仕様になっています。
---
・スイッチのON、OFF…これを利用して、イベントの状態を管理していきましょう。最大で200個まで使用できます。今回は、他のイベントですでに使用されているスイッチが一目で分かるようになりました。
・はい/いいえ…選択肢を作成します。今回は2択までしか作成できません。
・確率分岐…確率を設定して、ランダムの分岐を設定することができます。
・戦闘分岐…「戦闘」の命令の後に付けておくと、買った場合と負けた場合でイベントの進行を分岐させられます。逆に言うと、直後にこれが付いている戦闘では、負けてもゲームオーバーになりません。
・乗り物の出現/消去…船と飛行船の表示、消去ができます。
・セーブ禁止の変更…今作はどこでもセーブが可能になっていますが、例えば「ダンジョン内ではセーブできないようにしたい場合」はこれを使いましょう。
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・戦闘…任意で戦闘を設定できます。ユニットとBGMを選択して、設定完了です。
・お店…商品は最大8個まで設定できます。当然ですが、あらかじめ「アイテム」「武器」「防具」のほうでアイテムを作成しておきましょう。
・セーブ画面…強制でセーブ画面を呼び出します。
・ゲームオーバー…強制でゲームオーバーにできちゃいます。即死トラップに最適♪(笑)
・エンディング…スタッフロールを流します。

…以上です。
細かいところでいうと「変数」がないので、複雑なゲームシステムは作成できません。選択肢が2択しかないので、たくさんの選択肢を選ばせたい場合は、複数のイベントを置いて、調べさせる…という風に選択させるといいかもしれませんね。


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