『スターフォックス64 3D』
対応ゲーム機 : ニンテンドー3DS
発売日 : 2011/07/14
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : シューティング
プレイ人数 : 1~4人
セーブデータ : 1つ
通信機能 : ダウンロード通信対応
※ダウンロード通信 … 人数分の3DS本体と1つのゲームソフトで利用できる、マルチプレイ通信です。
CERO : A(全年齢対象)
◆== 参考データ ========================◆
購入価格 : 3,894円(新品)
プレイ時間 : 約4時間
プレイ内容 : ジャイロなし・ジャイロあり・立体視OFFでそれぞれ1回ずつシナリオクリア&1人でバトルモード数回
※対人戦は試していません。
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●= 伝説のフライトシューティング、3DSへ =●
今作は、1997年4月27日にニンテンドウ64で発売された『スターフォックス64』のリメイク作品です。
3D立体視の対応はもちろんのこと、ジャイロセンサーを利用した操作。また、最大4人の対戦をダウンロード通信で楽しめます。
私は、原作をプレイしたことがありません。というか、シリーズ初プレイです。
友人に猛プッシュされたので、買ってみました(笑)
●= 概要 =●
3Dグラフィックのフライトシューティングです。
ステージの最後に待つボスを倒せば、次のステージへ進みます。
シールド(耐久力)が0になるとミスとなり、残機が1つ減ります。0になるとゲームオーバーです。
全7ステージですが、中盤は進むルートが色々とあり、攻略方法によってルートが決定します。
また、難易度の高いルートに進んだと時にあえて難易度の低いルートを選択することも出来ますし、残機を消費すれば、たった今クリアしたステージにもう一度挑戦することができます。
◆== オールレンジモード ==◆
通常は、ステージを前へ前へと自動で進んでいきますが、特定の場面では「オールレンジモード」になります。
用意された範囲のステージを自由に飛びまわって、敵やボスを撃退します。
◆== 仲間について ==◆
メインゲームでは、主人公のフォックス以外に3人の仲間がともに戦っています。
それぞれの仲間には特性があるので、できるだけ共に進んでいき、助けを呼んでいる時は助けてあげましょう。
特性は、以下の通りです。
ペッピー(ウサギ) … ステージの攻略方法や敵の弱点など、様々なアドバイスをくれます。
スリッピー(カエル) … ボス戦で、ボスの耐久度が見れます。
ファルコ(キジ) … 生き残った状態でステージクリアすれば、難易度の高いルートへ進みやすくなります。
ステージクリア後、生き残っている仲間はシールドが少し回復します。
墜落してしまった仲間は、次のステージで登場しません。もう1つ次のステージで復帰します。
◆== アイテムについて ==◆
ステージ上にある「シールドリング」を獲得すると、シールドが少し回復します。
また、「ゴールドリング」の場合は3個集めるとシールドの最大値が上昇し、さらに3個集めるたびに残機が1つ増えます。
その他にも、スマートボムの数が1つ増える「リザーブボム」や、レーザーの威力が上がる「レーザーエナジー」などがあります。
◆== 操作方法 ==◆
スライドパッド | 機体の移動 | |
Aボタン | レーザー発射 | 連打すれば連射。 押しっぱなしにすると溜めて、離すとチャージ弾を発射! チャージ中は、敵を1体だけロックオンできます。 |
Yボタン | スマートボムの発射/爆発 | 1回押すと発射して もう1回押すと、任意のタイミングで爆発させられます。 |
Bボタン | ブレーキ(スピードダウン) | |
Xボタン | ブースト(スピードアップ) | |
Bボタン+スライドパッド上 または十字ボタン下 | Uターン | オールレンジモードでしか使用できません。 狙いたい敵が通り過ぎてしまったら Uターンで追いかけましょう。 |
Xボタン+スライドパッド上 または十字ボタン上 | 宙返り | 後ろから追ってくる敵がいる時は 宙返りで、逆に敵の裏へ回りましょう。 |
LボタンまたはRボタン | 押した方向に機体を傾ける | 移動しながら、その方向に機体を傾けると 急旋回ができます。 |
LボタンまたはRボタンを2回押し | ローリング | 敵の弾をはじきます。 |
十字ボタン右 | カメラ視点を切り替え | オールレンジモードでしか使用できません。 |
通信発生時に下画面をタッチ | 通信を聞く |
ちなみに、オプションでAボタンとBボタンの操作を入れ替えることが出来ます。
また、スライドパッドによる上昇・下降は、スライドしたほうに移動するタイプと、スライドしたのとは逆のほうに移動するタイプがあります。
お好きなほうをどうぞ。
◆== ジャイロ操作について ==◆
本体に搭載されているジャイロセンサーを利用することで、本体を傾けて機体を操作することができます。
スライドパッドによる操作も可能なので、両方の操作を併用すると良いでしょう。
センサーの感度にズレが生じた場合は、正面を向いてブレーキボタンをちょこっと押すと、センサーの補正ができます。
なお、1人プレイ用のメインゲームには「ニンテンドウ64モード」と「ニンテンドー3DSモード」がありますが、ジャイロ操作が使えるのは「ニンテンドー3DSモード」だけです。また、64モードは原作を再現しているのに対し、3DSはジャイロ操作以外にも何らかの微調整がされているようです。(プレイした限りではハッキリ分かりませんが…)
マルチプレイ用のバトルでは、下画面にジャイロ操作のON/OFFがあり、タッチすることでいつでも切り替えられます。
◆== 乗り物について ==◆
基本的には「アーウィン」という飛行機に乗ってステージを進んでいきますが、特定のステージでは「ランドマスター」という戦車や「ブルーマリン」という潜水艦に乗ってプレイします。
基本的な操作は同じですが、「ランドマスター」は戦車なので上昇下降ができません。代わりに、Lボタン+Rボタンでホバリングを使用して浮くことが出来ます。「ブルーマリン」はチャージ弾が使えませんが、Yボタンでホーミングミサイルを発射できます。
●= バトルについて =●
ダウンロード通信を利用して、最大4人でバトルを楽しむことができます。ダウンロード通信なので、ソフトを持っていない人とも対戦できます。
また、このモードは1人でもプレイできます。
全3種類のルールと、4種類のステージが用意されています。
ルールは、勝利条件のほか「CPUの強さ」「アイテムの有無」「シールドの長さ」などが設定できます。
◆== バトルの勝利条件 ==◆
|== バトルロイヤル ==|
最後の1人まで生き残れれば勝利となります。
|== ポイントバトル ==|
相手を撃墜すると1ポイント獲得します。撃墜されたプレイヤーは復帰します。
最初に、ノルマとなるポイント数を獲得できれば勝利となります。
|== タイムバトル ==|
「ポイントバトル」と同じ仕組みですが、こちらは時間いっぱい戦って、時間切れになった時に一番ポイントの多い人が勝利となります。
◆== ダウンロードプレイ時のカメラについて ==◆
シングルプレイでは顔写真がフォックスになりますが、ダウンロードプレイの場合は、内側のカメラが起動してリアルタイルで撮影されています。
まだ試したことがないので、もし今後試すことがあれば、その後のセカンドインプレッションにでも書いてみます。
●= その他のシステム =●
◆== スコアアタック ==◆
一度プレイした(もしくはクリアした?)ステージの中から挑戦したいステージを自由に選択して、ハイスコアを目指します。
◆== エクストラモード ==◆
メインゲームで”ある条件”を満たすと、登場するようです。何かは…秘密。
ちなみに、このモードはジャイロ操作に対応していません。
■== partygameの評価 ==■ … 85点(100点満点)
あくまで「初見プレイヤー」としての意見です
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
|== ○ 3D立体視の有用性 ==|
初見プレイヤーなので原作との比較はできませんが、「かなり遊びやすい」と思いました。
実際、3D立体視でそれなりに楽しんだ後、立体視OFFでプレイしてみましたが…難しいこと難しいこと。照準の狙いが付けにくかったり、地形や敵との距離感が分からなかったりして、ぶつかってしまったり攻撃が当たらなかったり。難しいステージになるほど、その差を強く感じました。立体視さまさまです(笑)
ちなみに、立体感は『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』ほど強くはないようです。
|== ○ 難易度は易しいほう? ==|
3D立体視のご利益もあると思いますが、初めてのプレイでコンティニューなく全ステージクリアできたので、基本的な難易度はそこまで高くないのかな?と思いました。敵の攻撃は激しいですが、動いていれば思ったより当たらないですし、1、2回のダメージで終わるわけでもないですし、残機もそれなりに増えます。
もちろん、取るべきアイテムを取るとか、それこそ「勲章」を獲得しようと思えば難易度は上がります。というか、勲章を獲得する条件が分からないんですが。いや、自分で探すので教えてもらわなくていいですよ(笑)
|== ○ ロードについて ==|
ステージ開始前後にロードが少しありますが、個人的にはあまり気にならないレベルでした。
まあ「カードリッジには読み込みがない」と思っている人からすれば、この程度のロードでも目に付くとは思いますが、結局は作りかた次第なわけでして。カードリッジであろうと何だろうと、読み込みがあるものはあるものなのです。
ちなみに、ステージ開始前後のイベントは、一度見たイベントならSTARTボタンでスキップできますよ。
|== △ ジャイロ操作について ==|
あくまで個人的な意見ですが、相性は思ったほど良くないと感じました。「微調整」程度に使うくらいが良いようです。
試しにジャイロ操作のみでステージクリアまでプレイしてみて、気になったことをいくつか書いてみます。
ジャイロ操作と3D立体視は、使いかたによっては相性が悪いという話をしたと思いますが、この作品も若干当てはまるように思いました。
というのも、フォックスの視点(一人称視点)ではなく、機体の後ろからの視点(三人称視点)なので、見え方にブレが生じて立体視がキレイに見えない時があります。
フォックス視点ならいい感じに操作できそうなんですが、今作では「オールレンジモード」でないと視点変更ができず、また、「有野の挑戦」でニンテンドウ64版をプレイ中に有野さんが間違えて(?)切り替えたフォックス視点にはできません。プレイ自体が難しくなるのは承知ですが、あの”のぞきこむような”視点でないとジャイロ操作を活かせないように感じます。『スティールダイバー』の潜望鏡モードがいい例です。
また、センサー自体にもズレが生じることがよくありました。私自身は中心となる位置を変えていないハズなのに、動かしすぎてセンサーの許容範囲外になる(ここまでしか反応しない、という範囲以上に動かしてしまう)ことで、ズレが発生してしまうようです。ちょっとだけ動かせばいいんでしょうけど、思いのほか素早い動きが必要な時があったりするので…。
さらに、ブレーキボタンをちょこっと押すことでセンサーの補正ができるんですが、Uターンの操作がうまくいかなかった時に誤ってセンサーの補正をしてしまうことがありました。スライドパッド上+ブレーキボタンですからね。
以上の理由から、ジャイロ操作があまり相性が良いとは感じず、また、操作面でも多少支障があったりするので、仕様的にも問題があるように感じました。
正直、×にけっこう近い△なんですが…2D表示にすれば相性の問題は解決しますし、感度自体は良好で、それなりに一体感を楽しめるという点は評価したいと思います。
|== △ 2つのモード ==|
メインゲームで「ニンテンドウ64モード」と「ニンテンドー3DSモード」の2つがあります。原作のままと、多少調整したものと、2種類あるのは理解できますが…個人的には、どちらでもジャイロ操作が利用できて良かったのではないか?と思いました。
64モードでは使えなくて、3DSモードでは使える。エキストラモードでは使えない。バトルでは使える。なんか、使えるところと使えないところが”ちぐはぐ”なので、統一しちゃって良かったような気がします。
ちなみに、3DSモードやバトルでも「ジャイロ操作を使用しない」と選択すれば、ジャイロ操作をOFFにできます。
|== △ ボリュームについて ==|
メインゲームの全ステージクリアだけなら、たいして時間はかかりません。ただし、ルート分岐があったり勲章集めがあったりするので、何度も繰り返しプレイしたくなるようにはなっていると思います。
とはいえ、実質的なボリュームはそこまでないので、クリアだけで満足してしまいそうな人には注意が必要です。
|== △ その他、気になったこと ==|
・ステージクリア時、機体の先端が飛び出して見える場面があるんですが、同時に”中途半端な奥行きの位置”に文字が出てきて、重なった部分の奥行きがヘンに見えました。まあ、そんなに気にならないレベルだと思います。
・バトルモード開始は最初に必ず操作設定が出てきます。初めての時はともかく、2回目以降も毎回出てくるのは、若干わずらわしく感じました。親切心だと思いますけど。
・ダウンロード通信による対戦はまだプレイしていませんが、カメラについて思うこと。
最初は「目の前にいる人間の顔が見えてもな~」と感じましたが、よくよく考えたら本来、ゲームプレイ中に相手の顔を見る余裕なんてないゲームなので、顔が見えるのは意外といい要素だと思いました。
◆== まとめ ==◆
作品自体は、さすが往年の名作シューティングと呼ばれるだけあって、初めて遊んだ私でも充分楽しませてもらっています。
立体視との相性は抜群で、このタイプの作品に苦手意識がある人でも遊びやすいです。一方で、ジャイロ操作の面は若干残念な印象でした。
原作をやりこんだ人は、この作品をどう評価するのでしょうか?
私の操作スタイルが良くないだけかもしれませんが…やっぱり今のところ、ジャイロ操作と立体視の相性が良いと感じたのは『スティールダイバー』の潜望鏡くらいです。
まあ、ジャイロ操作で楽しめるというだけでも遊び心はありますし、そんなに目くじらを立てることでもないんでしょうけど、一方で、相性の問題は一応考えて欲しいような気はします。中途半端に導入すると、印象を悪くするだけなので。
それこそ『Cubic Ninja(キュービックニンジャ)』のように立体視OFFにするという割り切りかたも、1つの手でしょうね。
体験できるかどうか分かりませんが、対人戦とかプレイして気づいたことがあれば、セカンドインプレッションを書きます。
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万人向け ← ○○○○○●○○○○ → 熟練者向け
けっこうボタン操作を使いますが、随時アドバイスが入るので安心。
プラス、立体視のおかげで遊びやすくなっていますよ。
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手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
1ステージで5分前後。途中セーブも可能です。
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思考タイプ ← ○○○○○○○○○● → 感覚タイプ
フライト感覚をつかむのが全てです。
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爽快感重視 ← ○○○○○○●○○○ → 達成感重視
基本はステージクリアを目指すゲームですが、チャージ弾で敵をまとめて倒せたりすると、気持ち良いですよ。
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関連記事 :
3DS『スターフォックス64 3D』 セカンドインプレッション(2011/08/10)
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
まあ、私はニンテンドウ64版未プレイなので、ボイスの変化など知る由もありませんが、キャラクターに対して違和感のないボイスだとは思いました。
>>スターフォックスは64以降の展開がうまくいっていないので
そういえば、Wiiで新作が出ていないですね。宮本氏も「初めての人にも受け入れられたら復活する」と言っていましたし。
私は受け入れられたので、色々な人に楽しんで欲しいです。
スターフォックスは64以降の展開がうまくいっていないので、これを機に再スタートを切って欲しいところ。(ここまでガタガタなシリーズ物も珍しいくらい・・・)