セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii U『ドラゴンクエストX』 Ver.1クリア後のセカンドインプレッション

2015年04月20日 21時03分47秒 | 【旧】購入・レビュー話
やっぱり、ドラクエはドラクエ。





ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
対応ゲーム機 ―→ Wii U/Wii/Windows
発売日 ―→ Wii版 = 2012/08/02  Wii U版 = 2013/03/30  Windows版 = 2013/09/26
価格 ―→ 3,800円(税別)
 ※バージョン1「目覚めし五つの種族」と、バージョン2「眠れる勇者と導きの盟友」がセットになった『オールインワンパッケージ』も発売中です。(税別4,800円)
ジャンル ―→ ロールプレイング
プレイ人数 ―→ 1~4人(ローカルでは1人のみ)
 ※複数のキャラクターが登録可能です。
CERO ―→ A(全年齢対象)

備考1 ―→ オンライン専用タイトルです。オフラインでは序盤の数時間しか遊べません。
備考2 ―→ 16GBの空き容量が必要です。Wii版の場合、16GB以上の容量を持つUSBメモリをご利用ください。
備考3 ―→ 月額課金が必要です。(最もシンプルなプランで、30日間1,000円(税別)/最初の20日間だけ無料)



■====== 簡単なご紹介 ======■

日本で広く親しまれているRPG『ドラゴンクエスト』シリーズの、初となるオンライン専用タイトルです。
ドラゴンクエストならではの世界観や雰囲気はそのままに、人と協力して楽しむプレイスタイルを提供。仲の良い人とID登録をすることで、チャットができたり簡単に合流できたりしますよ。バザーで、ユーザー間でのアイテムの売買ができたりしますし、人と直接的なつながりを持つのが苦手な人のために「サポート仲間」というものもあります。

ようやく、バージョン1「目覚めし五つの種族」のラスボスを倒しましたので、2回目のインプレッションを。
寄り道も、けっこうしています(苦笑)




■====== partygame 2回目の感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 購入した対応機種 ―→ Wii U版
 購入価格 ―→ 3,990円(ダウンロード版)+2か月分の月額課金(約2,000円)
 プレイ内容 ―→ バージョン1のメインストーリークリア
 バージョン1ストーリークリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●●●●●
   ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上
 過去のシリーズ作品 ―→ 一応、本編の『ドラゴンクエスト』シリーズは全てプレイしています。(IIとVIIIは未クリア)
 備考 ―→ 現時点でのバージョンは「2.4」です。


◆=== 新たに思ったこと・気づいたこと ===◆
○ ―→ アップデートにより、なんとかバランスは取れてきているように思います。
そりゃまあ、オンラインゲームですので。レベルが少し上がりにくいという根底は変わっていないかもしれませんが、それをサポートできる様々な要素があります。

職人専用の「依頼クエスト」で職人レベルやお金がザクザク。1日1回の討伐クエストでは、経験値とお金がザックザク。「エンゼルスライム帽」の効果により、レベル45まで経験値3倍(昔はたしか、レベル40まで経験値2倍)。「元気玉」と合わせれば、経験値6倍です。
そして極めつけは、チャージ時間”220時間ぶん”と交換できる「メタル迷宮招待チケット」。ボス戦で複数のメタルスライム系と戦うので、レベル20くらいはあったほうが良いですが、元気玉を使用した状態で1回挑戦すると、レベル20からレベル40前後まで一気に上がります。
さらに、最新のアップデートでは、メインストーリーに絡む各ボス戦で難易度を3段階から選択することが可能とのこと。ストーリー進行を重視して難易度を易しくしても、デメリットは経験値が減ってしまうくらいです。こんなの、普通のオンラインゲームでは絶対に入らない要素でしょうね。いや、あるのかもしれませんけど。

オンラインゲームというのは、時間が経てばたつほど”初心者お断り”な空気が生まれがちです。
それを少しでも払拭できるよう、こういう形で少しでも初心者に遊んでもらいやすくしていく形を作っていくのは、必要なことですね。
そりゃ、最初からずっと遊んでいる人からすると「メタル迷宮チケット」の優秀ぶりに納得いかないところもあるかと思いますが、ま、オンラインゲームって大抵「後から入った人のほうが色々な恩恵を受けやすい」っていう流れがあるものですからね。仕方ないと割り切るしかないでしょう。むしろ、全く進化しないオンラインゲームのほうが、違和感を持たれそうです。


○ ―→ 未だに人が多く、マナーについても上々。
今作をガッツリ遊んでいらっしゃるフレンドいわく。バージョン2から導入された「コロシアム」については、対人戦ということもあって少し空気が良くないらしいのですが、それ以外では良好だそうです。
ま、どんなゲームであっても、対人戦ってだけで多少はピリピリしちゃうので。コロシアムは、戦いたい人だけが戦う場所ってことでいいと思います。たぶん私は、後にバージョン2を遊ぶとしても行かないと思います(苦笑)

とはいえ、普通にプレイしているぶんには、とくにヘンなことをしているって印象のユーザーは見かけませんでしたし、戦闘もしくは職人ミニゲーム挑戦中に「おうえん」をしたりされたりして、誰でも簡単に”緩いつながり”を持てることも、この空気を保てている秘訣なのかもしれません。もちろん「おうえん」なんてしない人も多いですけど、だからって別にガッカリするものでもないですし。


○ ―→ 寄り道要素は、全体的に「落ち着いて楽しめる」という印象。
職人ミニゲームもそうですし、釣りもいわゆる”コマンド戦闘”みたいなルールです。アクション要素があるのは、戦闘時に動き回れることくらいですかね。
無駄にアクション要素を取り入れていないあたりもまた、”ドラクエらしさ”ゆえかもしれません。アクションしたければ『ドラゴンクエストヒーローズ』をどうぞ。


△ ―→ やっぱり、面倒なクエストは多いですね。
後に登場するクエストほど、けっこう色々な場所を”たらい回し”にされがち。ここらへんはどうしても、オンラインゲーム臭さを感じるところです。
ましてや序盤は、列車で行ける場所も限られますし、ルーラストーンもほとんどありません。メインストーリーを攻略して列車の移動範囲を広げたり、ルーラストーンがある程度増えてくれば、行動範囲が広がり、クエストもずいぶんとこなしやすくなるかと思います。移動速度が上がる乗り物「ドルボード」も、早めに欲しいところですね。

ちなみに現時点での私は、ルーラストーンが6つ。(ルーラ地点を自由に設定できるものが4つ、ルーラ地点が固定されているものが2つ)
プラス、バージョン1時点で登場する町や城の鉄道は全て解禁しています。
さすがに、ここまであれば、そこまで不自由はしません。それでもまあ、特定のエリアの敵を倒すとかですと、多少は移動しないといけませんけどね。


△ ―→ 「魔法の迷宮」について気になること。
特定の場所で利用できる「魔法の迷宮」というものがあります。
ランダム生成されたダンジョンの奥に眠るボスの討伐に、4人で挑戦するというもので、サポート仲間は使用不可。必ずプレイヤー4人が必要になります。1人で訪れた場合は、同じように1人や2人で訪れた他のプレイヤーがランダムで選ばれ、パーティを組むことになります。
抵抗を感じる人もいると思いますが、私が1~2回ほど利用した限りでは、ここでのマナーもなかなか良好だったので、思ったよりは気軽に利用できる印象でした。というか、最低でも1回は挑戦しないと「メタル迷宮チケット」使えませんからね。

その一方で、気になることも色々。
ボスの名前が書かれたカードを使用することで、そのボスに挑戦できるいう仕組み。そして、ダンジョン内にある像に、モンスターの書かれたコインをはめこむことで、そのモンスターが道中に登場するよういなるという仕組みがあります。
アップデートにより後から追加されたシステムだそうなのですが、これがなんか、中途半端に感じるんですよね。カードによっては、サポート仲間を連れていけるタイプのダンジョンもありますし、ダンジョン内で使うタイプのコインもあれば、迷宮に入る際に使うタイプのコインもあったり。なんか、ルールがごちゃごちゃになっている印象でした。

アップデートで後から肉付けしたからこそ、こういう感じになっているんでしょうね。
どこかのタイミングで一新して、もっと分かりやすく利用できる見せ方を考える必要があるように思いました。



■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)


ファーストインプレッションより、+1点にしました。
確かに時間はかかりましたし、面倒だと感じることもありましたが、最初からバージョン1クリアまで遊んできて思うことは、やっぱり”ドラクエはドラクエ”であるということです。

何をもって”ドラクエらしさ”か?それは人によって違います。愛着の強い人からすれば、ほんの少しのパラメータの違いすら許容しがたいなんて人もいるでしょう。でも、これが「ドラクエシリーズ」であると同時に「1つの作品」であるということも、忘れないで欲しいです。
本編のドラクエシリーズってこれまでも、常に新しい挑戦をしては、賛否両論を招いてきました。『ドラクエIV』で複数の主人公が登場したり、『ドラクエVIII』でフル3Dになったり。それでも、楽しんでくれたユーザーは多かった。結局のところ最終的には、合うか合わないか?だけなんですよね。

私だって本音を言うと、『ドラゴンクエストX』発表会を中継で見ていて、オンライン専用であることを知った時、やはり抵抗を感じました。自分には合わないかも…と思いました。
でも、いざWii U版を遊んでみると、序盤は少ししんどかったですが、色々と解禁されていくうちに楽しくなってきました。ほぼ1人のプレイでバージョン1を最後までプレイできましたし、オンラインゲームだからこその要素も”そこはかとなく”感じられました。世界観もストーリーもキャラクターも、まごうことなきドラクエです。
ま、とはいえ、月額課金が必要であるということや、多少なりともオンラインゲームっぽいゲームバランスになっていることなど、これまでのシリーズにない特徴が色々あるのは確かです。そこがどうしても気に入らないなら、無理に手を出す必要はないと思います。

いわば”ドラクエの箱庭”ともいえる世界なので、やれることはけっこう色々あります。メインストーリーに集中するもよし、ひたすら寄り道要素を楽しむもよし。あるいは、毎日ガッツリプレイしてもいいですし、姑息に”キッズタイム”だけ利用してポチポチプレイするのも、1つの考えです。
あまり時間とかお金とか気にしすぎず、自分の意のままにまったりとドラクエの世界を楽しむ。そういう考え方ができるのなら、きっとこの世界は魅力的に感じられるのではないでしょうか。
ただし、最初の数時間は”踏ん張りどころ”なので、例えばWindoews向けの体験版だけプレイしてみて、それで快適さとかシステムの全てを判断しないように。


私は現在、たま~に”キッズタイム”で少し顔を出している程度。一応、木工職人レベルだけは着々と上げています。キッズじゃないけど…ま、そこはご勘弁を。
とはいえ、ここまで遊んできましたし、バージョン2はストーリーの評判が良いそうなので。バージョン2以降も、いずれ楽しめそうなら楽しみたいと考えています。タイミング待ちですね。

ドラゴンクエストX いにしえの竜の伝承 オンライン【Wii U版】
初回生産封入特典ゲーム内で使える『プレゼントチケット』が6個手に入るアイテムコード同梱

そして、2015年4月30日には、バージョン3となる『ドラゴンクエストX いにしえの竜の伝承 オンライン』が発売されます。
すでにバージョン2クリアまで楽しんでいる人は、せっかくなので、とことんドラクエXの世界と付き合っていくのも、良いのではないでしょうか?
楽しめるかどうかが、全てですからね。もちろん、他人に迷惑をかけないという前提で。


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 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


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関連記事:
Wii U『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』 ファーストインプレッション(2014/04/12)

その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

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