セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

『レベルファイブ プレミアム プラチナ』 体験インプレッション・後編

2009年09月29日 17時03分43秒 | 【旧】購入・レビュー話
前編はこちらからどうぞ♪



●収録作品その3『二ノ国
体験版では、(ムービー・ボイスを全部飛ばさなければ)約1時間のストーリーを楽しむことが出来ました。

◆全体のシステムから
基本はタッチ・ボタン両方で操作できます。フィールドは3Dグラフィックで、時おりムービーが挟まれます。ムービーの種類は、フィールドそのままのグラフィックを使用した3Dムービーと、オリジナルで描かれた2Dアニメーションムービーの2種類があるようです。

◆フィールドの操作
フィールドでは、十字ボタンもしくはタッチスライドで移動。Aボタン、もしくはタッチして調べたり話しかけたり出来ます。
フィールドには「モニュー」と呼ばれる石版?みたいなものがあり、触れるとHP・MPが全回復します。また、道中のクリスタルを調べて壊すと、HPとMPが少しだけ回復しました。
タルやツボも壊せるのは、ドラクエ譲りです(笑)

◆メニューについて
フィールドで開くことの出来るメニューは2種類あります。

1.まほうメニュー
Yボタン、もしくは魔法の杖をタッチで開きます。ここでは、覚えている魔法を確認・使用したり、覚えているルーンを書いたり確認することができます。重要なアイテムもこちらに入っています。
ルーンというのはいわゆる魔法陣?的なもので、形どおりに描くとその効果を発揮します。『ロストマジック』や『タクト オブ マジック』のようなものです。また、戦闘で使える攻撃呪文・回復呪文は選択するだけで使用できます。

以下、項目の紹介。
・ルーンをえがく…本来は特定のイベントでしかルーンを描く機会がありませんが、ここでは自由に描けるようです。どう使えるかは不明です。
・だいじなアイテム…その名の通り、大事なアイテムは普通のアイテムと区別され、このメニューで確認できます。
・おぼえたまほう…これまで覚えた様々な魔法を見ることが出来ます。イベントで使用するものや戦闘で使用するものなど、様々です。
・ルーンノート…主にイベントで使用するルーンについての内容が細かく書かれたものです。もしかしたら製品版では、ここの内容が本になるのではないか?と思います。

2.かばんメニュー
Xボタン、もしくはかばんのアイコンをタッチで開きます。アイテムの確認・使用や、様々な機能の確認・使用が出来ます。

以下、項目の説明です。
・アイテムポーチ…アイテムの確認・使用ができます。
・合成おなべ…
・トレビン…後で紹介します。
・そうび…体験版では利用できませんでした。が、まあその名の通りでしょう。
・育成カゴ…体験版では利用できませんでした。詳細は不明です。
・コネクト…体験版では利用できませんでした。詳細は不明です。
・クエストノート…町の人々などから受けたクエストを確認できます。
・せってい…セーブができる他、様々な知識をもっている「ストーン先生」の利用ができます。セーブは体験版では利用できませんでした。
・能力ルーペ…各キャラクターのステータスを確認できます。

◆戦闘について
戦闘は、スタンダードなコマンド式です。画面では、上画面に敵・下画面に味方が映っている状態です。コマンドの内容もほとんどドラクエ譲りですが、一部違うところを紹介。
ちなみに体験版では使用できなかったコマンドもあるので、それについては今回は省略します。

・おまかせ…自動で戦闘コマンドを決めて戦闘開始します。ザコ戦をちゃっちゃと進めたいならこちらで。

・はいち…味方の配置を変えます。味方キャラをタッチして、下画面内であればどこにでも自由に配置できます。
敵に近いほど与えるダメージも受けるダメージも大きくなります。遠いとその逆です。また、ボス戦の技などに対応するため、特定の攻撃を全く受け付けない味方キャラの後ろに配置して、盾代わりにするといった戦略もできるようです。

◆「イマージェン」について
イマージェンとは、人の心の力が形となった戦う人形です。フィールドには出てきませんが、戦闘には参加してくれます。
イマージェンの種類によってそれぞれ、固有の技があるみたいです。

◆「トレビン」について
トレギンとは、心の力を結晶にして入れておくことが出来る入れ物です。これを使い、元気マンマンな人から少し力の結晶を頂き、無気力な人に結晶を与える…といったことができます。

◆partygameの評価◆
やっぱりドラクエ+ジブリかな?

まず、基本的な3Dグラフィックやアニメムービーのクオリティは高く、特にBGMのクオリティは凄(すさ)まじいです。ドラクエの域…いや、もしかしたら超えてるかも。

とはいえ、基本的なシステム周りはほとんどが『ドラゴンクエストIX』のものを昇華させたバージョンという印象を受けるので…ドラクエのシステムでジブリの世界観を楽しむ、ということに他ならないのかな?とは思います。戦闘コマンドもフィールドでの操作もかなり似ていますし。
しかし、それだけでも私は価値があるものとは思いますけどね。ジブリなデザインでゲームができるというだけで。むしろ、ジブリの世界観が興味をもってもらえる第一歩でしょうから、そこには遊びやすい、親しみやすいシステムが一番合っているんだろうと思います。それが結果的にドラクエと相違なかったということなんでしょう。
そもそも、体験版で知りうる時点でそこそこ要素は多いと思いましたし、ここにさらにヘビーで複雑なゲームシステムを入れられても喜ぶのは一部のユーザーだけで、ターゲット層には合っていないでしょう。パクりと言われようが何だろうが、それがベストと判断した結果なんでしょう。私はそう思います。
ちなみに、戦闘のテンポは良かったですよ。

あとは、今回は本の内容が全てゲームの画面で網羅されていたので、そこについての感覚は確かめることができませんでした。とはいえ、体験版でもそこそこな種類のルーンを使いましたし、それを探しつつプレイというのはやっぱり面白そうだと思いますね。

細かい難点をいくつか。
メニューでのアイテムの扱いで、「まほうメニュー」に大事なアイテムがあり、「かばんメニュー」に通常のアイテムがあるという分けかたをしたのが気になりました。実はSELECTボタンを押すことで、1つの画面で両タイプのアイテムを確認することはできますが…だからこそ、まほうのメニューにアイテムを持ってきたのは…何となく「メニュー項目が空いてなかったから仕方なくこちらに持ってきた」という感じがしました。
あとは戦闘で、味方キャラは敵キャラのところまで移動して攻撃してくれるのに、敵キャラは攻撃動作だけして移動をしてくれないという相違も、ちょっと気になりました。何か、敵が全員超能力者か?みたいな感じに見えちゃうんですよね。まあ、テンポをよくするためにそうしたのかもしれませんが。


とまあ、色々グチグチ言いましたが、ジブリな世界観でオーソドックス+壮大でクオリティの高いRPGが楽しめるといった感じです。読み込みは皆無ですし、やり込み要素も多そうですし、期待できる印象を受けました。
本を使った遊びの楽しみについてはまだ未知数ですが、基本的には誰にでも楽しめものになっていると思います。


●収録作品その4『?????????????』
これは、これまで紹介・評価した3タイトルのストーリーを全て最後までプレイすることで遊べるようになる、隠し体験版です。
一応、ネタバレ扱いにしますので、見たい人だけ範囲選択をしてご覧ください。

収録作品は、『レイトン教授のロンドンライフ』です。
以前にも情報がありましたが、『レイトン教授と魔神の笛』をクリアした後に遊べるようになる、2Dドットで描かれたスローライフRPGです。
ボタン操作のみ対応です。プレイ時間は約10分です。

舞台は、レイトン教授が住むロンドンの小さな町。これまでのレイトンシリーズに登場した様々なキャラクターが住んでいます。
グラフィックは『MOTHER』シリーズを思い出させる愛嬌ある2Dドットで、それもそのはず…制作には『MOTHER3』のプログラミングチームが関わっているようです。体験版の最後に出てきました。

ここでまずプレイヤーは、自分の分身となる「アバター」を作成します。性別、顔、髪型と色、服装、名前、そして「こだわり」を選択して、完成です。
プレイヤーはこの、ロンドンの小さな町の住人となり、クエスト的な感覚で色々な人をハッピーにしていくことが、主な目的になるようです。それによってお金や幸せを手に入れ、それによって色々と出来ることが増えていくようです。最終的にどういった人間になるかは、アナタ次第…だとか?
ちなみに体験版では、レイトン教授に「ある服装」になって来るように、というクエストを頼まれます。その後、色々な住人から服をもらい、要望の通りに着替えることでクエストクリア。幸せ度数を示す「ハッピー」が増えたりお金(お金の単位は「リッチ」)が増えたりするようです。

◆partygameの評価◆
いかにもまったり楽しめそうな雰囲気

さながら、昔っぽい単純なスローライフゲームといったところでしょうか?おそらく戦闘とかそういう概念はなく、人々の頼みごとを聞いてお金や幸せを得ていくという…まあ、悪く言うとおつかいゲーなのかもしれません。
とはいえ、よく動く2Dドットは愛着が湧きますし、これまでのキャラクターが総出演?っぽいので、懐かしくもあります。

魔神の笛をクリアして頭をたくさん使った後で、レトロな雰囲気の単純極まりないスローライフというのも、アクセントとしてはいいと思います。ある種、2種類のゲームが入っているようなものですからね。



…以上。『レベルファイブ プレミアム プラチナ』をプレイしての感想でした。
やっぱり『二ノ国』には期待したいです。あ、もちろんレイトンも買っちゃいますけど。


関連記事:
『レベルファイブ プレミアム プラチナ』 体験インプレッション・前編(2008/09/29)
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