チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「ネロ少年、聖母昇天、極楽浄土、第九のヨセフ、野球拳、ホーボーケン」

2005年07月12日 16時22分17秒 | 野球新陰流(上泉偐勢守のホウボウ剣
hoboken、といえば、一般的な日本人なら、ネロ少年に殉死した忠犬
「パトラッシュ」と連想して涙する。ネロ少年のお友だちは、
「ブヴィエ・デ・フランドル」という種の犬なのだそうであるが、
「ブヴィエ」とは「牛飼い」のことである。
「フランドル地方の牧羊犬」とでもいう意であろう。ちなみに、
ブヴィエ(bouvier)は、JFK及びオナシスの夫人となった
ジャッキーの父の姓である。それらはともかくも、スイッチ・ヒッターの
「ルーベン・ス」ィ絵ラを擁するヤンキーズの地元ニューヨーカーなら、
hoboken、と聞けば、「ニューヨーク、ニューヨーク」を歌いだす。
ハドスン川を挟んだマンハッタンの対岸は、ニュー・ジャーズィ州
hobokenである。1915年「12月12日」、そこで、
「フランク・スィナートゥラ」は生まれた。いっぽう、
くらしっく音楽好きなむきなら、hoboken、とくれば、
ヨーセフ・ハイドゥンの研究家として知られる長寿の音楽学者を想起する。
対して、熱心なハイドン・ファンというわけでない私は、
♪ドーー<レ|<ミー>レー<ファー>ミー|>レ>シ<ドー♪
が緩徐章にある弦四のhob.番号が何番だか知らない。ちなみに、
この章をチャイコフスキーはオケ用に編曲してる。ときに、
チャーリー・チャップリンという大作曲家は、この節と、
チャイコフスキーの「1番pf協」序奏がオツムの中で近くに残ってたのか、
舞台照明の「ライムライト」を被曝したさい、
♪ド<レ<ミ>レ|<ファーーー・ーーーー|ーー>ミー>シー<ドー|
<レーーー・ーーーー|ーーーー♪
を自分の嘔吐物としてバケツに戻してしまったのである。
映画「ライムライト」は、ハイドンまたはオーストリアもしくはドイツへの
オマージュだとか、何かに関連づけてるとかいうのならわかる。が、
何らの関係もないのである。それはじつに恥ずかしい所業である。
vnの弓は左手では弾かないほうが無難である。
♪○○ラ>♭ラ>ソッ>♭ソッ|>ファーーー・ーー>ミッ|<ラッ、
<○ラ>♭ラ>ソッ>♭ソッ|>ファーーー・ーー>ミッ|<ラッ♪
さて、「hobo」とは「浮浪者」のことである。今でも、
公園や地下鉄の通路など、ホウボウで見かける。
ヴァンダービルトが敷いた東海岸の鉄道は、それほどホウボウには
延ばせなかった。ハドスン川を前にしたホウボウケンがターミナルである。
貧しいイタリア人移民が多い町だったそうである。その町で、
1846年6月19日、「NY・ナイン・スポーティング・クラブ」対
「NY・ニッカーボッカーズ」が「歴史上初めて」野球の試合をした、
のだそうである。野球の殿堂クーパーズタウンの面目丸つぶれである。
ときに、オランダ人大リーガーといえば、
1970年代から90年代初頭まで投げてたバート・ブライルヴェンである。
球種は速球とカーヴだけだったが、切れがあり、
通算287勝、3701奪三振(歴代5位)という栄光の成績を残してる。
ピッツバーグ時代の1979年のワールド・シリーズ、
今は亡きメモリアル・ステイディアムでの第2戦、先発したブライルヴェンは、
早いイニングに、エディ・マレーのソロ・ホームランを浴びたのであるが、
勝ち負けはつかなかった。が、1勝3敗と土壇場に追い込まれた、
やはり今は亡きスリー・リヴァーズ・ステイディアムでの第5戦、
先発ローテ投手ブライルヴェンは途中回でリリーフを命じられたのである。
内心、おもしろくなかったかもしれないが、結果としてロング・リリーフとなり、
ブライルヴェンはO’sの強力打線をパッタリと鎮静し、勝利投手となったのである。
そして、これがシリーズの分岐点、天王山であった。以降、
ボルティモアは第6戦、第7戦のふた試合で、
二塁手リッチ・ダウアーのソロ・ホームランの1得点のみ。主砲、
エディ・マレー一塁手は完全に封じ込められてしまったのである。第7戦、
今は亡きウィリー・スタージェルのツーラン・ホームランがトドメを刺したのである。
九回裏、ベンチで合掌して自軍の出塁を祈る敗戦軍の捕手
リック・デンプスィーの姿が印象的なシリーズでもあった。ときに、
ブライルヴェン投手の顔は「ミスター」の若い頃に似てるのである。
が、それらはともかくも、ホウボウケンにあったニッカーボッカーズの
「本拠地球場」は、「イリズィアム・フィールド」と呼ばれてた、と
ホボ見当がついてるのである。「イリズィアム」は「elysium」である。
新発見の元素みたいな名であるが、「最後の交響曲」である
「第九」(拙命名:パガニーニの主題による交響曲)の終章で
ベートー神が採りいれたシラーの詩の一節、
「フロイデ(歓喜よ)、
シェーネル・ゲッテルフンケン(美しき神々の拝火壇よ)、(いやさぁ、)
トホテル・アオス・『エリュズィオム』(極楽浄土から生まれ出でた娘よ)」
の『Elysium』である。畏れおおくも、2012年の
ロンドン五輪が競技から除外してしまった野球の「ダイアモンド」は、
「神々しい楽園」なのである。
♪やぁきゅぅうぅ~~う、すうぅるならぁ~~、こういう具合にしやしゃんせ♪
とやってるうちに、マワシ一丁になってしまった
大相撲の「円い」土俵が、青赤白黒の柱(現在は房)の
「四神スクウェア」に囲まれた「聖地」であるのと似てるのである。
「栄光の球団」に「ミスター」が入団した昭和33年、
トロリー・バスをよけて道を渡るのをミスると「ドジヤなぁ」と千日前あたりの
おばちゃんらからけなされるのにつくづく閉口したドヂャーズは、
NYのブルックリンから西海岸に退避した。そして、
現在、同球団が本拠地にしてる「ドヂャー・ステイディアム」の所在地は
……カラフォーニア州ロス・アンジャラス市
イリズィアム(Elysium)・パーク・アヴァニュー1000番地……である。
野球伝統の聖火は西海岸の「union 76」なるガソリンという火種の
los angeles(天使ら)に見守られてるのである。
「base」ballという命名は、じつに意味深である。
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