チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「ベートーベン『運命交響曲』の中の『悲愴』」

2008年06月22日 23時29分27秒 | 説くクラ音ばサラサーデまで(クラ音全般
5月にサイクロンの甚大な被害があったミャンマーに岡田イオンが
一千万円を寄付したが、この「企業」は「布石を打つ」のが上手である。
将来うま味のあるブルガリアからは新体操選手を呼んで教室で教えさせ、
最近では世界の災害地に寄付金をばらまいてる。それはともかく、
このミャンマーへの寄付について、相手が「軍事政権」だからと
難癖をつけたむきがあったそうである。一般に
「軍事政権」と言われればそれが
「非民主的」なものという先入観を抱いてしまう。たしかに、
そういう面は否定できない。が、この軍事政権が
「鎖国」を敷いて目指したものは、
英米中印などからの圧政・搾取・民族破壊目的の国際結婚、
などを「排斥」することだった。
英国にさんざんなめにあい、そこからの脱却を目論んだ
アウンサン将軍だったが、日本との阿吽サンの呼吸を損じたのが命取りになった。
そして、その娘が祖国の民を裏切り、仇であるはずの英国で教育を受け、
英国人と結婚してその血を注がれた倅を二人も産んだ。
ミャンマーには無尽蔵の資源が眠ってるらしい。
英米はそれを狙ってるのである。軍事政権が崩壊して
この売国奴が政権の中枢につけば、簡単に操れる仕組みなのである。いっぽう、
軍事政権側もこの女史を始末してものさばらせてもいずれにしても
厄介なので、自宅軟禁という生半可な扱いにせざるをえないのである。
軟禁といったって、裏を返せば自宅内でなら好き勝手なことができる。いわば、
「被害者を装った偽善者」といえるかもしれない。
米英・軍事政権双方から「吸う血」はさぞや旨いことだろう。さて、
またしても反日新聞の捏造歴史家集団「ウソ築地デス」が
暴言を書いたようである。「死に神」。
販売拡充のために「チリガミ」を配るのは知ってたが、
「死神」を「死に神」と「に」を送るのには驚いた。ところで、
その「死に神」呼ばわりのもとになった「M君」であるが、
反権力思想に憑かれた弁護士らによって死刑回避策を吹き込まれて
「ネズミ人間」がやったとうすらとぼけるまでは、
「女の子を誘拐して、その性器を確かめたかった」
ことが犯行の動機だと同人は語ってたようである。
異様に興味があったのだそうである。27歳(犯行当時)にもなって。
同人は手の動きが制限される(たとえば掌がかえせない)
先天性橈尺骨癒合症を両手に患ってたそうだが、また、
両性具有だったという噂があるらしい。とすれば、
「他の子の性器に異様に興味があった」というのもわからないではない。
ベートーベンの「難聴」が先天性のものだったのかどうかは
もはや解明は無理で、問われても誰もベー答弁できないのだそうであるが、
その「作曲過程」からは、さまざまな「意図」が読み取れる、のである。

ベートーフェンの「5番交響曲」といえば、その主楽章、
*♪【●ミ・ミミ│>ドー・ーー(F)│
 ●<レ・レレ│>シー・ーー│ーー・ーー(F)】*♪(ハ短調)
(F:フェルマータ)
という主主題がクラ音に無縁なひとにも知れ渡ってるくらい
ポピュラーである。この交響曲自体は
「運命」とは日本以外では呼ばれてないと声高にいう連中も、
この主題の「タタタ・ター」は「運命の動機」と呼んでる。が、
それはともかく、この交響曲は
「運命に苛まれながらも、それに打ち勝つ」
というような「わかりやすい筋書き」と捉えて、
冒頭をノロノロ「重厚」にして最後は快活な凱歌へ、
という単純な図式に「組み立てる」という
「歪曲された」演奏が好まれるようである。もっとも、そんなのを
ベートーベンが聴いたら怒り心頭ラーに達するはずである。さて、
いっぽう、対主題は、
*♪ソー・<ドー│>シー・<ドー│<レー・>ラー│ラー・>ソー*♪
(呈示時は変ホ長調、再現時はハ長調)
である。これに続くのは、
*♪【ソー・<ラー│<♭シー・>ラー】│>ソー・<ラー│>ソー・>ファー*♪
である。この♪【ソ<ラ<♭シ>ラ】♪は、
すでにこのブログで言及したこともあるが、
【3度登って、2度下がる】という水前寺清子女史のヒットナンバー
「365歩のマーチ」の歌詞のような
【(バッハのマタイの)パッション動機】である。
これもすでに何度も触れたが、ベートホーフェンは
「8番pfソナータ」に自ら
「(ラ・)グランド・ソナト・パテティク」(悲愴大ソナタ)
というフランス語のタイトルを附した。
「pathetique」(アクサン・テギュは省略)という語はギリシア語の
「pathos」(アラビア文字で代用)を起源とする。
「外力を『受けた』ことで内面(精神)に生じる心的状態=感情」である。
ギリシア語→ラテン語→フランス語、そして、英仏間の争奪戦争交流から英語へ、
という流れで伝播した。いっぽう、
「passion」もまた同源であり、現在流通してる「感情」とともに、
「イエスが人々の身代わり(生贄)となって『受けた』磔刑=受難」を表す。
ベートーベンはこの「ピアノ・ソナタ」の作品番号が
「13」になることを予知したうえで、
「grande sonate 【pathetique】」
と命名したのである。当然ながら、その主題には、
♪いぃ~い、湯ダっな、っはははん♪
という節は使わなかった。
**♪【ラーーー・ーラ<シン<ド・・ドーーー・>シー●●】**♪
イエスが自分が打ちつけられる十字架を背負わされて
ゴルゴタの丘を登らされたという故事にちなんで、
「grave=重々しく」という標語を用いたのである。ときに、
大バッハの「マタイ・パッション」は長く忘れられてたそうである。
メンデルスゾーン姉弟が蘇演したのが1829年で
ベートーベンはこの曲を知りえない、などと言うむきがあるが、
何らかの楽譜くらいは持ってたはずである。それはともかく、
「悲愴ソナタ」も「運命交響曲」も、キリスト教の
「三位一体」を表すフラット「3」つのハ短調で書かれてるのである。ところで、
「悲愴ソナタ」第1楽章の対主題は、
♪『ミ・・<ラ<シ│<ドー・・ー』>ラ│<ドー・・ー>ラ│>♯ソ♪
(呈示時変ホ短調、再現時(ハ短調ではなく)ヘ短調)
であり、第3楽章(終楽章)の主主題は、
*♪『ミ・<[ラ<シ│<ドー・ー』<レ・・>シー・ー<ド]│ラー・ーー・・*♪
というなんともツィゴイネルな『ミ<ラ<シ<ド』音型である。いっぽう、
「運命交響曲」の第1楽章の結尾部、
*♪ドー>・[ラー│<シッ・<ドッ│<レー・>シー│<ドッ]・<レッ*♪
のあとに続くのが、
*♪『ミッ│<[ラー・ーー│<シッ・<ドッ』│<レー・>シー│>ドッ]・<レッ*♪
というパッセージである。そして、この
(木管群)*♪ラー・ーー│<シッ・<ドッ│<レー・>シー*♪
→(弦群)*♪ドッ・<レッ│<ミー・>ドー*♪
→(木管群)*♪レッ・<ミッ│<ファー・>レー*♪
→*(弦群)♪♯ソッ・<ラッ│<シー・>♯ソー♪
→*(木管群)♪ラッ・<シッ│<ドー・>ラー*♪
→*(弦群)♪♯ソッ・<ラッ│<シー・>♯ソー♪
→*(木管群)♪ラッ・<シッ│<ドー・>シー│ラー・>ソー│>ファー・>ミー*♪
→*(弦群)♪ファー・>ミー*♪
→*(木管群)♪ファー・>ミー*♪
→*(弦群)♪ファー・>ミー*♪
という「応答」は、チャイコフスキーによって「悲愴交響曲」の第1楽章再現部で、
(弦群)**♪ラー<シー│<ドーーー・>シー**♪
→(木管群)**♪シー<ドー・・<レーーー・>ドー**♪
→(弦群)**♪ラ<レレ>ラ・<ドーーー・>シー**♪
→(木管群)**♪シ<ミミ>シ・<レーーー・>ドー**♪
→(弦群)**ドー<レー・<ミーーー・>レー**♪
→(木管群)**♪レー<ミー・<ファーーー・>ミー**♪
→(弦群)**♪ド<ファファ>ド・<ミーーー・>レー**♪
→(木管群)**♪レ<ソソ>ミ・<ファーーー・>ミー**♪
……
というようにオマージュされてるのである。余談であるが、
ベートーベンの「悲愴ソナタ」には「変イ長調(As dur)」の緩徐章があるが、
チャイコフスキーの「悲愴交響曲」に「As」はないのである。あるとすれば、
語り部オルローヴァ女史による「砒素ヒソ話」くらいなものである。ちなみに、
砒素イオンには3価と5価がある。

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