チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「シャトー・マルゴーを愛した人々【1】/アーネスト・ヘミングウェイ」

2010年07月03日 02時49分29秒 | 歴史ーランド・邪図
ボルドーの5大シャトーといえば、私は
1990年代のラフィットがもっとも好きである。それだけで、
稼ぎのない私は手一杯、口一杯、腹一杯。だから、ラフィットに比して
マルゴーはあまり飲んだことがない。が、
数少ない経験からは、私の未熟な味覚には
マルゴーは合わないようである。冗談はともかく、実は私は
カベルネ・ソーヴィニョンの割合が大きいヴァンが好きなのである。ところが、
21世紀になってから、シャトー・マルゴーのセパージュも、
カベルネ・ソーヴィニョンを8割以上にシフトしてるのだそうである。なので、
大奮発して2005年を買ってみたが、当然にまだ開けてない。

さて、
たとえば、同じくシャトー・マルゴーが好き、といっても、
読売巨人軍が好き、というのと同じである。
川上が赤バット振ってたときの巨人、
ONの時代の巨人、
きれいにレフトに引っ張った原が4番だった頃の巨人、
右に流す落合や清原が主体だったような巨人、
現在の巨人、
など、一口に巨人といったって、
それぞれに異なる。が、それはともあれ、
シャトー・マルゴー好きの有名人のひとりに、
作家のアーネスト・ヘミングウェイがいた。
命日の7月2日に読み終えた、
「ヘミングウェイの流儀」(今村楯夫・山口淳共著、日本経済新聞出版社刊)は、
"HEMINGWAY'S FAVORITES"とサブタイトルを附してるわりには、
シャトー・マルゴーに関して一切触れてなかった。

1954年は、ヘミングウェイにとって"大忙し"な年だった。
二度、航空機事故に遭い、ノーベル文学賞を受賞した。そして、
2月16日、パリで生まれた長男に長女……昨今の
第1子、とかいう呼びかたには虫酸が走る……
Margaux(マーゴウ)が生まれたのである。
ヘミングウェイの死の7年前のことである。ともあれ、
その孫の名は、愛飲してた
Chateau Margaux(シャトー・マルゴー)から付けたという。
それほど、ヘミングウェイはこのワインに入れ込んでた、
ということなのだろう。けっして、
マゴだからマーゴウと名付けたわけではなさそうである。
ヘミングウェイが飲んでた頃のシャトー・マルゴーがどんな味だったか、なんて、
神木隆之介君と三浦理恵子女史の顔を間違えるような
拙脳なる私には知ることも想像することもできない。
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