権力抗争、妬み・足の引っ張り合いは、
被支配の歴史を持つ民族の国家にはとくに蔓延る。
蒙古人にその血を注がれ、首根っこをおさえつけれれたきたロシアは、
帝政時代からそんな腐敗政治の典型だった。共産党ソ連でも、
革命の功労者トロツキーと権謀術数でのしあがったスターリンが対立して、
トロツキーが追い出された。そうしてできあがったのが
スターリン・ジノヴィエフ・カーメネフのいわゆる「トロイカ体制」である。が、
それも長続きせず、後者二人が大量殺戮鬼スターリンによって
見せ物としてつるし上げられ、理不尽に処刑された。
トロツキーも結局は、倅がまずスターリンが差し向けた刺客にパリで殺され、
自身もメキシコの逃亡先を突き止められてて、
スターリンからの命でトロツキーが信頼をおく秘書の恋人となって潜り込んだ
暗殺者に登山用ピッケルで後頭部から脳髄を抉られて酷い姿で哀れに果てた。
世界の3大バレエ団といえば、
英国ロンドン・ロイアル・バレエ団、フランス・パリ・オペラ座バレエ団、そして、
ロシア・モスクワ・ボリショイ・バレエ団、
というのが一般的なものだそうである。その一、
ボリショイ・バレエ団の内紛で起こった
芸術監督フィーリンの顔への硫酸ブッカケ事件の首謀者、
同バレエ団上級ソリスト、パーヴィエル・ドミトリーチェンコが
ロシア警察にとっつかまったらしい。
犯行方法は自分が指示したものではなかった、
との供述だそうである。が、やはり、
イケメン監督フィーリンの顔を醜くする目的の硫酸ブッカケの犯人は、
超キモメンの格上ソリストだった。自分のカノジョを配役で
軽視したことに怒り心頭となったらしい。
深夜番組ながら視聴率10パー超を得てるという
「マツコ&有吉の怒り新党」では、
「新3大○○」というコーナーがある。仮に、
「新3大世界偽作名曲」なるものを特集したならば、
伝J.S.バッハ「トッカータとフーガ(ニ短調)」、
伝アルビノーニ「アダージョ(ト短調)」、
とともに必ずやランクされるであろう曲が、
伝ヴィターリ「シャコンヌ(ト短調)」である。
本日、2013年3月7日が生誕350年にあたる
Tomaso Antonio Vitali(トマーゾ・アントーニオ・ヴィターリ、1663-1745)は、
その父である
Giovanni Battista Vitali(ジョヴァンニ・バッティースタ・ヴィターリ、1632-1692)
のほうが有名なくらいで、トマーゾの作品は現在、
ほとんど演奏されない。この"偽作"を除いては。
上記"3大偽作名曲"の中で、伝アルビノーニ「アダージョ」はすでに
偽作であったことが判明してる。
この伝ヴィターリ「シャコンヌ」の偽作者が、
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ホ短調)」を初演した
Ferdinand David(フェルディナント・ダーヴィト、1810-1873)である、
という説がある。同人はバロック時代やいいわゆる古典派、
そしていわゆる初期ロマン派の作品の校訂家でもあった。が、
そうした"研究材料"に多く携わったことから、
同人は偽作者としても著名なのである。ただ、
ダーヴィトはハンブルグ生まれのドイツ人なので、17世紀イタリアにおける
ciaccona(チャッコーナ=chaconneフランス語でシャコンヌ)が
長調で書かれてたことを知らなかったのだろう。
J.S.バッハのパルティータのシャコンヌを真似て、
辛気臭いものにしてしまったものと推測される。
"Adagio、3/2拍子、2♭(ト短調)"
♪【ラ>♯ソ・<ラ<シ・<ドー】│>シー・>ソー・>ミー│
<ラー・【ラ>♯ソ・<ラ<シ│<ドー】・>シー・ー>ラ│
ラー・【ラ>♯ソ・<ラ<シ│<♯ドー】・♯ド<レ・<ミ>♯ド│
<レー・>(N)ド>♭シ・>ラー│ー>ド・>シー・ー>ラ│
ラー・……♪
この主題の主たる【動機】は、
J.S.バッハの「フーガの技法」の「コントラプンクトゥス1」
♪ラーーー・・<ミーーー│>ドーーー・・>【ラーーー│
>♯ソーーー・・<ラー<シー│<ドーーー・・ー】<レ>ド>シ♪
にも内包されてる。が、
モーツァルトがその「レクィエム」に、
♪●●・【ラー・・ーー>♯ソ│<ラー・<シー・・<ドー・ーー】♪
としてレクィエムのメインとしてすえてるのである。
(cf;「モーツァルトのレクイエム(モツレク)の祖先を尋ねて」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/0ffaddf436041c8096fe899c01dd7540)
モーツァルトはそれだけでなく、
モーツァルト「交響曲第38番」第2楽章第26小節から
♪【ソ>♯ファ<ソ<ラ<♭シ】>ソ│>♯ファ<ラ<レ>ド>シ>ラ・
>【ラ>♯ソ<ラ<シー<ド】>ラ│>♯ソ♪
(実質ニ短調)
♪【ラ>♯ソ<ラ<シー<ド】>ラ│>♯ソ<シ<ミ>レ>ド>シ・
>【ラ>♯ソ<ラ<シー<ド】>ラ│>♯ソ♪
モーツァルト「交響曲第40番」第1楽章再現部第1主題から第2主題への移行箇所
♪♯ソ│
<ラー<ドー・・<ミー●>【ミ│
>♯レ<ミ<♯ファ<ソ】・・<ラ<シ<ド>【ミ│
>♯レ<ミ<♯ファ<ソ】・・<ラ<シ<ド>【ミ│
>♯レ<ミ<♯ファ<ソ】・・<ラ<シ<ド>【ミ│
>♯レ<ミ<♯ファ<ソ】・・<ラ<シ<ド>♯レ│
<ミーーー・・<シーッ>♯ソーッ│<ドーーー・・……♪
(実質ニ短調)
♪【ラ│
>♯ソ<ラ<シ<ド】・・<レ<ミ<ファ>【ラ│
>♯ソ<ラ<シ<ド】・・<レ<ミ<ファ>【ラ│
>♯ソ<ラ<シ<ド】・・<レ<ミ<ファ>【ラ│
>♯ソ<ラ<シ<ド】・・<レ<ミ<ファ>♯ソ│
<ラーーー・・<ミーッ>♯ドーッ│<ファーーー・・……♪
というように、この【動機】を鏤めてもいた。また、
モーツァルトがとりつかれたこの【レクィエムの動機】を、
ベートーヴェンはナポレオンを描いた交響曲第3番の第1楽章で、
副次主題として引用したのである。
ベートーヴェン「交響曲第3番」第1楽章副次主題
(実質ホ短調→イ短調/結尾部ではヘ短調→変ホ短調)
♪●●・【ラー・>♯ソー│<ラー・ー<シ・<ドー】│
>シー・<ミー・>♯レー│<ミー・ー>レ・>ド>シ│
>ラー♪
ちなみに、
チャイコフスキーは作品番号2のピアノ曲
「ハープサルの思い出」の第3曲「無言歌」の主題が、
♪ドーーー・>シーーー・(シ)>【ラ>♯ソ<ラ<シ│
<ドーーー】・>シーーー・(シ)>【ラ>♯ソ<ラ<シ│
<ドー】>シー・>ラー>ソー・>ファーー>ミ│
ミーーー・>レーーー・(>シ)>【ラ>♯ソ<ラ<シ│
<ドー】<ラー・>ソーーー・(>シ)>【ラ>♯ソ<ラ<シ│
<ドー】<ラー・>ソーーー・>♯ファ<ソ<ラ>ソ│
<ミーーー・>レー>ドー・>シーー>ラ│
ラーーー・>ソー●●・♪
というように、"モーツァルト・マニア"ぶりを発揮してる。
この「ハープサルの思い出」は、チャイコフスキーの妹の夫の妹、
Вера Васильевна Давыдова
(ヴェーラ・ヴァスィーリェヴナ・ダヴィーダヴァ)に献呈されてる。
ダーヴィーダフというサーネイムはダーヴィトと同源である。
ともあれ、
"ヴィターリのシャコンヌ"が秀逸なるヴァイオリン独奏曲であることは
紛れもない。
(モツレク→ベト3→伝ヴィターリのシャコンヌ→バイエル77→桜の栞モドキ→ラ・マルセイエーズ
のメドレーをTwitSoundにアップしておきました。
http://twitsound.jp/musics/tsWUj02hM )
被支配の歴史を持つ民族の国家にはとくに蔓延る。
蒙古人にその血を注がれ、首根っこをおさえつけれれたきたロシアは、
帝政時代からそんな腐敗政治の典型だった。共産党ソ連でも、
革命の功労者トロツキーと権謀術数でのしあがったスターリンが対立して、
トロツキーが追い出された。そうしてできあがったのが
スターリン・ジノヴィエフ・カーメネフのいわゆる「トロイカ体制」である。が、
それも長続きせず、後者二人が大量殺戮鬼スターリンによって
見せ物としてつるし上げられ、理不尽に処刑された。
トロツキーも結局は、倅がまずスターリンが差し向けた刺客にパリで殺され、
自身もメキシコの逃亡先を突き止められてて、
スターリンからの命でトロツキーが信頼をおく秘書の恋人となって潜り込んだ
暗殺者に登山用ピッケルで後頭部から脳髄を抉られて酷い姿で哀れに果てた。
世界の3大バレエ団といえば、
英国ロンドン・ロイアル・バレエ団、フランス・パリ・オペラ座バレエ団、そして、
ロシア・モスクワ・ボリショイ・バレエ団、
というのが一般的なものだそうである。その一、
ボリショイ・バレエ団の内紛で起こった
芸術監督フィーリンの顔への硫酸ブッカケ事件の首謀者、
同バレエ団上級ソリスト、パーヴィエル・ドミトリーチェンコが
ロシア警察にとっつかまったらしい。
犯行方法は自分が指示したものではなかった、
との供述だそうである。が、やはり、
イケメン監督フィーリンの顔を醜くする目的の硫酸ブッカケの犯人は、
超キモメンの格上ソリストだった。自分のカノジョを配役で
軽視したことに怒り心頭となったらしい。
深夜番組ながら視聴率10パー超を得てるという
「マツコ&有吉の怒り新党」では、
「新3大○○」というコーナーがある。仮に、
「新3大世界偽作名曲」なるものを特集したならば、
伝J.S.バッハ「トッカータとフーガ(ニ短調)」、
伝アルビノーニ「アダージョ(ト短調)」、
とともに必ずやランクされるであろう曲が、
伝ヴィターリ「シャコンヌ(ト短調)」である。
本日、2013年3月7日が生誕350年にあたる
Tomaso Antonio Vitali(トマーゾ・アントーニオ・ヴィターリ、1663-1745)は、
その父である
Giovanni Battista Vitali(ジョヴァンニ・バッティースタ・ヴィターリ、1632-1692)
のほうが有名なくらいで、トマーゾの作品は現在、
ほとんど演奏されない。この"偽作"を除いては。
上記"3大偽作名曲"の中で、伝アルビノーニ「アダージョ」はすでに
偽作であったことが判明してる。
この伝ヴィターリ「シャコンヌ」の偽作者が、
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ホ短調)」を初演した
Ferdinand David(フェルディナント・ダーヴィト、1810-1873)である、
という説がある。同人はバロック時代やいいわゆる古典派、
そしていわゆる初期ロマン派の作品の校訂家でもあった。が、
そうした"研究材料"に多く携わったことから、
同人は偽作者としても著名なのである。ただ、
ダーヴィトはハンブルグ生まれのドイツ人なので、17世紀イタリアにおける
ciaccona(チャッコーナ=chaconneフランス語でシャコンヌ)が
長調で書かれてたことを知らなかったのだろう。
J.S.バッハのパルティータのシャコンヌを真似て、
辛気臭いものにしてしまったものと推測される。
"Adagio、3/2拍子、2♭(ト短調)"
♪【ラ>♯ソ・<ラ<シ・<ドー】│>シー・>ソー・>ミー│
<ラー・【ラ>♯ソ・<ラ<シ│<ドー】・>シー・ー>ラ│
ラー・【ラ>♯ソ・<ラ<シ│<♯ドー】・♯ド<レ・<ミ>♯ド│
<レー・>(N)ド>♭シ・>ラー│ー>ド・>シー・ー>ラ│
ラー・……♪
この主題の主たる【動機】は、
J.S.バッハの「フーガの技法」の「コントラプンクトゥス1」
♪ラーーー・・<ミーーー│>ドーーー・・>【ラーーー│
>♯ソーーー・・<ラー<シー│<ドーーー・・ー】<レ>ド>シ♪
にも内包されてる。が、
モーツァルトがその「レクィエム」に、
♪●●・【ラー・・ーー>♯ソ│<ラー・<シー・・<ドー・ーー】♪
としてレクィエムのメインとしてすえてるのである。
(cf;「モーツァルトのレクイエム(モツレク)の祖先を尋ねて」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/0ffaddf436041c8096fe899c01dd7540)
モーツァルトはそれだけでなく、
モーツァルト「交響曲第38番」第2楽章第26小節から
♪【ソ>♯ファ<ソ<ラ<♭シ】>ソ│>♯ファ<ラ<レ>ド>シ>ラ・
>【ラ>♯ソ<ラ<シー<ド】>ラ│>♯ソ♪
(実質ニ短調)
♪【ラ>♯ソ<ラ<シー<ド】>ラ│>♯ソ<シ<ミ>レ>ド>シ・
>【ラ>♯ソ<ラ<シー<ド】>ラ│>♯ソ♪
モーツァルト「交響曲第40番」第1楽章再現部第1主題から第2主題への移行箇所
♪♯ソ│
<ラー<ドー・・<ミー●>【ミ│
>♯レ<ミ<♯ファ<ソ】・・<ラ<シ<ド>【ミ│
>♯レ<ミ<♯ファ<ソ】・・<ラ<シ<ド>【ミ│
>♯レ<ミ<♯ファ<ソ】・・<ラ<シ<ド>【ミ│
>♯レ<ミ<♯ファ<ソ】・・<ラ<シ<ド>♯レ│
<ミーーー・・<シーッ>♯ソーッ│<ドーーー・・……♪
(実質ニ短調)
♪【ラ│
>♯ソ<ラ<シ<ド】・・<レ<ミ<ファ>【ラ│
>♯ソ<ラ<シ<ド】・・<レ<ミ<ファ>【ラ│
>♯ソ<ラ<シ<ド】・・<レ<ミ<ファ>【ラ│
>♯ソ<ラ<シ<ド】・・<レ<ミ<ファ>♯ソ│
<ラーーー・・<ミーッ>♯ドーッ│<ファーーー・・……♪
というように、この【動機】を鏤めてもいた。また、
モーツァルトがとりつかれたこの【レクィエムの動機】を、
ベートーヴェンはナポレオンを描いた交響曲第3番の第1楽章で、
副次主題として引用したのである。
ベートーヴェン「交響曲第3番」第1楽章副次主題
(実質ホ短調→イ短調/結尾部ではヘ短調→変ホ短調)
♪●●・【ラー・>♯ソー│<ラー・ー<シ・<ドー】│
>シー・<ミー・>♯レー│<ミー・ー>レ・>ド>シ│
>ラー♪
ちなみに、
チャイコフスキーは作品番号2のピアノ曲
「ハープサルの思い出」の第3曲「無言歌」の主題が、
♪ドーーー・>シーーー・(シ)>【ラ>♯ソ<ラ<シ│
<ドーーー】・>シーーー・(シ)>【ラ>♯ソ<ラ<シ│
<ドー】>シー・>ラー>ソー・>ファーー>ミ│
ミーーー・>レーーー・(>シ)>【ラ>♯ソ<ラ<シ│
<ドー】<ラー・>ソーーー・(>シ)>【ラ>♯ソ<ラ<シ│
<ドー】<ラー・>ソーーー・>♯ファ<ソ<ラ>ソ│
<ミーーー・>レー>ドー・>シーー>ラ│
ラーーー・>ソー●●・♪
というように、"モーツァルト・マニア"ぶりを発揮してる。
この「ハープサルの思い出」は、チャイコフスキーの妹の夫の妹、
Вера Васильевна Давыдова
(ヴェーラ・ヴァスィーリェヴナ・ダヴィーダヴァ)に献呈されてる。
ダーヴィーダフというサーネイムはダーヴィトと同源である。
ともあれ、
"ヴィターリのシャコンヌ"が秀逸なるヴァイオリン独奏曲であることは
紛れもない。
(モツレク→ベト3→伝ヴィターリのシャコンヌ→バイエル77→桜の栞モドキ→ラ・マルセイエーズ
のメドレーをTwitSoundにアップしておきました。
http://twitsound.jp/musics/tsWUj02hM )
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