白山吹の花に初めて出会ったのは8年前のことです。
友人と玉川上水の起点から終点までを数回に分けて歩いていたときのことでした。
途中、小金井公園に寄り道をして、「江戸東京たてもの園」があることを知って入ってみたのです。
江戸・東京の歴史的価値の高い建物を移築保存して展示している野外博物館です。
いろいろ興味深い建物を見学しながら、園内を歩いていた時に出会った花の1つが白山吹でした。
山吹と言えば鮮やかな黄色い花しか知らなかった私には新鮮な驚きでした。
黄色い山吹には、一重咲きと八重咲きがあり、一重咲きの花の花弁は5枚です。
白山吹は一重咲きで花弁が4枚です。
4枚の花弁が散ると、つやつやとした真っ黒い実(種)が4つ、きれいに並んで印象的な姿でした。
黄色い山吹の花を見かけても、種を見たことはないのですが、その日以来、白山吹と出会うと
花がきれいに咲いているうちから、次々と黒い種が見えて白い花と黒い種の美しいコントラストに見とれて
種を少し持ち帰りたい誘惑に負けそうになることも度々ありました。
昨日の庭仕事の仕上げをしようと、今日も陽射しが和らぐのを待ってから作業の続きをしました。
八つ手の葉陰に何か植えた覚えのないものが見えるので、葉を避けてのぞいてみたら、なんと!
白山吹が咲いています。
おそらく小鳥さんの贈り物ですね。
八つ手の葉陰ですから、日当たりも悪くて成長するには条件が良くなかったのでしょう、花が咲くのが
ずいぶん遅れていますね。
でも、健気にしっかりと開花して黒い種の姿も見えています。
花の後ろに黒い種が1粒残っています。 必ず4つがセットになっていますから、3つは小鳥さんたちのお食事に なったのかもしれませんね。 どこかで発芽したら嬉しいです。 | |
山吹の葉の繊細なプリーツ、ひと目で山吹だと分かりますね。 | |
4粒きれいに揃った種の姿です。 8年前の画像を掘り出しました。 |
八つ手の葉陰では、あまりにも条件がよろしくないので...花が終わったら、日当たりのよい場所を
探して移植しましょう。
順調に根付いてくれたら、私の長年の夢が叶うことになりますね。
新型コロナウイルス禍の収束の日を、1日も早く迎えることができますように...
山吹について
「江戸東京たてもの園」のご案内です:残念ながら、臨時休園中だそうです。
今日も爽やかな晴天でした。
それなら挿し木で増やしてきたクローンなのかという疑問が湧きます。
変異した八重の山吹色の山吹が珍重されて増えたのでしょうかねぇ。
そうして今度は逆に、原種に帰った白い山吹の良さが見直されてきたのでしょうか。
それにしてもほんとうに端正な葉っぱですね。
私もどこかで見たことがあるような気がします。
インプットされました。
どこかで出会えるかもしれないと思っています。
宇治で朝を迎えました。
一時閉園されていなかったら、近々、宇治植物園に行ってみようかと思います。
「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」ですよね。
ご指摘に刺激を受けて、調べてみましたよ。
「植物学的には、一重の山吹には実(種)ができるが、八重咲きは雄しべが花弁に変化しているため花粉ができず、
雌しべも退化しているので実がならないと説明されています。」
とのことでした。
花粉もなく雌しべもないとは、八重咲き山吹はミステリアスな花なのですね。
しかも、少女が歌に詠むとは...
貧しくとも心豊かで知的な少女と感嘆します。
宇治では白山吹の花は、もう散っているかもしれませんが、
黒くて丸くて美しい種が4つ並んで目印になってくれていますよ。
とんびさんの心のアンテナがキャッチしてくれるかもしれませんね。
ご予定が順調に進み、よいお知らせとなりますように...