園内の日本庭園に「紅葉の風鈴回廊」の設えがあるとは、全然知らないままに坂道を歩き...
坂道の両側に色とりどりの蛇の目傘が...蛇の目傘の下にはライトアップのための照明器具が隠されています。
数年ぶりで訪れた昭和記念公園では、お若い方たち(特に女性たちと恋人たち)へのサービス精神なのか、
たくさんの方たちのご訪問を期待してなのか...いわゆる映える(ばえる)スポット作りに励んでいらっしゃる
ご様子が伝わってきます。
園内のあちこちに置かれたスマホのセルフフォトのための台...なるほど...ですね。
ほとんど外出をしない生活が長くなってきた私には、変化していく公園の光景が新しい時代を教えてくれているようです。
木漏れ日の中、坂道を歩くと蛇の目傘が次々と... 夜の散歩の企画があるとかで、日が暮れてからの 美しい蛇の目傘越しのライトアップは... きっと幻想的でしょうね・,。・:*:・゜'・ | |
木漏れ日の当たる紅葉の一枝... 鮮やかな錦繡の森を眺めることができる日も近いのですね。 | |
日本庭園を見渡せる場所に設えられた「紅葉の風鈴回廊」です。 紅葉の色と黄葉の色の風鈴.。.:*・゜ 短冊にも紅葉の型抜きがされていますね。 なぜか、風が止まった瞬間にシャッターを押してしまった私。 風鈴を撮るなら「風待ち」をしなければ...ね。 | |
もしかしたら...夏の間は夏向きの色彩の風鈴たちが 並んでいたのかもしれませんね。 | |
紅葉色の風鈴越しに日本庭園を... もっと面白い仕上がりになるかと少し期待したのですが 企画倒れ??? もっともっと屋外での撮影に挑戦してみたくなります。 | |
また「風待ち」を忘れている私です。 | |
風鈴のガラス越しではない、日本庭園の光景です。 見事な雪吊りが仕上がっていますね。 風鈴の背景に雪吊り... | |
明け方直前のお月さまです。 24日に新月となる、細い細い三日月.。.:*・゜ 満月の、3.2%のサイズだそうですよ。 |
私たちにも「なるほど...」と思える設えもあれば、意味不明かも...と感じるスポットもたまに...
スマホのセルフフォトのための台は、園内のあちこちに設定されていますしね。
カップルが愛を確認し合うための特別のスポットが、私たちには最も分かりにくい...世代交代とはこういうことと
教えて頂きました。
そもそも...大勢の見知らぬ方たちが行き来する場所で、愛を確認し合う???
このあたりの理解度は、年齢だけではなく個人差もあるかと思いますけれどね。
カップル向きの映えスポットの意味がよく分からなくて、首をひねっているシニアカップル...
お若い方たちは、おそらく何も考えずに直感的に意味がお判りなのでしょうね。
私たちの言動や好むものたちに、親世代が時には首をひねっていた頃のように...
世代交代が繰り返されて時代が進んでいくのですよね。
ところで...
風鈴は、寺院の隅木に吊り下げられた風鐸が起源とか...
魔除けの縁起物として古くから親しまれてきたと聞いたことがあることを、帰宅後に思い出しました。
その歴史が、コロナ禍の夏に風鈴回廊ブームを生み出したとか...
築地本願寺でも、夏の間は塀沿いにたくさんの風鈴が吊られています。
炎天下、築地本願寺の塀沿いに歩いていた時には、数え切れないほどの風鈴が風にそよぎ鳴り続ける様子を
涼し気な音色と感じて、違和感なく受け入れていたことを思い出し...
昭和記念公園では、私たちは風鈴回廊の存在を知らずに日本庭園方向へと歩いていました。
絶え間なく聞こえる不思議な音色...私には鈴の音のように聞こえていました。
たくさんの小さな鈴が揺れて、強まったり弱まったりして鳴り続ける...
段々と私の心の中には、不安で不穏な気配が漂い始めて...この音の正体は何かしら...???
そう思いながら歩いていたら...美しい風鈴回廊が見えてきたのです。
そうだったのね...と、納得して一瞬で不穏な気配は消えていきました。
「魔除け、魔を払う」と言われる「魔」とは、このように「知らない、分からない」ことが心の中にあるときの
不安で不穏な気配のことなのかもしれない...そんなことを思うようになりました。
国営昭和記念公園のご案内です:
東京では、今日は晴れ、祝日の明日は雨...との天気予報です。
「こんな時間に」どうもありがとうございます♪
私の文章の中から、素早く鋭く私の気持ちをお察しくださったこと
言葉では表せないほど嬉しいです.。.:*・゜
蛇の目傘の坂道を登りきった辺りから続いた、私の心の中の不安で不穏な気配を
どうお話したらご理解頂けるのかしらと、迷いながらの文章でしたから。
絶え間なく強くなったり弱くなったりしながら聞こえる不思議な音色...
私の心の中の不安を引き出してしまう音だったのでしょうね。
いわゆる「おち」は、「魔除けのはずの風鈴の音色に怯える私の滑稽さ」なのですが...
今は亡き向田邦子さん、若かりし頃の林真理子さん...今はどんな方なら...
さり気なく、でも鋭く奥深い表現力で、このような状況や
気持ちの変化を綴るのでしょうね...などと思ったりもしたのですよ。
そうそう、『いわゆる「映えスポット」』についての感想...
tsuboneさんがおっしゃるとおりに感じていますよ。
昔、遠足や修学旅行の旅先には、団体さん用にひな壇のようなものが用意されていて
必ずクラスごとに記念撮影...
形は全く違っていても、「発想」の根本はよく似ているなと感じます。
「自分好みの空間を切り取るので良いんじゃないか」
そうそう、そのとおり!大賛成です。
tsuboneさん、どうもありがとうございました。
オレンジ色の風鈴から透ける風景の写真、素敵です
passyさんのおっしゃる
「魔」とは、このように「知らない、分からない」ことが心の中にあるときの
不安で不穏な気配のことなのかもしれない
おっしゃる通りですね。知らない事から構えてしまって誤解を生んだり、人間関係の中にある魔物もまさにそうかもなどとふと考えました。
それはそうと、いわゆる「映えスポット」私はあんまり好みじゃないんですよ。
そこまでお膳立てが必要なのかしらね?
普通に綺麗な風景の中で、自分好みの空間を切り取るので良いんじゃないかと思ってしまいます。