今年も庭の千両が、美しく色づいてきました。
いつもの年より、冷え込みが急だったためか赤い色味が一段と鮮やかに見えます。
今朝、庭木のてっぺんでひよどりが大きな声で鳴き続けているのが気がかりで
大急ぎで撮影を済ませてから、小鳥よけのネットをかけました。
ぎりぎりセーフでしたね。
ひよどりさんの食欲は猛烈で、あっという間に片っ端から平らげてくれるのですよ。
暮れに、玄関に飾るお迎え花のための枝を切り取ったら、一気にネットを外して
小鳥さんたちに「どうぞ」と、するのが毎年の習慣です。
何年か前に、油断していたら見事に丸坊主状態になってしまい、情けなかったので
その時以来、きれいに色づいたらネットを掛けるようにしています。
見た目はよろしくないのですが、庭の千両をお正月の生花に添えることは、私にとって
大切な習慣なのです。
母が亡くなり、父が亡くなり、両親の家を処分したときに庭木の一部を姉妹の家に移植しました。
千両も父と母の庭から運んだ木の1つです。
父の生前は、たっぷりと茂る千両の木々から、枝を切って持ち帰っていました。
お正月を両親の家で何回もにぎやかに過ごしたことは、大切な思い出ですから
我が家で若夫婦家族を迎えて過ごすお正月にも、父と母の思い出の千両を...と
思うのです。
父と母が可愛がっていた思い出の千両です。
暮れにお正月用のお花を買うときには、千両は外してお花選びをしています。
お花屋さんは、お正月用の千両はお高いから、お庭の千両が使えるのはいいですねぇ...
と、毎年言ってくださいます。
千両の分の予算を他のお花に使えるのは、確かに嬉しいことですね。
父と母の庭から来た千両の実を、小鳥さんたちがついばんで、私の知らない場所まで
運んでくれて、あちこちで芽生えてくれたら...そんなことを思うと
心が温かくなってくるのです。
新型コロナウイルス禍が1日も早く収束の日を迎えますように...
千両について
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