音曲亭ぱつら

ジャズプレイヤー金子雄生の音曲話と与太郎的日常生活におけるその傾向と対策に関する一考察

Live Photo 2013.11~12

2014年01月02日 | ライブ/イベント報告
2013 終盤2ヶ月のステージは

なんともバラエティに富んだものとなりました。

写真でみると、充実した気持ちで挑んでいた事がわかります。

11/7(木)
Super Session @ 自由が丘 hyphen

金子雄生+林栄一+カイドーユタカ+外山明 

待ちに待ったこの日がきた。  

なによりも楽しみにしていた。

 満員の場内の熱気

はじめの一音からヒートアップ。緊張感。

「このメンバーなら」と、年に2度のペースで継続していくことに満場一致で(4人だけどw)決定。楽しみは続く。



11/22(金
ひとつのメルヘン舞踊会2013@ 大井町きゅりあん 小ホール

花柳茂義美(日本舞踊)仲野恵子(モダン・ダンス)岡庭秀之(舞踏)Rianto(インドネシア舞踊)金子雄生(生演奏)

花柳茂義美さんと仲野恵子さんの二人会 第3幕「月のうさぎ」(瀬戸内寂聴原作)にて。
日本舞踊の稽古場での舞台稽古から始まった。貴重な体験。
 舞台袖でデマチ?のぱつら



11/27(水)
Yusei Kaneko Trumpet solo 2013 [Naked] vol.6


悶絶しながらも無事、最終回を迎える事が出来ました。





12/1 (日)
brew [brú:] vol.9 @ 綜合藝術茶房 喫茶茶会記


ひとつのサウンドが。

不思議なサウンドが。

出来てきました。    



12/10 (火)
新井陽子6days w/ 金子雄生 @ 白楽Butches Brew


ここ数ヶ月、白楽Butches Brew にて連続ライブを展開している ピアニスト 新井陽子さんからオファーをいただいて。
新井さんのエッヂの効いたひとつひとつの音に対応するには、と
今年初めてトランペットを使用。そのほか、自作のバンブーフルート。





12/17(火)
金子雄生+石川歳英 Improvisation Duo @ 白楽Butches Brew


翌週
同じくButches Brewにて。
即興演奏で管楽器奏者とのガチンコというのは、あまり経験がないけれど なかなか、おもしろいものだ。
多彩に活動されている石川さんとのセッションは、やはり彩りが。

~~~~~~~~~~~~~~



12/23(月祝)
ピタゴラス3参加 コラボラボoh-ho 「書と身体2~書は文学であり、美術、音楽、舞踏~」

坂巻裕一(書) 富士栄秀也(dance)Margatica(dance)+金子雄生、新生呉羽(dance)

ダンサーMargaticaさんからオファーをいただいての作品参加です。
大きな白い面に大きな「丸」が描かれた作品の前で。
ぱつら、ちょっと早めの、今年最後の演奏でした。

      






2014も、いろいろなことに挑戦していきます。

みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。






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Live Photo 2013.09~10

2013年11月12日 | ライブ/イベント報告
夏の関西ツアーが終わったあとの

9月,10月のライブを写真でたどってみる。

9/4(水)
詩人、八潮れんさんと パーカッショニスト、Marcos Fernandesさんの企画
La Musique et la Poésie 2@Saravah Tokyo



今回は大御所から若手まで、それぞれの個性が表現されて広がりを感じました。
出演:榎本櫻湖, 橘上,白石かずこ, 野村喜和夫, Olfa Berhouma/オルファ・ベルーマ, 八潮れん poetry
  金子雄生 trumpet 沢田穣治 contrabass, piano Marcos Fernandes, percussion


白石さん キタ━━☆゜・*:。.:(゜∀゜)゜・*:..:☆━━━!!

終演後、白石さんとお話しさせていただいたとき、白石さんの言葉にしびれちゃったぱつらでありました。


9/22(日)
「ふたつの月」金子雄生/河崎純 Free Improvisation Duo 旭 編

あたしのところにトランペット・エクササイズを教わりにきているNさん(通称HiroG)の呼びかけで
千葉県は旭市、自宅を改造されてひらいたお店、グリル『月』にて。
地元BigBandのメンバーの方々が聴きにいらしてくれました。
マスターの心づくしの料理とフリー・ジャズ。


9/27(金)
POETRY BOAT #19「像と像のゆくえ」

出演:筏丸けいこ(詩人)金子雄生(トランペット奏者)森順治(リード奏者)

  残念ながら、手元に画像がありませぬ。どなたか、画像、映像等お持ちの方はご一報を!

新宿2丁目のカフェ・ラバンデリアにて20回目を迎えた「ポエトリーボート」は
これにて、いったん休憩。
場所をかえての再開になります故、暫しお待ちを。


~~~

上が、9月にあたしのところに来たカンタービレ ポケット・トランペット。愛機と比べると ベルの大きさが全然違います。
~~~

10/3(木)
Yusei Kaneko Trumpet solo 2013 [Naked] vol.5


  いつも、沢山のお客様におこしいただきまして、ありがとうございます。


。。と ここで、ぱつらは2週間ほどヨーロッパへ。ヴェネチア、フィレンツェ、パリ、と行ってきま~す。



10/20(日)
The Huw Lloyd PopJazz Orchestra @ 表参道「東京サロン」

帰国してすぐw ヒュー・ロイド氏の作品をホーン、アコーディオン、ハープ、コントラバス・クラリネットなどの特殊な編成で。
面白いサウンドだった。
Featuring the talents of:
Andy Bevan - tenor saxophone & flute
Yusei Kaneko - trumpet
Kevin McHugh - accordion
Kaoru Arai - harp & voice
Dan Hegedus - voice
Huw Lloyd - contrabass clarinet
Yoshinori Shiraishi - percussion

              譜面がむずかしかったなあ。。。


10/24
ツアー中の沖さんのライブへ。
トランペットの奏法についてアドバイスをいただく。
そのままステージにあがらせてもらい、教わった通りの奏法で吹いてみると、とっても楽に音が前へ。
沖さん、ありがとうございますm(_ _)m



ぱつらがヨーロッパへ行っているときに 入れ替わりで沖さんは日本にw
残念だったなあ、パリでお会いしたかった。


10/26(土
「ふたつの月」金子雄生 / 河崎純 Free Improvisation duo 十三夜コンサート

今年1月にアルバムのレコーディングをした彼の蔵のギャラリー喫茶 結花にて。
「やっぱり、この会場、音いいですね。」河崎純の第一声。
本番、お互いメガネを外す。緊張感。 


10/31(木)
金子雄生+鈴木美紀子 Improvisation Duo @ 白楽 Bitches Brew


あたしにとっては初出演のビッチェズ・ブリュー。(シットインはあったけれど。)
そして初共演の鈴木美紀子さん。彼女の生み出すサウンドは素敵です。

 ぱつらも負けじとがんばりましたw


とても充実した2ヶ月間でした。
それにしても、これだけ短期間に沢山の人に関わってもらってるんだなあと、あらためて感じます。
みなさん、ありがとう。感謝感謝です。

さて、練習です。





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2013.8.24~27 「Poetry Boat in Kansai」+「ふたつの月」リポート その6

2013年09月02日 | ライブ/イベント報告
明け方までの「お疲れさま会」から何時間か経って
部屋のドアをノックする音が。
眠い目を擦って、首だけ持ち上げてそちらを見ると
パン屋さんの格好で「おはようございます」
と、別件で先に出発する純の朝食のパンと珈琲をトレーに乗せて上がって来た「しょーちゃん」
「昨夜はどーもすみません」かなんか言ってたけど
自分の部屋にノックして入ってくるなんて、まじめすぎるっつうか。布団かぶって笑っちゃった。

あとから、みやこさんに聞いたんだけど、今朝まで酔っぱらってたしょーちゃんは、やっぱり朝は辛かったらしい。
が、みやこさんに叩き起こされ仕事にちゃんと出て、そんなところを微塵もみせず、しれーっとした顔で我等の前に現れた。という次第w バラしちゃった。

そう。ここでみやこさんのことを少し。
丹波篠山に出発するときに「はじめまして」の挨拶をして、ミシマベンツの助手席のみやこさんと、後部座席のぱつらと進行方向を向いたままの会話。
まあ、みんなでくだらないことをしゃべっていたんだけど。
篠山に到着してからは、なんですか、とにかくね、気配りがすごいの。我々だけじゃなくて 全体を見渡せるひとなのだ。
ぱつらも「お願い出来ますか?」とカメラ渡しておくと、しっかり各シーンで撮影されてるし
気がつくと、キッチンに入って大輔さんの隣で何か手伝ってるし。(あ、キッチンにはしょーちゃんも居りましたね)
それが忙しがってみえないし、丁寧なのだ。
こうなると次第に、なんでも「みやこさんみやこさん」となる。
純も、横にしょーちゃんがいるのに、わざわざみやこさんに携帯のマップ見せて道を聞いてるw
あたしも毎回カメラを渡し、しまいにはPCMレコーダーまで渡して録音してもらっていた。もはや「面倒見られミュジシャン」だ。
とにかく、それをイヤな顔ひとつせず 丁寧にやってしまうのだから、もーステキ。
ご本人に「ファンになってしまいました」と言ってしまいました。わはは。
ですからね。このPoetry Boat in Kansaiの影の功労者なのです。
本来ならここで、300mmの望遠レンズで絞り解放のポートレート写真でドカンとアップせねばいけないところなのだが
なんと、肝心のみやこさんの写真が一枚もないのだ。
これは不覚。カメラを渡してたのだから そうだ。カメラを自分に向けて自画撮りするようなみやこさんではない。
あ~あ。

話を戻そう。

純が、みやこさんに聞いていた携帯マップの道というのは今日、大阪での「ふたつの月」ライブの前に向かう京都のある場所のことだったらしく
以前からご縁のあった、昨年末逝去された日本舞踊の西川千麗さんの、京都周山(細野)の「千麗舞山荘」を尋ね、今は主なきこの山荘で、急遽、13時よりひっそりとコントラバスの演奏をすることなった。という。
わたしより早く朝食を済ませ、「じゃあ、夕方 大阪で」とコントラバスを抱え、京都に向かった。まったく、いそがしいヤツである。

あたしといえば、荷造りをして 部屋の中でミュートしながらウォームアップをし たまに東京とチャットなんかもしてみたりして、ゆっくり過ごす。
下に降りていき、ameen's ovenの皆と雑談しながら、食事する。
この数日間、このパンはあたしのライフラインであると同時に、旅の友でもあって
常にあたしのバッグの中にあって、いつもちぎって食べていた。



おかげで、パンと米の、腹の納まり方の違いもよくわかったし、身体はだいぶヨレてきたけど、体重は増えたものorz.


時間となり、荷物をもって店の前に立つ。
しょーちゃんが出てきて
「さびしくなるなあ」「またきてよ」と。
男同士のさらっとした別れかたはいいね。
お世話になりました。またきますよ。そのときはまた違った極上の音楽を持ってきますから。


電車を乗り継ぎ、大阪は四つ橋駅を降りて数分のFUTURO
アンティク雑貨も扱っているオサレなカフェだ。


篠山から始まった今回のツアー。
「Poetry Boat」のなかに 金子雄生/河崎純「ふたつの月」Duo Improvisationの演奏を組み込んだ企画となっていたが
この日は、「ふたつの月」唯一の単独のライブ。
この日、正直なこと言うと集客が心配だった。もしかしたら、なんて絶望的なことも考えていた。
でもね、はじめに入って来た美人に「おひさしぶりです」と声をかけられ
「???」はじめは思考回路が回らないでいたが、東京のライブに来ていただいた方。最高だ。
長年の友人も駆けつけてくれた。
そしてまたひとり、これまた美女が店に入って来た、、、、
というぐあいで、その後も続々と集まり、満席に近い状況に。

8/27 「ふたつの月」金子雄生/河崎純 Free Improvisation Duo 大阪 スタート!!

、といってライブ画像を貼るのが今回のリポートブログのパターンなのだが、残念ながら演奏中の写真はないのだ。
が、演奏中に私の絵を書いてくれていた絵描きさん?デザイナーさん?が居られた。ありがとございます。

この日の演奏は、途中休憩なしの60分一本勝負。
一気にいきました。
終了後、ツアーを同行していた 佐藤Pもこのツアー最後の演奏も見届けてくれ、聴きごたえがあったと。
初めて即興演奏を聴いた いとこの娘 (「いとこ姪(めい)」というらしいが、いとこの娘の方がわかりやすいな)に
「びっくりしたろ?」
「びっくりした」
わはは。成功である。w


後日。
篠山で共演させていただいた 詩人の細見さんからメールをいただいた。
本来なら、私の方からお礼のメールをお送りせなばならないところ、恐縮の極みである。
先日のライブにおいて ご自分の朗読の反省点なども記されておりましたが
人とのつながりの大切さ、不思議さ、を文面から感じ、胸が詰まりました。

誰もが、ひとりひとり異なった背景があって、それを大切にして生きている。
あたりまえのことだが、忘れがちなことではないか。
楽器を構えていない時間。
家族や友人との会話のなか。
役所に提出する書類に手こずっているとき。
そういう時間を大切にし慈しみ生きること。
これが私の音楽のすべて。軸。

もっと強い軸。
いや、柔軟な筋。

自分の中に、凛とした筋さえしっかりと立てることができれば、心も身体も その筋をめぐり おおらかであれる と
はたから見て涼しげなほど凛々とした筋を立て、奔放に過ぎるほどの自分を解放し飛翔すること
もっと音楽がやりたい。


関西ツアーのすべての演目が終わりました。
これに関わってくださった皆様、お疲れさまでした。本当にありがとうございました。

最後に記念撮影をパチリ。
 
ぱつらのライブは美女が多いのだ。

このあと、河崎純は最終の新幹線に乗るために駆け足で新大阪に。ほんっとに、いそがしいヤツである。

あたしは

何年ぶりかであった昔の仲間や、神戸から来てくれたPAの小林さんと梅田で

これですよw


それでは、関西の皆さん。またお逢いしましょ~~~



おわり。





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2013.8.24~27 「Poetry Boat in Kansai」+「ふたつの月」リポート その5

2013年09月01日 | ライブ/イベント報告
熱さめやらず、の昨晩の宴は
いったい何時までつづいていたのか。。
鈴木創士さんのご一行も帰路につき、ひとりふたりと帰って、最後には身内だけになって行くのは通例だが
さすがのぱつらも 「そろそろあがります」と占拠した部屋へ退散したのは何時だったろうか。

翌朝、東京での日常より早く目覚めたぱつらは、次第に起きだした純から聞いたところによると
ミシマショウジ筆頭に最後まで興奮冷めやらぬ連中、簡単なPAを担当してくれた小林君やカメラ(VTR)を撮ってくれた方(お名前失念)などと
2時過ぎまで盛り上がってたそうな。皆、タフである。
ぱつらも昔は、みんなと最後まで付き合って酒飲んで盛り上がり、3時間寝て、移動して。とやっていたけど、もう出来ないな。
次の日の演奏に備えなくては、もーもたない。

昼間、純が持って来ていたMacBookのアプリケーションの整理をしたり、まあ、ゆっくりした時間のなかに
音楽の話から何から、いろんなことを話した。ああ、こういうところの考えが似てるのだ、と、今のところうまくいっているwワケなのだ、と。
などといってるうちに彼の携帯に電話。今進めている仕事の打ち合わせらしい。
邪魔してはいけないので、外に出て、買い出しかねての散歩にでる。一時間以上かけて帰って来てもまだ電話していた。いそがしいヤツである。

夕方。京都へ。
ミシマショウジ、河崎純、ぱつらの3人で阪急電車での移動である。

河原町に到着し、本日の会場であるほんやら洞まではバスを利用するというので、二人が乗り込むまえに
ほんの少しだけ時間をちょうだい。といって別行動をとらせてもらうことにした。
いいですよ、と、バスの降りる駅などを丁寧に書いて胸ポケットに入れてもらい、迷子にはならないように図ってもらった。

と、うまい具合に逃走をはかったぱつらであるが
四条大橋から祇園に向かうその景色、つまり、昔ながらのツゲの店だとか、そういった、その「らしい」店がホントになくなってしまっていて
祇園の、あの「しっとり」感が暫く来ないうちに、また別の感になっていたこと。
「あれぇ?」である。
ま、ね。変わっていくのだ。人も変わるのだから、当然である。そうなんだけど、ちょっと寂しいなあと思いを抱きながら 普段使いの扇子を買って会場に向かう。
なぜか教えられたバスには乗らず、京阪特急で祇園四条から出町柳へ。



出町柳駅から鴨川を渡って京都御所方面へしばらく歩くと「ほんやら洞」はある。
1972年から文化の発祥地として、多くの詩人、シンガーソングライター、作家等が出入りし、ライブをおこなってきた 由緒正しき場所で
現在の経営者は、これまた著名なカメラマンでもある甲斐扶佐義さんだ。

店の前に立つだけで、なんだか凄みがある。


店の中に入ると、70年代に撮影されたのであろう、写真が壁に飾られていて、ああ、ここにあのひともいたんだなあ。と感慨深くもなるし
ところ狭しと積んである写真の類いや、そのほか。。。とにかく凄い。

甲斐さんにご挨拶をし、先に到着していた、本日の朗読をお願いしているヤリタミサコさんとお話をし、暫しくつろいでいた。
いやー、しかし凄い。

打ち合わせの時間が過ぎていく中、やがて、お客さんがチラホラとご来場。
そのなかに、かつて神戸でワークショップを行ったときにスタッフとして供に頑張ってくれた広恵嬢の姿が。彼氏と一緒に滋賀から駆けつけてくれたのだ。
ホントにもう、うれしいではないか。ううっ(泣
午後7時半のスタート時にはほぼ満員になった。

8/26「 Poetry Boat 番外編」 京都 ー詩とジャズ、路上に浮かぶ二つの月ー スタート!!
ヤリタミサコ(詩人)
ミシマショウジ(パン屋詩人)
北口幸太(ビート研究者)
金子雄生(トランペット奏者)
河崎純(コントラバス奏者)

 一番手は我等がミシマショウジ!

 ヤリタミサコさん、キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!」

関西ツアーで2度目の出演になるミシマさん。自作の詩はストレート・アヘッド。胸にダイレクトにキます。
ヤリタさんの詩は独特なリズムを持っていて不思議だ。ビートのナウ・ジェネレーションといえばいいのか。

今回は P佐藤の出版社トランジスタプレスの『新約ビート・ジェネレーション』出版プレ・イベントであるため
ビート研究者、北口幸太氏とP佐藤とのトークもあり、そして、甲斐さんにも一言いただいて、会は盛り上がりをみせた。

終了後、出演者、スタッフ一同、由緒あるお店のまえでパチリ!



さて。
今回の「Poetry Boat in Kansai」3本がすべて終了。
その会ごとにすばらしい詩人さんを向かえ、個性溢れる演出が出来たと思う。
演奏も、毎回「ふたつの月」の枠を30分いただき、日々色合いが異なり、聴きごたえがあったと評価をいただいた。
が、明日は大阪で「ふたつの月」単独のライブがあるので、まだ何も言わずにおこう。

その後、ささやかな打ち上げがあった。
ほんやら洞と平行して経営している「八文字屋」という居酒屋だが
これがまた、ほんやら洞を上回るほどの凄さに度肝を抜かれた。
読者の皆さん。京都に来られた祭には是非、いってみてほしい。ここが祇園か、と何もかもを疑う。
行けば、あたしの言ってることがわかる。

この晩、ミシマさんが燃えた。
八文字屋のその凄さが作用してか、Poetry Boat 無事終了にホッとしたのか
夙川に帰ってからも駅前の焼き鳥屋で、詩のことを中心に、繰り返し、たくさん話した。
詩に対する情熱をからめて、あたしのことを心配し、酔った。
「ミシマさん」「カネコさん」がいつの間にか「ショウちゃん」「ユウちゃん」と呼ぶようになっていた。
同じことを繰り返し話す、この酔っぱらいを 何故かうっとうしく感じなかった。あたしはずっとシラフだったにもかかわらず。
この数日の、いや、このツアーを企画した段階から、ツアーが始まり、自分の部屋まで占拠され、追い出される羽目になっても
このPoetry Boat in Kansai の成功を一番喜んでいたのは、このショウちゃんだったろう。

お疲れさま。
あたしと河崎純と、明日仕事もあるというのに、みやこさんまでが明け方4時半。


さあ、ひと寝入りしたら「ふたつの月」大阪だ。



つづく




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2013.8.24~27 「Poetry Boat in Kansai」+「ふたつの月」リポート その4

2013年09月01日 | ライブ/イベント報告
「Poetry Boat #17」大成功の一夜から明けて翌日
ベジワンの二階にスタッフや出演者と一緒に泊まったぱつらは下のキッチンに降りてきて開口一番

「ミシマさんまだ寝てるの? ちょっと、プチ苦情があるんだけど。。」

それぞれ起きだしてきたスタッフ一同、一瞬不穏な雰囲気になる。。

昨夜、ライブ終了後に「近くはない距離のコンビニ」にようやく到着して買ったビールをひとくち飲んだだけで寝てしまった河崎純と
同室で、録音してあったライブ音源をチェックしながら寝ましょ、と寝る準備をしているぱつらに与えられた寝袋。
登山用のちゃんとしたヤツなのだが、すでに純はそれを枕代わりにして寝ており
ぱつらは話し相手もいないのだが、つまらない、といって大声でうたを歌ったりはせず、食事の残りと、ノンアルコールの飲物でゆったりとした時間を過ごしていた。
が、シュラフに身体を入れたつぎの瞬間、ゆったりとした時間は破られた。
足元にカサコソとした、なんとなあく、もしかして、と、わかっちゃいるような、認めたくないような脳みその働き。
電気もこうこうとついていたから、即座にシュラフから出ると次の瞬間、そのカサコソの正体。黒光りした、久しぶりにこんなにベタなまっっくろい、つまり、でっかいゴキブリがサササーッと出て来た。その動き、早いのなんの。
そこにある雑誌を片手にぱんぱんと叩きまくってはみたものの、早さに追いつけない。
ゴキブリがあんなに嫌われる要因のひとつは、この、予測出来ないほどの素早い動きにちがいない。

ここで、読者諸君。なあんだ、ゴキブリの一匹や二匹でおおげさな。とお思いでしょう。あたしもそう思う。
が、あたしはその後、想像してしまったのだ。
ヤツはいったいいつから寝袋の中で生きておったのだ。シュラフ内にある、微々としたものをえさに、どれだけの時間生きられるのだ
そして、ヤツがオスだったからいいとして(オスだという証拠はどこにもないが)メスだったとしたら。
あのシュラフの中にたくさんの卵を産みつけ、それが孵化したら。。その中に足を。。などと想像してしまったら、プチ苦情のひとつも言いたくなったのだ。わかってくれ。
想像通り、みんなの反応は、薄笑いをうかべ「お気の毒に」程度のものだった。
追いつけなかったヤツの行方だが、その後、純のコントラバス・ケースの下に入り込んだため
。。ま、いいか、となったわけだ。


そんな、ニンゲンのちいさなぱつらを宥めるように「温泉でも行きましょう」とのお誘い。
ベジワンの脇の階段を上り、お寺の横を通りすぎると
まけきらい温泉 
ぬるめのお湯で長い間入っていられる、くつろぎの湯でありました。

ひとも町も穏やかで、温泉もあって自然も豊富。その気になれば大阪まで約一時間。
こういうところに暮らすのも悪くない。いや暮らしたい。
「来年も是非!」とベジワン大輔さんのお言葉にわんわん泣きながら丹波篠山をあとにする。
純は自分のベースやあたしの楽器とともにミシマベンツで。
あたしとプロデューサー佐藤、みやこさんは電車を乗り継ぎ本日のライブ会場 西宮「ameen's oven」へ



篠山口駅からの福知山線の様子がどうもおかしい。
その理由がすぐにわかった。
関西広域で大雨。運転見合わせ。この電車も三田までだという。あとから聞いた話では梅田駅周辺では大雨による道路水没まで会った様子。うーん。晴れ男もここまでか。
でもね。みやこさんの判断で宝塚までたどり着き、余裕の昼食をすませて、阪急電車で夙川まで無事到着。雨には遭遇せず。運がいい。

ameen's oven では早速準備。パン屋さんのスタッフ、ヒロタニさんや松本さんも忙しく駆け回っている。

 予想に反して用意した席では足らなくなる 

開場してまもなく場内はお客さんで溢れかえっている。

そんななか、例の大雨で、京都から三時間もかかって、本日、ランボーの詩を朗読していただく鈴木創士さん到着。
背が高く、持ち手が真鍮?で髑髏のデザインのステッキを持つ佇まいがかっこいい。
打ち合わせもそこそこに、

8/25「Poetry Boat #18」西宮 スタート!!

鈴木創士(フランス文学者・作家)
金子雄生(ジャズトランペット奏者)
河崎純(コントラバス奏者)
ホノルルさん(シーケンサー:友情出演)




「もう一度言おう。ランボーはただ通り過ぎた。ランボーはいたるところを歩きまわり、彼の足は信じられないくらいに速かった。それがずっと後にランボーの右脚を切断させることにもなったのだが、そのことはここでは言うまい。だが独特の「速度」は彼の文体の特徴を生み出さずにはおれなかった。ランボーは、ランボーを師と仰いだビート詩人たちがそうであるよりはるかにずっと“ビート“である。」
『ランボー全詩集』(鈴木創士訳・河出書房新社)あとがきより

鈴木創士さんの朗読は「野太い」感じがした。とても。
時折、コツンコツンとステッキを打つ音も効果的に。
それは、鈴木さんがそうなのか、ランボーがそうさせるのか。
会場の、不思議な響きのなかで、異空間をつくり出せた。

さめやらぬ会場。遅くまで観客は帰らず、出演者とともにいた。







つづく

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2013.8.24~27 「Poetry Boat in Kansai」+「ふたつの月」リポート その3

2013年08月30日 | ライブ/イベント報告
立ちこめている雲を心配しながら
「なあに、あたしゃ晴れ男ですからね、雨など降りません。ええ。雨ってなんですか?ってな具合ですよ」とホザくぱつらを
みんなが「てやんでぇ、べらぼうめ」とぱつらに意味を教わった江戸言葉で心の中、毒づいているうちに、
ミシマベンツはポツポツと降る雨粒にフロントガラスを濡らしながら丹波篠山に到着。

史跡篠山城跡から東、背景には王地山公園があり、まけきらい稲荷があるのは、昔、戦でこの山を砦としていたのだろうか。。
そのふもと、河原町妻入商家群という地域にベジワンフーズはある。
一年前、篠山古民家再生事業として始まったVEGEWON FOODS
新鮮な有機野菜のランチと自然食品を扱っていて、たまに、こうしてライブも開催している。

会場内には既に、篠山在住の詩人、細見和之さんが到着しており、われわれを迎えてくださった。

 細見和之さんと、友情出演の石塚俊幸さん
 ベジワンの大将 中原大輔さん
 篠山

会場のセッティングを終え、本番の打ち合わせをしている頃に、待ってました!の河崎純が会場入り。これで無敵。
本番前に一瞬、大粒の雨が降ったけれど。
本番前には止みましたよ。わはは。

8/24「Poetry Boat #17 」丹波篠山 スタート!!
細見和之(詩人、ドイツ思想)
ミシマショウジ(パン屋、詩人)
金子雄生(コルネット、他)
河崎純(コントラバス)
石塚俊幸(ギター、友情出演)


 ちゃらん&ぽらん

いつもと同じように、聴きに来た方の特権だから内容はブログには書かないけれど。
細見さんの詩は、とても柔らかなコドバで綴られている。
決して攻撃的ではない。けれどとてもつよい。とてもいいなあ。しみるなあ。すきだなあ。
細見さんと石塚さんの「ちゃらん&ぽらん」の音は初期のRCに似てるなあ。

終了後、たくさんのお客様と僅かな時間だったけれどお話ができて、
篠山に陶芸をやるために移り住んだ、という方もいらして。
文化というのは、こうやって自然に受け継がれていくものなんだなあと感じました。
そして、あたらしい人が受け継いだものを どんどんカタチをかえて、新しく構築していくことこそ「Poetry Boat」のやろうとしていることだと。

お客さんが帰ってから少しだけ細見さんとお話し出来るチャンスがあって
話を進めていくうちに、あたしのミュジシャン仲間とのつながりがあることがわかった。
「東京はあんだけたくさんの人口があって、なんでこんなに繋がるのか」という細見さんの言葉に、笑った。
本当だ。狭い世界というには簡単すぎる。これが縁というヤツなのだろうか。

最後にお疲れさまの乾杯と記念撮影



お開きとなって、あたしと純はコンビニまで出かけることに。
近くはない、と言われた店までの道のり。
これまた、音楽以外にこれといった会話をしてこなかった彼と、この時間を境に、いろいろ話をするようになる。
思いがけないことのひとつ。

そして、もうそろそろ着かないかなあ、という距離のコンビニにようやく到着。

まだこれから、ぱつらに起こるアクシデントなど起こるとも知らずに篠山の夜は更ける。



つづく





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2013.8.24~27 「Poetry Boat in Kansai」+「ふたつの月」リポート その2

2013年08月30日 | ライブ/イベント報告
今回、イベントの前日早朝という前乗りは今までで初めてだ。

というのは今回のすべての会場は、コンサートホールやライブハウスのような PA機材が整っている場所ではなく
音を出すことを目的としていないスペースでの演奏が殆どだ、ということで
あらかじめ、少しでもどんな響きをするのか知っておきたかった、のと
あたしが仕事で夜行バスによる移動をするのが初めてだったので、体調管理をしたかったからだ。

ameen's ovenに到着し、ミシマさんの暮らしている部屋を占拠し、これから一週間立てこもることになるのだが
まず、楽器の確認、手入れと調整をしてから少しベッドで休むと、ミシマさんから朝食の知らせ。
一階のお店に降りていく。
この、ameen's ovenはただのベーカリーではなく、奥の大きなテーブルでカフェタイムも楽しめるし
「黒パン文庫」なる、あまり町のほん屋さんに並ばないリトルプレスの本や地方出版の本も扱っている。というオサレなスペースなのだ。
ここで、二日目のライブをすることになる。

パンの製造や、店で販売を中心に働いているスタッフさんを紹介してもらって、これからしばらくご厄介になる旨を伝え、土下座する。
みんな若いし、よく働く。なかでもお店にでているヒロタニさんと大野さん、男性スタッフの松本さんとは仲良くさせてもらった。
そして、中学生のときに、近所のパン屋さんでアルバイトをさせてもらっていたことを思い出す。時給500円くらいでね。マウスピースなんか買ったんだ。。
思い出しつつ、会話のなかで会場となる この店の響きを気にしてみる。。。

朝のご飯は「パンの盛り合わせ」に珈琲
普段、パンを殆ど食べないけれど、自然の恵みたっぷりだとわかるパンはとってもおいしい。
実は、おかわりしたいくらいだった。が、しょっぱなからそのずうずうしさは表にだせなんだ。
しかしこのパン、このツアーの、わたしのライフラインになるのであった。。


午後、近くを散歩したりしながら、明日からのライブ会場でのCD販売のPOPを作ったりと、なんだか夢中になって練習を忘れてしまうような事柄で明け暮れる。
しかたがない。練習もなにも、すべてやらねばならぬ。
夜、あいほんのPC環境を放棄して、明日のことを考えながら早寝する。


前置きが長過ぎた。。

8/24 朝
いよいよ「Poetry Boat in Kansai」丹波篠山編に向かって出発!
東京にいるときよりずっと早い時間に起きて、身体をほぐし、ウォームアップを十分にした。
お昼に今回のプロデューサー、新宿カフェ・ラヴァンデリアの佐藤由美子さんが到着。
ミシマさんのベンツ(軽自動車)で丹波篠山に向かう。
一行は、ミシマショウジ、佐藤由美子、ぱつら、そしてミシマさんのジョノカ(お連れのひと)のみやこさん(後にこのお方には大変お世話になることに)

途中、腹が減っては戦ができねえ、ということで
六甲の途中あたり(てきとー)でうどんを喰らう。



などして、立ちこめている雲を心配しながら一行は車を走らせる。
「なあに、あたしゃ晴れ男ですからね、雨など降りません。ええ。雨ってなんですか?ってな具合ですよ」とホザくぱつらを
「てやんでぇ、べらぼうめ」とみんなに車中で意味を教えた?江戸言葉で心中、毒づいていたに違いない。



つづく





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2013.8.24~27 「Poetry Boat in Kansai」+「ふたつの月」リポート その1

2013年08月30日 | ライブ/イベント報告
「たのもぉおお」とでも言わんばかりに
3~4日用のご旅行用にいかがですか、と西友あたりで売っているようなゴロゴロが付いているスーツケースに
左肩にトランペットのケースを担ぎ
右肩にはカッコばかりのスケジュール帳やチラシ、トランペットケースに入らなかったミュートや今回の演奏で使うであろう豆や鉄のパイプなどがごちゃごちゃにはいっているズタ袋を食い込ませ
開衿シャツに丈の短いデニムという出で立ちで 、血走ったつり目の形相で早朝のパン屋の前に立っている。

昨日、22:30東京発の夜行バスで、今朝6:00大阪梅田に早めの到着

JR梅田から阪急梅田の徒歩の道中、逆方向に歩いてくる通勤客?であろう人たちが道いっぱいに広がって押し寄せてくる
両手大荷物のぱつらパニクる。
だって普通さ、反対方向から歩いてくることも考えてスペースあけたりするじゃない。
なんでしないの?それを。おかしいでしょ。大阪のヒトはどうしてんの。
「ぬおおおおお!!」
端によってヒトの嵐が過ぎるのを待つ。早速、大阪の洗礼をうける。うひょひょ。

長いこと歩いて、やっと阪急梅田。ここは変わらないね。このホームの景色は好きだね。
さて、各駅停車のホームから扉の開いた電車に乗り込む。
念のため確認しとこう、とおもい
そこに座った人がどんなヒトはを確認する前に口が走っていた。
「この電車は夙川にいきますか?」
と聞いた瞬間、しまった、と思った。
こちらを向いたお方の顔がとっても怖かったのだ。
今なら間に合う、そ、そうだ。
「この電車は夙川にいきますか?」のあとに
さだまさしのうたを歌ってるフリをすれば。。
「うみはぁしにまぁすかぁ~、やまはぁしぃにまぁすかぁ~」
ときすでにおそし。
「なにお~?夙川にいくかだぁ~?、ワレ、誰に口きいとんじゃ?」
ひぃ~~~
という瞬間肥大妄想をしているうちに、その強面のおっさんは丁寧に教えてくれた。
「夙川?いくで。でもあっちの特急に乗った方が早いで」

ありがとございます。でもこの大荷物ですけん、この電車で向かいまっさ。
などというと、また、「なにお~?」
と妄想しなければならなくなるので、やめた。
となりの車両に移ってシートに座り込む。
夙川へ向かう。

道中、強面おっさんの言葉を思い出している。
東京で同じことを聞いたら
同じく「行きますよ」と答えるだろう
だけど、「あっちの方が早いぞ」とまではきっと言わない。
大阪のひとの世話の焼き方。いいな。
そこまでやるのに、なんで逆方向の通路はあけないんだろう?

電車は夙川に着いた。

夙川駅南口をでて
左手に歩いていくとすぐ川が流れていてその上をクロスして電車のホームになっている。
早朝の、このおだやかな感じのいい風景に
これから始まるPoetry Boat in Osaka +「ふたつの月」ツアー中のいろいろ起こる出来事を誰が想像などするものか。


上品な住宅街のなかに目立たなく書かれた「ameen's oven」の文字
金子雄生/河崎純 ミュジシャンを含め、詩人、スタッフなど
今回のツアーの拠点となる

「来ましたね。」
ameen's oven の主人であり、詩人であるミシマ ショージさんが迎えてくれた。


ツアーはここから始まった。

肩に食い込んだ荷を降ろして、ラッパのケースをあけた。
決してパン職人の修行に来たわけじゃないのだ。


つづく。
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4月の出来事あれこれ。

2013年05月03日 | ライブ/イベント報告
4月。寒かったですね。

薄曇りの日が多く、カラッと晴れ渡る空の印象が薄いのは、あたしの心もよう?

4/7(日)
前日の大雨から一転、晴れた「The Prayers」茶会記でのライブ当日。

相方のkora奏者 坂入ヤスヒロと一緒に演奏した昨年のライブも大雨だったため

今回も大雨だった場合は「大雨男」のレッテルを貼るつもりでいたが、どうやら免れた様子。

が、風は強かった。

「風で電車が動きません」と坂入ヤスヒロから泣きのメールが来たもの。

ぱつら返信せず。「なにがなんでも来い」の意。

ミュジシャンは必ず、そこへ行かなければならないのだ。

坂入氏は 入りの時間ギリギリに無事到着w ヨカッタヨカッタ。

写真:稲村彦

「本番は坂入さんがマリの情勢、トゥアレグの話をまじめにしとくれよ。あたしがボケたり、脱線させるから」

という、ミュジシャンの会話とは思えない打ち合わせの上で

その日の演奏は盛り上がりましたwww 「セ・ウン・セ!!」


4/10
この日、立て続けに打ち合わせが。

高田馬場の駅を駆け出すぱつら

作家 泉美木蘭の「古事記」(正式タイトル未定)オーディオブック制作の下準備で

日本点字図書館のレコーディングスタジオに向かう。

館長から直々にスタジオ内でのご説明を頂いたあと、実際に木蘭さんの朗読をテストレコーディング。



モニターから出てくる声の質感は、さすが、長年、視覚障害者のための音声情報を扱ってこられただけあって、本当に耳ざわりが良く、聞きやすい。

う~ん。唸ってしまいます。

楽器は、どうやって録ろうかしら?う~ん。

唸りながら、次の打ち合わせを吹っ飛ばしそうになった ぱつらであった。


4/11
新大久保へ。

トランペット吹きの先輩から、往年の名器を譲り受ける。

彼のMiles Davis が生涯使用していた Martin Committeの前身(のコルネット版)になるという

Martin Indiana Cornet


実際、使っている部品はほとんどCommitteと一緒。

音は。あの音ですよ!

先輩。大切に使わせていただきます。


4/17
横浜へ。

その、往年の名器を抱いて横浜黄金町「試聴室その2」へ。

Marcos Fernandes Port of Call v.19: Trialogue • トライアローグ featuring Yusei Kaneko and Tyler Eaton

マルコス・フェルナンデスさんが演奏を引っ張っていくカタチで始まったこのセッション。

途中から、詩人の八潮れんさんも加わり、よりロジカルに。

写真:吉良 憲一


4/18
待ちに待ったこの日。

河崎純とのDuo Live「ふたつの月」

千駄木「ペチコートレーン」は満員。満員御礼。

写真:北里 義之

そして、1/3以上のお客様にCDをお求めいただきました。ありがとうございます。

Duo Live「ふたつの月」は つづく。。



4/26(金)
Poetry Boat#13

いま、売れに売れている詩人 小池昌代さんとのセッション。

迎え撃つミュジシャンは ぱつらと、河崎純。

最強でしょ。

写真:吉原純




4/28(日)
The Tokyo Improvisers Orchestra - small selection

small selection、とはいえ15名w

1stセットは指揮者なしのルールなし。あるとすれば、各々が演奏を引っ張る時間をつくること。

うむ。ぱつらはトップバッターのつもりでいきましょう

と思っていたら、荒井康太君に先を越されましたが。


写真:岡本希輔




あとがき

4/24に CD「ふたつの月」を録音した 矢切の「蔵のギャラリー・喫茶 結花」へ

お世話になった 店主の増田薫さんとおばあちゃんにCD完成のご挨拶

持参したCDをその場でかけていただいて、しばしの鑑賞会になった。

普段、フリージャズなど聴かないであろう方が、耳を傾けて、たのしい、かっこいいと感想を述べてくだすった事は 本当に嬉しいですな。

それが、我が店の2階で録音したから、などのエコヒイキな感想にしても。

そして、十三夜のころに ここでライブをやりましょう、と言ってくだすったのだから、なお嬉し。

そこでまた、フリージャズを聴く方が増え、何かを感じてくれれば、このアルバムを作った甲斐がある。






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3月のライブ報告と画像

2013年04月02日 | ライブ/イベント報告


3/6(水)
La musique et la poésie
マルコス・フェルナンデスさんからお声掛けいただいた、若手からベテランの詩人さん7人を迎えたイベントにて。

金子鉄夫. 川口晴美, 橘上, 野村喜和夫, 三角みづ紀, オルファ・ベルーマ, 八潮れん poetry

迎え撃つミュジシャンは

金子雄生  pocket-cornet, donso n'goni
沢田穣治  contrabass
Marcos Fernandes  percussion

初共演の沢田さんは、ピアノに向かう場面も。
グルーブがグルーブを呼び、いつしか おおきな、叙情的なサウンドに。




3/14(木)
金子雄生 Trumpet Solo Live 2013 at violon  [Naked] vol.2

さて、ソロである。

会場の阿佐ヶ谷Violonは、レコードを聴かせる音楽喫茶だ。
コの字に囲われるように、客席と演奏スペース。
壁に沿うように、また客席とアップライトピアノ、陶器などの人形などの置物
それに、古いレコードが積まれている。床は木の板張りだ。
音響のことなど、詳しい知識は全くないが、余分な響きを持たない空間
完全アコースティックで、もちろんマイクワークも使えない。

元来、私は不器用で、何に対しても真正面から向き合ってしまう。
人付き合いも、そう。
うまく交わすことが出来ないから、ぶつかることも多い。
音楽に対しても、そう言える。
子どもの頃に教わった和声学や対位法、その他理論書が、いざ民族音楽を演奏するときにとてつもなく邪魔をした。
ぬぐい去るのに、莫大な時間がかかった。

そのようなワタシが、案の定、violonで ひとり真正面から向き合っている。

それでいいのかと問いかける。それでいい訳はないと答える。

もっと、嘘つきになりたい。

以前、「violon という場所は、この企画にピッタリのプレイスではないか」とネット上で書いた所以だ

この制約された空間で
この会場も 観客も騙したい。

と、真正面に感じている。




[nakid] #2 終了後、Yellow Vision にて、イツロウの"木曜トポロジー!"にシットイン。





3/24(日)
いずみもくれんのはげしい朗読会『ファンキー古事記! ~ヤマトタケル~』
作:泉美木蘭 朗読:高橋一路、泉美木蘭 音:金子雄生

久しぶりに「劇伴」をやった。
劇伴といっても 台本に沿って、音はスケッチだけ用意しておいて
あとは 本番の雰囲気に合わせて、少しずつ変えていくかたちにした。

木蘭さんの古事記の超現代訳、一路さんの朗読、思わず吹き出しちゃう場面、涙を誘う場面
ひとりで音をつけていく場合 どうしたら効果的か、いろいろ考えます。

Youtube映像はこちら
(あんまり演奏してないけどw)

写真は前々日にBar Bluekidsにて行ったプレ本番前?の様子




3/29(金)
POETRY BOAT #12 あの日の子どもたち 東日本大震災の記録より



今月は、東日本大震災で被災した子どもたちの作文と詩、今年1月 に101歳で老衰のためなくなった柴田とよさんの詩 がジャズと共演

1st セットは今でも福島に足を運び、現地の人たちと交流をもち、いろんな手伝いをしているという、かまけんと、小説家、森美樹さんが朗読。
2ndセットは玲さん(FM自由が丘パーソナリティー)が 作文を。途中はさんで佐藤靜さんの朗読でした。

原発事故後も現地に留まらざるを得ないの子供たちの現実。感傷では済まないところで声を出している。

岡本希輔さんのチェロが泣きます。













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