一枚の写真が見つかった
2018年 第12回岸田理生アバンギャルドフェスティバル 通称「リオフェス2018」
2003年に死去した劇作家・岸田理生の戯曲を連続上演する企画で
ぱつらが参加したプロジェクト・ムーら6団体が参加し、東京都内5会場で岸田理生の関連作品を披露した。
真夏の炎天下に仕込みをして
まだ日が落ちる前からスタートした野外劇場公演。
その打ち上げの時の写真。
右から:(敬称略)
荒川昌代(女優)
福田光一(脚本家)
大橋宏(演出家)
ぱつら
仙葉由季(女優・振付師・マルチタレント)
小二田茂幸(作曲家・演奏家)
小山亜紀(歌手)
2日間の公演の前、数ヶ月をかけて作り上げていった作品。
その間全ての稽古に参加できたわけではない。
稽古の要所要所で演出家の大橋さんと連絡を取り合い 稽古場に向かう感じだった。
なので、出演者の皆さんと親しくなるような時間も持てなかったし
仕事現場として、それはそういうものだと思っていたんだけど
この写真を見て
ああ、ちゃんとこうやって私も受け入れてもらっていたんじゃないか!と改めて感じた。
いい写真だ、と思う。
本当はね、仙葉さんが記念に二人で撮ろうって言ってくれてたんだけど
大橋さんが上からイェ〜って被さるように入ってきて
そしたらみんな入ってきちゃったんだwww
7月5日朝
今日は大橋宏さんの誕生日です、とfacebookが教えてくれたんだけど
大橋さんはもうこの世にはいない。
今年の5月25日に闘病の末、他界されたのだ。
また、すぐに会えると思っていたのに。
舞踏公演に出演していた私の音をキャッチされ
ご自身の劇団DA・Mの公演に引っ張り上げてもらったのが最初のご縁。
そして独特な演出で奇才ぶりを発揮される大橋さんに驚愕
そこでたくさんの方々と縁を繋いで頂いた
その縁というもの、命というものを改めて考え、感謝し祈る。
大橋さんと一緒に写っている写真はこれ一枚きり。
いい写真だ、と思う。
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