「たのもぉおお」とでも言わんばかりに
3~4日用のご旅行用にいかがですか、と西友あたりで売っているようなゴロゴロが付いているスーツケースに
左肩にトランペットのケースを担ぎ
右肩にはカッコばかりのスケジュール帳やチラシ、トランペットケースに入らなかったミュートや今回の演奏で使うであろう豆や鉄のパイプなどがごちゃごちゃにはいっているズタ袋を食い込ませ
開衿シャツに丈の短いデニムという出で立ちで 、血走ったつり目の形相で早朝のパン屋の前に立っている。
昨日、22:30東京発の夜行バスで、今朝6:00大阪梅田に早めの到着
JR梅田から阪急梅田の徒歩の道中、逆方向に歩いてくる通勤客?であろう人たちが道いっぱいに広がって押し寄せてくる
両手大荷物のぱつらパニクる。
だって普通さ、反対方向から歩いてくることも考えてスペースあけたりするじゃない。
なんでしないの?それを。おかしいでしょ。大阪のヒトはどうしてんの。
「ぬおおおおお!!」
端によってヒトの嵐が過ぎるのを待つ。早速、大阪の洗礼をうける。うひょひょ。
長いこと歩いて、やっと阪急梅田。ここは変わらないね。このホームの景色は好きだね。
さて、各駅停車のホームから扉の開いた電車に乗り込む。
念のため確認しとこう、とおもい
そこに座った人がどんなヒトはを確認する前に口が走っていた。
「この電車は夙川にいきますか?」
と聞いた瞬間、しまった、と思った。
こちらを向いたお方の顔がとっても怖かったのだ。
今なら間に合う、そ、そうだ。
「この電車は夙川にいきますか?」のあとに
さだまさしのうたを歌ってるフリをすれば。。
「うみはぁしにまぁすかぁ~、やまはぁしぃにまぁすかぁ~」
ときすでにおそし。
「なにお~?夙川にいくかだぁ~?、ワレ、誰に口きいとんじゃ?」
ひぃ~~~
という瞬間肥大妄想をしているうちに、その強面のおっさんは丁寧に教えてくれた。
「夙川?いくで。でもあっちの特急に乗った方が早いで」
ありがとございます。でもこの大荷物ですけん、この電車で向かいまっさ。
などというと、また、「なにお~?」
と妄想しなければならなくなるので、やめた。
となりの車両に移ってシートに座り込む。
夙川へ向かう。
道中、強面おっさんの言葉を思い出している。
東京で同じことを聞いたら
同じく「行きますよ」と答えるだろう
だけど、「あっちの方が早いぞ」とまではきっと言わない。
大阪のひとの世話の焼き方。いいな。
そこまでやるのに、なんで逆方向の通路はあけないんだろう?
電車は夙川に着いた。
夙川駅南口をでて
左手に歩いていくとすぐ川が流れていてその上をクロスして電車のホームになっている。
早朝の、このおだやかな感じのいい風景に
これから始まるPoetry Boat in Osaka +「ふたつの月」ツアー中のいろいろ起こる出来事を誰が想像などするものか。
上品な住宅街のなかに目立たなく書かれた「ameen's oven」の文字
金子雄生/河崎純 ミュジシャンを含め、詩人、スタッフなど
今回のツアーの拠点となる
「来ましたね。」
ameen's oven の主人であり、詩人であるミシマ ショージさんが迎えてくれた。
ツアーはここから始まった。
肩に食い込んだ荷を降ろして、ラッパのケースをあけた。
決してパン職人の修行に来たわけじゃないのだ。
つづく。
3~4日用のご旅行用にいかがですか、と西友あたりで売っているようなゴロゴロが付いているスーツケースに
左肩にトランペットのケースを担ぎ
右肩にはカッコばかりのスケジュール帳やチラシ、トランペットケースに入らなかったミュートや今回の演奏で使うであろう豆や鉄のパイプなどがごちゃごちゃにはいっているズタ袋を食い込ませ
開衿シャツに丈の短いデニムという出で立ちで 、血走ったつり目の形相で早朝のパン屋の前に立っている。
昨日、22:30東京発の夜行バスで、今朝6:00大阪梅田に早めの到着
JR梅田から阪急梅田の徒歩の道中、逆方向に歩いてくる通勤客?であろう人たちが道いっぱいに広がって押し寄せてくる
両手大荷物のぱつらパニクる。
だって普通さ、反対方向から歩いてくることも考えてスペースあけたりするじゃない。
なんでしないの?それを。おかしいでしょ。大阪のヒトはどうしてんの。
「ぬおおおおお!!」
端によってヒトの嵐が過ぎるのを待つ。早速、大阪の洗礼をうける。うひょひょ。
長いこと歩いて、やっと阪急梅田。ここは変わらないね。このホームの景色は好きだね。
さて、各駅停車のホームから扉の開いた電車に乗り込む。
念のため確認しとこう、とおもい
そこに座った人がどんなヒトはを確認する前に口が走っていた。
「この電車は夙川にいきますか?」
と聞いた瞬間、しまった、と思った。
こちらを向いたお方の顔がとっても怖かったのだ。
今なら間に合う、そ、そうだ。
「この電車は夙川にいきますか?」のあとに
さだまさしのうたを歌ってるフリをすれば。。
「うみはぁしにまぁすかぁ~、やまはぁしぃにまぁすかぁ~」
ときすでにおそし。
「なにお~?夙川にいくかだぁ~?、ワレ、誰に口きいとんじゃ?」
ひぃ~~~
という瞬間肥大妄想をしているうちに、その強面のおっさんは丁寧に教えてくれた。
「夙川?いくで。でもあっちの特急に乗った方が早いで」
ありがとございます。でもこの大荷物ですけん、この電車で向かいまっさ。
などというと、また、「なにお~?」
と妄想しなければならなくなるので、やめた。
となりの車両に移ってシートに座り込む。
夙川へ向かう。
道中、強面おっさんの言葉を思い出している。
東京で同じことを聞いたら
同じく「行きますよ」と答えるだろう
だけど、「あっちの方が早いぞ」とまではきっと言わない。
大阪のひとの世話の焼き方。いいな。
そこまでやるのに、なんで逆方向の通路はあけないんだろう?
電車は夙川に着いた。
夙川駅南口をでて
左手に歩いていくとすぐ川が流れていてその上をクロスして電車のホームになっている。
早朝の、このおだやかな感じのいい風景に
これから始まるPoetry Boat in Osaka +「ふたつの月」ツアー中のいろいろ起こる出来事を誰が想像などするものか。
上品な住宅街のなかに目立たなく書かれた「ameen's oven」の文字
金子雄生/河崎純 ミュジシャンを含め、詩人、スタッフなど
今回のツアーの拠点となる
「来ましたね。」
ameen's oven の主人であり、詩人であるミシマ ショージさんが迎えてくれた。
ツアーはここから始まった。
肩に食い込んだ荷を降ろして、ラッパのケースをあけた。
決してパン職人の修行に来たわけじゃないのだ。
つづく。
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