ベタを飼い始めてかれこれ、3年。
やはり、その醍醐味は、繁殖でしょう。
卵胎生のモーリーなんかとちがって、飼い主がやる気にならないと繁殖させられない。手がかかる所がベタの飼育にはまる要因です。
そしてそれはほんとうに感動的です。
せっかくなので、これまでの飼育経験をまとめることにしました。
まずは婚活~育児まで。
オスは水温が25度前後になる春先もしくは、秋に繁殖のサインをみせます。
ぶくぶくぶく・・・と泡を吹くのです。
知らない人はこの泡をとったりしますが、オスにとってかなりのストレスになるのでやめましょう。
そしてメスは・・・。半年を過ぎたあたりから、お腹が膨らんできます。明らかに卵があるなーというくらいお腹がパンパンになった子が人気です。
この子を、あの子とお見合いさせたら、うまく行くかな~?などど、カラーを思い浮かべながらお相手を考えます(これはなかなか楽しい作業。すっかり、仲人好きなおばさんになった気分)。
月の満ち欠けを念頭に置きながら、お見合い開始です。
びんごしに相手を見つめる期間が1週間もあればよいでしょう。
オスは気に入ると、血迷ったように泡巣を作り出します。
メスは、独自の婚姻色(横向きの魚で縦ライン)を出します。これは、「私は女の子よ、オスじゃないから、まちがって殺さないで~」というサインだとか。
いっしょにする日を、新月あるいは満月の前日にもってきます。
これは双方をなるだけはやく産卵させるため。同居期間が長いほど、メスは傷つき、死亡するリスクが高くなるからです。
さあ、いよいよ二匹を繁殖水槽に離します。
水槽内は、メスが隠れることのできる、ウィローモスを多めに入れてやります。
そしてそのまま消灯。
相性がよければ、2-3日の内に、オスは見事な巣を作り始め、メスは巣の下に泳ぎだしてきます。メスがやせっぽちだったり、オスが貧弱だったりすると、うまくいきません。
どちらかが相手をつつきまわし、最悪の場合、死亡します。
メスのおなかのせり出しがポイントになっているように見受けられました。
相手に多少難があっても、メスはお腹が重いから結婚してしまうようです。
そして、同居して数日。
2匹は、仲良く遊泳し、クルクルと円を描くようになると・・・。
はじまりました。
産卵です。
オスがUの字を逆にした状態で、メスを巻き込み、産卵を促します。
ポロポロとこぼれ落ちる卵・・・・。
ここでオスは精子をかけ、有精卵にします(これは目に見えませんが・・・)。
オスはメスから離れると、すかさず卵を拾い上げ、巣に吹き付けます。
メスは、その間ぼーっと放心状態で浮かんでいます。
繰り返すこと数10回。
2時間くらいでしょうか、産卵が終了します。卵は100から200個です。
そして、
突然、オスが心変わりしたように、メスを追い払いはじめます。
隠れ家がないと大変です。
巣をこわさず、オスを刺激しないように、メスを取り出します。
あとはお父さんの出番。オスと言うより、ほんとうにお父さんと呼ぶのがふさわしい。
お父さんは、卵に新鮮な水と空気に触れさせようと、卵を守ります。
エサも受け付けません。
3日3晩寝ずにお世話をします。
ここで重要なのは照明です。
夜間、まっくらにしてしまうと、お世話ができません。
育児放棄をしてしまった、白ベタさんはもしかしたら、これが原因だったかもしれません。
お世話ができるように、照明は卵が孵化するまで点灯してあげましょう。
それだけで孵化率が断然ちがってきます。
孵化して5日もすれば、稚魚は勝手に泳ぐようになります。
そうなったら、お父さんはお世話から解放です。
別の瓶に移して、いたわって上げてください。かなり疲労しています。
悲しいことに、繁殖にかかわると寿命は確実に短くなります。
それでも、べたの寿命は長くて2年。
年老いてひとりぼっちで生きて天に召され、飼い主に悲しみだけを残すより、子孫を残してくれてありがとうという気持ちになります。
だから繁殖はやめられません。
生命の誕生それは、ほんとうにすばらしいものです。
次回は、稚魚の飼育について語ります。
やはり、その醍醐味は、繁殖でしょう。
卵胎生のモーリーなんかとちがって、飼い主がやる気にならないと繁殖させられない。手がかかる所がベタの飼育にはまる要因です。
そしてそれはほんとうに感動的です。
せっかくなので、これまでの飼育経験をまとめることにしました。
まずは婚活~育児まで。
オスは水温が25度前後になる春先もしくは、秋に繁殖のサインをみせます。
ぶくぶくぶく・・・と泡を吹くのです。
知らない人はこの泡をとったりしますが、オスにとってかなりのストレスになるのでやめましょう。
そしてメスは・・・。半年を過ぎたあたりから、お腹が膨らんできます。明らかに卵があるなーというくらいお腹がパンパンになった子が人気です。
この子を、あの子とお見合いさせたら、うまく行くかな~?などど、カラーを思い浮かべながらお相手を考えます(これはなかなか楽しい作業。すっかり、仲人好きなおばさんになった気分)。
月の満ち欠けを念頭に置きながら、お見合い開始です。
びんごしに相手を見つめる期間が1週間もあればよいでしょう。
オスは気に入ると、血迷ったように泡巣を作り出します。
メスは、独自の婚姻色(横向きの魚で縦ライン)を出します。これは、「私は女の子よ、オスじゃないから、まちがって殺さないで~」というサインだとか。
いっしょにする日を、新月あるいは満月の前日にもってきます。
これは双方をなるだけはやく産卵させるため。同居期間が長いほど、メスは傷つき、死亡するリスクが高くなるからです。
さあ、いよいよ二匹を繁殖水槽に離します。
水槽内は、メスが隠れることのできる、ウィローモスを多めに入れてやります。
そしてそのまま消灯。
相性がよければ、2-3日の内に、オスは見事な巣を作り始め、メスは巣の下に泳ぎだしてきます。メスがやせっぽちだったり、オスが貧弱だったりすると、うまくいきません。
どちらかが相手をつつきまわし、最悪の場合、死亡します。
メスのおなかのせり出しがポイントになっているように見受けられました。
相手に多少難があっても、メスはお腹が重いから結婚してしまうようです。
そして、同居して数日。
2匹は、仲良く遊泳し、クルクルと円を描くようになると・・・。
はじまりました。
産卵です。
オスがUの字を逆にした状態で、メスを巻き込み、産卵を促します。
ポロポロとこぼれ落ちる卵・・・・。
ここでオスは精子をかけ、有精卵にします(これは目に見えませんが・・・)。
オスはメスから離れると、すかさず卵を拾い上げ、巣に吹き付けます。
メスは、その間ぼーっと放心状態で浮かんでいます。
繰り返すこと数10回。
2時間くらいでしょうか、産卵が終了します。卵は100から200個です。
そして、
突然、オスが心変わりしたように、メスを追い払いはじめます。
隠れ家がないと大変です。
巣をこわさず、オスを刺激しないように、メスを取り出します。
あとはお父さんの出番。オスと言うより、ほんとうにお父さんと呼ぶのがふさわしい。
お父さんは、卵に新鮮な水と空気に触れさせようと、卵を守ります。
エサも受け付けません。
3日3晩寝ずにお世話をします。
ここで重要なのは照明です。
夜間、まっくらにしてしまうと、お世話ができません。
育児放棄をしてしまった、白ベタさんはもしかしたら、これが原因だったかもしれません。
お世話ができるように、照明は卵が孵化するまで点灯してあげましょう。
それだけで孵化率が断然ちがってきます。
孵化して5日もすれば、稚魚は勝手に泳ぐようになります。
そうなったら、お父さんはお世話から解放です。
別の瓶に移して、いたわって上げてください。かなり疲労しています。
悲しいことに、繁殖にかかわると寿命は確実に短くなります。
それでも、べたの寿命は長くて2年。
年老いてひとりぼっちで生きて天に召され、飼い主に悲しみだけを残すより、子孫を残してくれてありがとうという気持ちになります。
だから繁殖はやめられません。
生命の誕生それは、ほんとうにすばらしいものです。
次回は、稚魚の飼育について語ります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます