ちょっと出し遅れ…「とんど」 燃やすのもったいないな
地元の年長者たちによる伝統芸術ですね、みごとな「とんど」です。
全国的に有名になった勇壮なデザインを競う福山とんど祭りは、元和8年(1622年)水野勝成が福山開城したとき、
築城完成を祝って町衆がとんどをかついで城主の入城を祝したのにはじまります。
(それ以前は、とんどをかついで練り歩きながら、通りで二基のとんどが出会うと自分の村のとんどを無理の通
そうとする「けんかとんど」の記録があります。
以後、城下の各町(福山30町,鞆6町、36基)は競って各種の飾りをつけ、小正月(1月4日)朝に東堀端に整列して
城主の御覧に供し、その後市中をかつぎまわり、三吉町板橋の東で焼きました。
水野勝成が吉津町の鶴亀、上魚屋町の懸鯛、下魚屋町の三方に伊勢海老、笠岡町の諌鼓鶏、船町の宝船を褒めたこ
とから、毎年同じものをつくって町の光栄とし、今にその飾りと伝統を伝えています。
一時期火災の恐れもあって禁制され廃れたところもありましたが、福山のみは伝統的にゆるされ、全国でも第一の
盛観とうたわれていました。10日頃より子供が家のしめ縄、松飾りを集め13日までに老いも若きもうち揃い、どん
どをつくり、13,14日で市中を担ぎまわります。14日の申の刻に本庄村前地に持ち出して火をかけ「どんどやどんど
や明年もござれや」、とくちぐちにはやしやきます。この時、こ餅を竹に包み、その火で焼き、人々わけて小正月
を祝いました。また、この火に身体をあてると無病息災ですごせるとか、書きはじめを焼いて高く上がると書が上手
になると言い伝えられています。協力 福山久松通り商店街振興組合 (Source:
こちら)
りっぱなとんどです。これから世代交代していくと、この伝統は守られていくのでしょうか?
この技術を、この伝統を伝承していける若者は育っていくのでしょうか?私が心配することではないのでしょうが…
古いお札を持ち寄ってこのとんどといっしょに燃やすそうです
地域の人たちのところへ行ってお話をしました。「立派なとんどを毎年作られているんですねぇ?」
「燃やすのちょっともったいなくないですか?」「まぁね、でも毎年新しいのを作るから…」そう、毎年なにか
新しいものを作って工夫をしているらしいのです。すごいですねぇ、感心します
お神酒をお供えしています
とんどと言うと、「ぜんざい」が欠かせません。我が家もこの日、鏡開きのお餅を入れてぜんざいを作ってくれました
私の好物なんですえ、ぜんざい。我が家ではお正月には、お雑煮とぜんざいの両方を作るのです。と言っても、家内は
「こんなことこっち(神辺)ではしないのよ…岡山くらいじゃないの?」と言いながらも作ってくれます。感謝!
こちら、蔵王の元蔵王保育所の跡地に作られてこれまた立派なとんどです。
よく見ると、鶴とか、干支のひつじもとんどの頂上にのせられています、これまた芸が細かいです。
新聞にも紹介されていました。
とんど焼き 動画で
私の知り合いの「さかちゃん」が昔撮られたとんど焼きの動画です。
2015.01.14(水) 4,382 PV