フレンチオープン
加藤未唯組の
失格判定に疑義あり!
写真はこの時の構図だ
【事実関係】
女子ダブルス3回戦で、第16シードの加藤/アルディラ・スチアディ(日本/インドネシア)は、マリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)と対戦。
第2セット途中で加藤は、落ちていたボールを相手コートに向かって打ったところ、ボールガールの頭部に直撃してしまい、主審は加藤/スチアディに警告を言い渡す。
しかし、相手ペアが「ボールガールは泣いている。彼女は血を流している」など
異議を唱えると、スーパーバイザー(レフェリー)は当初の警告を覆し、加藤/スチアディに失格処分を下した。
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こういった事故は過去にももちろんある。ジョコヴィッチ、線審にボールぶつけ失格となったこともある。この時にはジョコは
自らのミスに苛つき、ボールを後ろに向かって激しく打ってそれが線審の喉を直撃、失格
となりポイントと賞金を剥奪されたという一件だが今回の加藤とは全く状況が異なるので、前例と言うには無理がある。
ボールをボールガールに当ててしまったということが故意であれ、偶然であれ
謝るべきことだということはわかるし、本人もその子のそばに駆け寄り気遣ったが、その
子は15分も泣いていたらしい。
ボールは軽くバックで送った球で
決して衝撃の大きな打球ではなかったはずだ。ただ他所を見ていてボールが
送られてきたのに気づいていなかったという不幸な事実があったわけだ。
【問題はこの点だ!】
第2セット途中で加藤は、落ちていたボールを相手コートに向かって打ったところ、それがボールガールの頭部に直撃してしまい、主審は加藤/スチアディに警告を言い渡す。
しかし、相手ペアが「ボールガールは泣いている。彼女は血を流している」など異議を唱えると、スーパーバイザー(レフェリー)は当初の警告を覆し、加藤/スチアディに失格処分を下した。
ちなみに、血は流してはいなかった。ことの自体に驚いて泣き続けていたのだと思う。
主審は瞬間を見ていない、ビデオも見ないで、抗議した内容と泣いている少女の姿に判定を覆したこと
さらに、米ネットワーク『FOX』は「相手ペアが失格になって、両選手が笑みを浮かべる姿があった」とも報じた。
執拗な抗議とは「この試合は危険な行為によって失格に値すると言いはった点、そうすれば不戦勝となるから。
そして、「血が流れている、ずっと泣いている…かわいそうだ」など言い張り、最初の警告の判断を訂正するよう
促したという行為。これが世界中からスポーツマンシップに欠けている、恥ずべき行為だ…などと非難の
声が出ている。英国出身のヘザー・ワトソンは「心の底から同情する。なんてひどい審判の判定なんだろう。
もしボールガールが泣いていなかったら、彼女たちは失格になっていたのかしら?」と
疑問を呈した。
また、あのテニスの女王「ナブラチロワ」も「これはルールの馬鹿げた解釈であり、相手の失格を主張することは恥ずべきことだ」と強く批判した。そうかと言えばニック・キリオスは故意かどうかに関係なく、失格にすべきだとSNSで参戦してきたり、加藤さんはグランドスラムに異議申し立てをしていて、今後の裁定がどう変わるか、ちょっと気になるところですが、結果は変わらなくとも失格という判断の見直しは勇気を持ってやってほしいと思うんですね。
【フェデラーなんかもやってた】
フェデラーなんかも試合中にサービスがフォールトの時、相手の返球を直接ラケットで受けて
ネット際のボールボーイへ、ボールボーイはナイスキャッチをして大きな拍手が起こっていました。
ボールボーイのナイスキャッチへの拍手だった。
米放送局「FOX」は、加藤組の失格処分が下された直後の〝決定的瞬間〟を報道した。
「関係者が協議を行い、失格の決定が必要であることに関係者が同意したように
見えた瞬間、ブズコバとソリベストルモ氏がほくそ笑んでいる姿が見られた」
【安頓的判定】
・加藤はワンバウンドで返すべきだった。ボールガールの体勢を確認すべきだった
・審判は、現場を見ていなかったのに、ビデオ検証を求めても見なかったのはバツ
・そもそも対戦相手の「失格を求めて勝ちを取ろうとするのは、恥ずべきことだろ
・ボールガールがかわいそう…、でもその場に立っているんだから周囲をよく見る
この判定についての賛否がまだ続くのだろう…
【続報】2023/06/07
テニスの全仏オープン、加藤未唯/ A・スーチャディ組が失格となった問題に関して、
プロテニス選手協会は「失格は不当であった」と声明を出した。これからグランドスラム
委員会と、フレンチOPENの運営側と話し合いを進めることになる。判定は覆らないだろうが
少なくともポイントと賞金は戻して上げてほしいな。
加藤未唯のペアの失格により勝ち進んだ、マリエ・ブズコバ、サラ組は、
ニコール・メリチャー(米国)、エレン・ペレス(オーストラリア)組に、
5―7、3―6のストレートで敗れ、敗退した。