あってはならなかった「槍投げ練習」の悲劇
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16日午前11時半頃、広島・福山市の福山平成大学で、大学2年の男子学生が投げたやり投げのやりが、陸上の練習に来ていた高校1年の女子生徒の左のこめかみに刺さった。
長さ約3メートルのやりの一部を切断し、刺さったままの状態で女子生徒は病院に搬送された。警察によると、女子生徒は意識レベルが低く、重傷だという。
広島県福山市の大学のグラウンドで、練習を見学していた15歳の女子高校生に大学生が投げたやりが刺さり、女子高校生が頭に大けがをしました。
16日午前11時25分ごろ、福山市御幸町の福山平成大学で、大学2年生の男子学生が投げたやりが、同じ福山市内にある県立高校の1年生の女子生徒(15)のこめかみに刺さりました。
女子生徒は市内の病院に搬送され治療を受けていますが、大けがをしているということです。
警察によりますと、女子生徒は高校の陸上部のマネージャーで、16日は高校のグラウンドが工事中のため、大学のグラウンドに練習に来ていたということです。
練習を終えてグラウンドから出ようとしたときに、男子学生がおよそ60メートル先から投げたやりが、右にそれて刺さったということです。
警察によりますと、大学の陸上部では、やりを投げるときはグラウンドにいる人に対して「投げます」などと注意を促し、安全を確認したうえで投げることにしていて、男子学生は当時、声を出したと話しているということです。
警察は安全確認が不十分だった可能性があるとみて、大学生などから事情を聞いて当時の詳しい状況を調べています。(NHKニュース)
16日午前11時25分ごろ、福山平成大(福山市御幸町上岩成)のグラウンドで、陸上部の2年男子学生(19)がやり投げの練習中に投げたやり(長さ約2・5メートル)が、練習に来ていた広島県立神辺旭高(同市神辺町徳田)陸上部の1年女子生徒(15)の頭に刺さった。女子生徒は同市内の病院に搬送され重傷模様。安全確認が不十分だったとみて、福山北署は業務上過失傷害の疑いで調べている。
同署などによると、男子学生はトラック南側中央部から東側に約50メートル離れた砂場(長さ約16メートル、幅約9メートル)を目がけて練習。投げたやりが右側に外れ砂場から1~2メートル離れた場所にいた女子生徒の左こめかみ付近に刺さった。生徒は、やりの一部が刺さったまま病院に運ばれた。
練習の際には「やり投げます」と声を上げることになっており、男子学生も声掛けしたと、同署に説明している。
同高陸上部は学校の運動場が工事で使えないため、昨年10月から同大グラウンドを利用。この日は約50人が午前9時から11時まで練習し、片付けて帰るところだった。(山陽新聞)
ある日の福山平成大学キャンパス
左が共済病院、右側に見えるのが福山平成大学
平成大学の陸上競技トラック、野球部のグラウンド
ショックだった!
高校名は伏せてあったが、この練習にきていた高校というのは「神辺旭高校」の陸上部にまず、まちがいないだろう。
かつての教え子が同校の陸上部マネージャーをしているというのを聞いたことがある。年齢をみて、別人だということがわかった。
陸上競技ではトラックの中で、槍投げ、円盤投げ、砲丸投げなどちょっと危険な飛び道具を投げる競技がオリンピックやその他の大会でやっているのを見て、いつも「あぶないなぁ…」
と思ってみていた。審判の人たちは、槍が飛んでくる方向に向いてジャッジをしている。さっと避けられる若さもない人達が…
しかし、今回の事故は、砂場近くを歩いていたということで、まさか、槍が飛んでくるとは予想もしていなかったことだろうから、この事故に巻き込まれてしまったようだ。
安全確認が不十分だったのではないか、とは誰もが抱く懸念だろう。
たまたま、そこを通りかかった練習に来ていたその女子生徒が頭に槍が飛んでくる…
絶対にあってはならないことだった。
その女子生徒の状態は意識レベルが低い重体ということだが、この大学に隣接している「共済病院」(公立学校共済組合 中国中央病院)に槍が刺さったまま運ばれたとのこと。
病院がすぐ近くで、これは不幸中の幸いだった。
意識が戻り、後遺症などないことを祈るばかりだ。
どうか、どうか…大事に至らず、無事に退院できますように…
そして、二度とこんな痛ましい事故が起こることがないように…祈るばかりです。
2012.07.16(月) 7,848 PV 209位