こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。
ペットショップに行くと、可愛い犬や猫たちに会うことができます。
思わず足を止めて、可愛い動物たちに魅入ってしまいますね。
先日、知人と話をしていましたが、その知人は、売れ残った動物たちの行方について知りませんでした。
ペットショップの現実を知らない人がまだまだ多いようですので、売れ残った動物たちがどうなるのか、改めて記しておきたいと思います。
ペットショップにしばしば足を運ぶ人であれば、展示されている動物たちがなかなか売れない場合、値段が段階的に引き下げられて行くことに気付いているでしょう。
しばらくしてペットショップに行ったところ、売れ残っていた動物がいなくなっていることがあります。
買主(飼主)が決まって引き取られたのであれば問題はありません。
良心的なペットショップの場合は、売れ残った犬猫たちの里親が決まるまで面倒を見ます。
中には、ペットショップの店員が引き取ることもあります。
ただ、里親や店員に引き取られる幸運なケースは少数です。
幸運なケースを除けば、売れ残った動物たちは以前は保健所に持ち込まれて殺処分されていました。
しかし、平成25年の動物愛護法改正により、保健所はペットショップからの動物持ち込みを拒否できるようになり、その結果、保健所での殺処分は激減しました。
保健所による動物引き取り拒否の余波を受けて暗躍するようになったのが「ペット引き取り屋」です。
ペットショップで売れ残った犬猫や、繁殖場で繁殖能力が衰えて使い物にならないとみなした犬猫を、1頭あたり数千円~数万円程度の費用で引き取る業者のことです。
「ペット引き取り屋」に引き取られた動物たちは、劣悪な環境下で飼育され、見殺しにされているのが現状です。
確かに、保健所での殺処分は激減したものの、「ペット引き取り屋」による事実上の殺処分が行なわれているという現実があります。
ペットショップでは可愛い動物たちに出会うことができますが、その裏に存在する悲しい現実に目を向けてほしいと思います。
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