先日、足利市民総発電所構想を推進する足利市として、そのアドバイザーであり、足利市スマートシティ推進地域協議会のメンバーでもある加藤敏春氏より、お誘いがあり、セミナーに参加させていただいた。参加団体は将来、スマートシティ時代到来の際の新ビジネスに参入しようという、有名企業ばかりである。31名という少数のセミナーであり、参加させていただきまして光栄に思う。
国会で広域系統運用機関の設立、電力小売完全自由化、発送電分離、そして電気事業法改正案が採択され、新エネルギー計画が発表された。また、スマートメーターが前倒しでの全世帯に設置が決定された。加藤敏春氏が推奨する、スマートグリッド「Bプラン」と政府の成長戦略による、新しいエネルギーシステムが構築されるのが現実味を帯びてきた。市場では、アグリゲーターとして、電気をインターネットを通じて節電、効率的に電気を使用する新しい会社が上場し始めた。また、蓄電池の分野で、量子電池という、今までのリチウム電池に変わり、飛躍的に効率的で安全で高寿命の電池が展示会等で発表されている。
最終的には、再生可能エネルギーを利用して、電気の自給自足、自産自消が目的である。HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)、BEMS(ビジネスエネルギーマネージメントシステム)による電気の見える化から、各家庭、各企業で効率的に電気を使用し、コンピュータ管理するようになる。
足利市では、電力見える化サイトがオープンしており、エネルギーの効率化を推進している。各企業、各家庭にも同様のものが設置されていき、電気の自由化により、電話がNTT独占から、自由化したときと同じ現象が起きる。
今回のセミナーでは、足利市が現在行っている、足利市民総発電所構想、エコポイントシステムが紹介された。参加された企業が興味をいだいていたければと思った。