2011年3月11日 東日本大震災後 3月18日に 石巻市 女川町に救援物資のトラックを出してから、東北へは6回訪問させていただきました。
この時に感じたのは、地域の自治体 隣組の関係が非常に大事だと言うことです。現在、足利市でさえ、3軒隣は誰がどんな人が暮らしているかわからない人が多いです。これを変えることで街は変わる様な気がします。少子化 高齢化も解決できるような気がします。
9月に亘理町の仮説住宅での炊き出しを行った時に、気がついたことがありました。11時ごろ現地に到着し、準備が終了し、お蕎麦等を配ることになりました。仮説住宅の中央にある自治会館のような集会所でお世話している方に、集まるようにお願いしたところ、逆に広報をしてくださいと、頼まれました。仕方なく、自前の拡声器で、歩きながら、仮説住宅の狭い通りで、炊き出しの準備ができましたので、とお知らせいたしました。
すると、各住宅から、約200名の方が、集まり、並び始めました。皆さん、無言で並んでおりました。お蕎麦をいただいた方も、おいしくご賞味いただき、丁寧に御礼を言われ、ほっと致しましたが、なんか、地元で行うイベントと雰囲気が違うなと感じました。被災しているので、傷心しているのだと思いましたが、後でお世話している方に、お伺いしたところ、仮設住宅に入居した方は、抽選で仮設住宅の場所が決まり、お互い顔見知りの人は、ほとんどいないということでした。また、自治会組織もできておらず、交流が無い状況でした。
それを聞いて納得したわけですが、見知らぬ人たち同士、理解を深めるのは時間がかかるし、お役所的に公平に物事を実施する弊害だと感じます。住民の歴史の中で、交流しながら、理解を深め、生活することが大事だと思います。それが、防犯、防災、助け合い等、目に見えない、抑止力になると、改めて地域力の重要性を認識しました。
また、お寺、神社、自治会を中心とした、普段当たり前に考えている各行事が重要だと思います。
私たちのバスが、見えなくなるまで手を振って見送っていただいた時、仮設住宅に住んでいる方々の気持ちを理解したような気がします。