今回は、函館まで電車できた。両毛線、東北新幹線、そして津軽線 江差線を乗り継いで約6時間、途中、八戸、弘前を視察したので、電車にした。東京からなら、東北新幹線で3時間、さらに函館まで2時間、計5時間で行ける。函館まで新幹線が2015年に開通する。最短4時間で行ける。飛行機の煩わしさ、運賃、時間調整、途中下車を考えると北海道も新幹線で行くことになると思う。北海道、東北の人を足利に誘客することも可能になる。
「映像のまち」を推進する足利市として、先進都市である函館市は、はこだてフィルムコミッションを平成15年に設立している。その経過、運営、メリットをお伺いした。「はこだてフィルムコミッション」は、函館商工会議所、函館国際コンベンション協会、函館青年会議所、函館文化スポーツ振興財団で構成されている。ロケ地情報の提供、ロケハンにスタッフ同行、許認可申請の協力、宿泊施設や関連業者の紹介、エキストラの手配などを支援している。市役所担当は、設立以来、昨年までずっと同じ人間がひとりで運営していた。波及効果は数字ではあらわせないが、PR効果はあるとのことである。ただ、観光地としてのネームバリューは足利市と比較にならない。また、函館市を題材にした、映画、ドラマ、テレビ撮影は頻繁に行われている。おもてなしとして市民が観光地として慣れているように感じた。余談だが、帰りに函館市民に人気のある、小さな駅に近いラーメン屋を紹介し、送ってくれた。帰りの時間を考慮しての完璧なおもてなしだと思う。
足利市の「映像のまち」構想は、東京から近く、日帰り可能でロケ地セットを提供し、スタジオ撮影もする。という、今までのフィルムコミッションとはちょっと意味合いが違う。映像関係のすべてを提供し、そのサービスをしようというものである。そしてそれを、民間活力でビジネスにつなげようと言うことである。観光だけでなく、産業として発展させようと考えている。
日本フィルムコミッション協会という団体もある。そういう団体を巻き込んで、コントロールタワーとして支援できればと思う。他のフィルムコミッションも視察して更に調査したい。