英会話に関する書籍、教室、スクールはたくさんあります。なぜ英語を学ぶ人がこんなにたくさんいるのでしょうか。仕事で必要とか、話せると便利とか、目的はそれぞれでしょうが、私は未知への扉を開く手段になると思います。英語を使えるということで、英語を知っていなければできなかったことができ、知ることができたという気持ちがあり、そしてこれからもあるのではないかと期待をしています。
「世界の4人に1人が英語を話す」と言われていますが、勿論すべてがネイティブスピーカーではありません。アメリカでは全国民14% 3,200万人が家庭では英語以外の言語を使用し、その言語はスペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語と多岐にわたります。アメリカは私たちが考えるよりもバイリンガル、マルチリンガルです。オーストラリアでも同様に母語は英語以外の背景を持っているそうです。さてイギリスでも、英語の発祥地だから英語しか話されていないかと思うかもしれませんが、ウェールズ語があるそうです。
シンガポールは英語、中国語、マレー語、タミール語が公用語で英語が第一公用語とされています。インドは英語が公用語ですが、その理由は多民族国家でいろいろな母語を話す人たちがいっしょに住んでいる国なので、共通語として英語が使われているようです。そして私たち日本人は、国際共通語として英語を学んでいます。
以上のように英語を使う人たちは、ネイティブスピーカーと国内共通語や国際共通語として使うノンネイティブスピーカーに分かれます。世界的規模では圧倒的にノンネイティブスピーカーの方が多いのです。つまり、英語でのコミュニケーションでは、母語を共有しない者同士で行うことが非常に多くなるのです。英語を母語としている人でさえ、イギリス、アメリカ、オーストラリアでは微妙に語彙が違うし、ジャパニーズイングリッシュとほかの国々の英語も違います。
驚くことに、ネットではよく短縮形が使われますが、英語の「Thank you」に「3q」が使われていました。英語が国際語から、世界語、地球後になり、ノンネイティブスピーカー同士のコミュニケーションのツールとして使われてくるのだろうと思います。