今年も残り三ヶ月となりますね。決算の時期でもあったようですが、家計簿さえ3日坊主のわたくしめでございます。
あと何年生きるかわかれば、計画的な資金繰りもできるわけですが(爆)
今後のイベントとしては、普通に行けば娘が嫁に行ったり、孫が生まれたり、周囲の冠婚葬祭。自分や家族の病気。こたろうの養育費。
若い頃は思わなかった事も、つらつら思う初秋の日々であります。
こたろうくんが来てもうすぐ1ヶ月、このひと月は今まで以上にあっという間でした。
つる姫城のルールも少しずつ覚え、お留守番の時間も徐々に増えて、良い子にして待っていられるようになりました。
その代わり出かける前は、部屋中の危険部位をチェックして行きます。
ケージに入れるのが一番良いのでしょうが、長時間だと可愛そうなので歩き回れるようにはしてあげたいと。
ロッキーの時はケージに入れておりましたので、下の子には甘い親なのでありますが、夜はケージでうんともすんとも言わずに寝てくれるので、そこのけじめはついていると思います。
こちらがご飯を食べている時にはケージに入れていたのですが、それを察してか、ご飯のときはこちらに来たいのを紛らわすように、遠巻きにうろうろしたり、おもちゃを噛んで遊んだりしています。けなげです。
食事が終わって洗い物がすむと、待ってましたとばかり膝に乗ってきます。けなげです。
ところでこのところ、とある駅の周辺に買い物に行こうと歩いていると、犬関連の知り合いに出会う事が多いのです。昨日も、何年振りの知人に出会ったのですが、ずっと私と話がしたかったと言って道端で話をしました。彼女もわんこを飼っていたのですが、ついこの7月に亡くなってしまったのだそうで、彼女は私以上のペットロスになってしまったらしいです。聞いてても異常な感じで(汗)それで、私に話が聞いてほしいとずっと思っていたとか。彼女とは個人的に深い付き合いは全くなかったので、少し戸惑ったのですが。
ペットの死と向き合うのには、個人差があります。またそれを実際に経験した人でないとわかりません。彼女には身近にそんな人がいなかったのでしょう。彼女も初めてわんこを飼った人で、私と同じようにああしてやればよかった、こうしてやれば・・・と後悔し自分を責めていました。
私も自分の思いを率直に話し、こたろうとの不思議な縁を語り、同じ犬種のわんこが欲しいと言う彼女に、きっと縁がありますよ。というと、涙が止まらなかった彼女が笑顔になってくれました。
実は・・・私こたろうと出逢う数ヶ月前、見ず知らずのご婦人に同じことを言われてたんです。
これも今に思えばすごい事だと思うんですが、とある駅の近くを歩いている時、真っ白なダックスと普通のダックス(笑)を連れたご婦人がおられました。クリームのダックスは見かけても、白いダックスはとても珍しいので、躊躇しながらも声をかけさせていただきました。それで、私も以前ダックスを飼っていた事、死んでしまった事、今度は里親になって柴犬を飼いたいなどと話をしたのですが、普通は同じ犬種を飼いたがる人が多いのに、と言われました。確かにその通り、私も本当はダックスが欲しいのだけどなかなか難しそうで、と言うと、そのご婦人が「ご縁、きっとありますよ」と何か思うところがあるような表情でおっしゃったのです。
その言葉で何だかとても気持ちがよくなったのをはっきり覚えているんです。不思議にその後夫人の言葉をしばしば思い出しながら、でも無理だろうなと思いつつ過ごしてきて、そしてこたろうと出逢いました。
で、思ったんです。求めていればそれはきっと手に入るということ。これは何十年も前から思っていた事でもあるのですが。そうじゃない事の方が多いと思われるでしょうか。でも確実に言えるのは、求めなければ手に入らないって事です。今の自分の状況は、自分が求めて来た結果であるという事も。
だから、間違っていない物を求め、明日の自分のために今日を生きる。
病気になった時に、世の中はなんて理不尽なんだと思ったけれど、それは人生の中の通過点。今生きているのだから。
こたろうとの出会いは、日々忘れていた事、色々な偶然と必然、意識、無意識の事、沢山の事を思い出させてくれました。昨日彼女と偶然出会ったのは、きっと彼女が私を引き寄せたのだと感じます。
以前であったご婦人の言葉の受け売りですが、彼女がその言葉で笑顔になってくれたのも嬉しいし、きっといつか彼女もそれを現実のものとして受け取り、誰かにその言葉を繋げてくれるのではないか、と。
人生の流れというものは、本当に不思議で素晴らしいもので、こんな時五木寛之さんの「他力」を思い出します。
この本との出会いも、不思議なご縁だったのですがそれはまた、別の時に。
9月最後の日を笑顔で過ごせますように。
感謝をこめて
つる姫
追伸 蝶はあと6体と申しましたが、すべて蛹化してあと8体でした。
全員無事に羽化しますように。